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(続)恋の傷跡


隣りのクラスの恭平を私は休み時間そっと気づかれない様に

いつも教室の窓からそっと目で追っていた。

私は度の強いメガネをかけていた。

前略

恭平様。神様は、私に奇跡を起こしてくださるのかしら??

いえ、奇跡は私が起こしてみせる!!


内気な私は高校三年間で彼に思いを伝える事もなかった。

ただ、彼と同じクラスの幼馴染の昌子に私の事を知っているか、聞き出してくれるように頼んだ。

「えー、ああ、あのメガネの子??友達なんだ。どう思うか??って、友達なんだ、俺タイプじゃ無いかも??何か
暗そうじゃん??まあ、そういう事」

私はいとも簡単に恭平に振られた。

でも、それでも恭平の事が忘れられず、遠くから、恭平の
事を見守っていた。奇跡は私が起こしてみせる。。。

それから、私は短大に進み、友達の勧めもあり合コンに行く
事になった。

私は短大に進みメガネをコンタクトに変え化粧も覚えた。

髪も長かった髪を切りショートヘアーに変えて、

カラーリングで、全体的に軽い色に変えた。

「今度お食事でもいかがですか??電話番号教えて欲しいん
だけれど??」

男達の対応は手のひらを返した様に変った。

お姫様の様にチヤホヤされる事っていい事だ!!

大して好きでも無い人と付き合ってもみた。

でも、日に日に、恭平の事が頭に浮かんだ。奇跡は私が起こしてみせる。。。。

社会人になり、幼馴染の昌子に逢った。

「マユミ、久し振り!!ずいぶん綺麗になったねー!!」

恭平君てどこの会社に勤めたのかなぁー??

「恭平は、○○商事の営業だよ!!合コンやらないかって、
電話かかってくるもの!!」

マユミは昌子に頼んだ!!

「昌子、その合コンセットしてくれない??私恭平君に逢ってみたい!!」

「えーマユミまだ、あいつの事好きなのー??ただのオヤジ
だよー!!あいつ、まあ、いいけどさ!!今のマユミだったら、いい人いっぱいいるんじゃ無いの??」

マユミは閃いた!!

「昌子さー、クリスマス合コンってどうかなぁー!!相手がいない同士って事で!!」

恭平に彼女がいれば来ないだろうし、居なければ、彼女になれる確率は上がるはず!!

「まあ、あんたに付き合うわよ!!」

昌子は快諾してくれた。

私は、恭平が好き!!奇跡は私が起こしてみせる!!

あの時、私をあの時恭平が振り向いてくれなかった仕返しを

今しようと思うのだった。

                  つづく。


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