いわぴいのドラマ日記

いわぴいのドラマ日記

August 31, 2008
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カテゴリ: ドラマ
 西山室市民病院の閉鎖と尊厳死・・・。描かれた二つのテーマがとても真に迫って考えさせられました・・・。自分の一番身近な愛する人が植物状態になったとき、たとえ本人の意思とはいえ、残された家族は素直に尊厳死を受け入れることが出来るのでしょうか。そして、自分の住む町が存亡の危機に陥っているときに、市民の命を守るべき総合病院を職員や関係者は手放すことが出来るのでしょうか。

 仙道さんの奥さんがお医者さんだったと言うのは意外でした。これまでの物語のどこかで言ってましたっけ?診察室で藪先生の診察をしているときには、仙道さんの奥さんが戯言をやっているのかと思ってしまいました。ただ、その調子で患者さんと接していたおかげで地元の人たちからの信頼は厚かったみたいですね。自分のことは二の次で旦那さんや患者さんのことを考えてしまうから、結局は倒れてしまったんでしょう。リビング・ウィルの続きを知った仙道さんが「いつも自分のことより僕のことを・・・」とつぶやく言葉がとても印象的でした・・・。脳死状態になった奥さんを奇跡を信じて延命したいと思う心と生前からの奥さんの気持ちを優先させたいと言う気持ちのせめぎ合いが、普段はのんびりした仙道さんの葛藤を通じて痛いほど伝わってきました。

 その尊厳死に関しては病院改革に関して大なたを振るってきた遠藤先生にも影を落としていたんですね。これまでも映像だけで語られてはきませんでしたが、心優しい娘が母親の延命を行っているとばかり思っていましたが、ことはそう単純ではありませんでした。自分を愛してくれていないと思い込んでいた親に自分を認めさせるための悲しい延命処置。それが結果的に親の愛を知るきっかけになったことは、今回のお話では救いだったような気がします。遠藤先生の行動に気付いて駆けつけた森山先生の判断は見事でした。

 仙道さんの葛藤、遠藤先生の改心ともに個人レベルのものでしたが、副市長の葛藤はそれとはまた違った次元での選択だった事でしょう。市民病院閉鎖を伝えた後で、森山先生に土下座までした副市長の気持ちを思うとやりきれないものがあります。何とか市民病院を再建するために頑張ってきた彼も、代議士の前に出てしまえば子供のようなものでしょう。さらに、自分の生まれ育った街が消えてなくなってしまうことへのやるせなさがない混ぜになって、どうしても市民病院を消すことを選ばざるを得なかった彼の心情を思うと言葉に出来ないものがあります。病院を守りたいと言う森山の言い分もわかるだけに、土下座に訴えるしかなかった副市長の苦渋の決断は最終回にどういう展開をもたらすのでしょうか。

 ラストシーンで閉鎖される病院を見上げるスタッフたちの姿が悲しく痛々しげでした。その痛々しさが来週どんな形につながるのか。「陽はまた昇る」のサブタイトルどおり希望に満ちた話になることを期待して来週を待ちたいと思います。

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最終更新日  August 31, 2008 10:53:51 PM
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