旅 その１６ 昆明
ベトナム、ラオスなど、東南アジア数国と国境を接する
少数民族の多い省である。
午前５時。車内が騒がしい。
服務員のオバチャンがバタバタとせわしなく動いていた。
「到着時間が早まったらしい。」
中国語の堪能なＮさんが教えてくれました。
確か到着は6時半くらいだったはず・・・
1時間も早くなればみんなあせるはずだ。
夜明け前の薄暗い中、昆明駅に到着した。
一泊だけしてすぐに大理というバッグパッカーの集まる町へ行く予定だった。
以前に来たことのあるＮさんに従って「茶花賓館」というホテルにいった。
『没有』・・・メイヨゥ・・・
部屋はない・・・聞きたくない単語はすぐに憶えてしまう・・・
この先何度もこの『没有』という言葉を耳にした。
幸い２軒目の春城飯店の７人部屋が空いていた。
値段も悪くなかったと記憶している。
中国一泊目は上海の和平飯店の豪華なホテル、
その後３泊を寝台列車で過ごした。
５日目に貧乏旅行者らしいところに泊まり始めたということになるのだろう。
その１７に続きます
© Rakuten Group, Inc.
