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そういった事態は想定内なので驚きはない。とりあえず、しっかり食べられる瞬間まで頑張れただけえらかった。なぜ想定できるかと言えば、成長の過程は本来決まっていて、それが滞った後に再開するのは無理がある、からである。つまり、ヒナはまず消化器官を発達させてより多くの栄養を摂取できるようにならねばならず、そのため羽毛視覚などの発達は抑制される。ところが、「ちょろ」は、5gしかないのに目はパッチリと開いて胴体の羽毛は生えていないが翼の羽は生えてきているというちぐはぐさであった。
それでも、差し餌となってから徐々に消化器官が発達し、体格が大きく成長してきたものと思われるが、心臓の発達が伴わなかったようだ。体が大きくなれば心臓も大きくなって全身に血を通わせねばならず、その発達の遅れは致命傷となるだろうとは、安易に推測出来よう。
「兄」?は飛び回り始めている。顔はかわいらしいがなかなかの冒険心の持ち主のようだ。
「姉」?の方は今のところ甘えっ子、この子は黒い美鳥になりそうだ。
というわけで、「アニー」と「アネー」と呼ぶことにしよう。