雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2008年05月05日
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カテゴリ: 文鳥動向の備忘録
水も滴るゲンさん
水も滴るゲンさん



 以前、鳥インフルエンザが養鶏場で拡大した際、テレビ朝日は近所の小学校でジュウシマツが死んだのを、鳥インフルエンザと関連付けて報道した。いったい、何キロも離れた場所のカゴの鳥が、それに感染する可能性と、児童たちがエサや水を入れ忘れて死んでしまった可能性と、どちらがより大きいか、まともな脳みそがあれば分かるはずだが、どうしても彼らはセンセーショナルにしたいらしい。何の裏づけも無く、それらしく情報を垂れ流すのだ。
 結果、お茶の間でより頭を使わない人間が、「鳥」と一言で言っても、人間も牛も「ほ乳類」なのと同じくらいに幅のあることさえ理解できず、まして室内のカゴで飼われている以上感染経路など想定しがたいという事実にさえ気づかずに、「鳥」ならすべて危険だと早とちりすることになる。まったく迷惑な話だ。では、例えばコイヘルペスが流行すれば、お宅の家の金魚鉢の出目金君に累が及ぶだろうか?牧場で口蹄疫が発生したと聞いて、自分や家族の生命の危機を感じ取るだろうか(感じとったほうが正解だと思うが)?空騒ぎする前に、まず、自分の頭で考えてみることだ。
 そもそも、あのNHK様は少し前に新型インフルエンザのパンデミック(爆発的流行)の危険性を啓蒙するドラマを垂れ流していたようだ。人がバタバタと倒れる一場面を番宣で見ながら、正気を疑ったものだ。また、国立感染何とかの研究員氏が、まじめで深刻な顔をして、パンデミックになった場合、家にこもって買い物にも行かないように言っているのに、あきれ果ててしまった。
 たかがインフルエンザが流行したくらいで、会社は休めないし、社会は麻痺などしない。変な人たちが集団ヒステリーを引き起こさなければ、何でもない話だ。何を目的に必要以上に不安を煽りたがるのか知らないが、では、過去のパンデミックで、社会が麻痺したかお聞きしたいものだ。せいぜい20世紀前半のスペイン風邪が猛威を振るった程度だが、生まれた子どもの半分は普通に死んでしまっていた時代と比較する方がおかしい。一方、1957・58年のアジア型、1968・69年の香港型インフルエンザのパンデミックに触れないのはなぜだろうか?当時のことを知っている人はたくさん存命しているはずだが、社会にどのような混乱が起きたか、たかが知れているのだ。
 インフルエンザなどパンデミックが起きたところで、大変なのは栄養失調状態の人が多い地域と、老人子どもであって、健常な大人の社会生活は何の変化も無いのが、普通なのだ。もし、感染すれば、十分休養をとれば良いだけだ。
 もっとも、いまだ人類が経験したことの無いハイパーなインフルエンザが出現しないという保証はない。しかし、そのようなごくわずかな可能性で不安を煽るのが科学と言えるのか、少し頭を冷やして欲しいものだと思う。






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Last updated  2008年05月05日 23時45分09秒
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