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これは、経験上、すでに回復不能の重篤な状態と見なさねばならなかったが、それでも少し時間はあると思っていた。ところが、カゴの掃除を終え、はちみつ水の用意をして、手のひらに包んだところ、すでに虫の息であった。
時折、軽く痙攣をし、しばらくして静かな開口呼吸が始まり、痙攣の間隔が狭まり、心臓が大きく鼓動するのが感じられると、体を伸ばし翼を軽く広げようとする動作をして、息絶えた。その間、たぶん10分に満たない。
呆然としつつ、遺体を量ると22gであった。あの大柄なイトはんが22gとは・・・、少なくとも5gは数時間で減ったのではなかろうか。
2012年の10月生まれなので、まだ4歳。それで油断していたが、・・・油断しなくてもこれは変えられなかっただろう。産卵中なので、それが関係するはずで、以前も類似例があるものの、結局わからないなぁ。
ともあれ、にらみ目のイトはん、やすらかに。
夫のキミョーは、今のところイトがいなくなった事態が理解できていないようだが、今後どうなるか・・・。キミョーを慕うノブちゃんが、後妻になるのだろうか。先はわからない。
イトの孫でもあるおかわりコンビは、今夜も元気であった。この子たちには、中身の濃い太い一生を、長生きしてもらいたい。