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夜の飛行機は景色が見えなくて退屈だから、なるべく読書をして過ごす。今回読んだのは、「日本分断計画~中国共産党の仕掛ける保守分裂と選挙介入(上念司著)」と云う怖い本。冒頭、令和参年八月に実施された東京五輪の話になった。スタジアムを取り巻く反対派の人々が、いざ花火が上がった直後に一斉にスマホを向けて写真撮影に興じていたそうで、早速ネットの世界では、「こいつらが一番愉しんでいる」「特等席で撮ってんじゃねーよ」と云う鋭い突っ込みがあったそうな。拙者は此のエピソードを読んで、もう少しで珈琲を吹くところだった。誰だってこのヘンから撮りたい 話の真偽はともかく、こうした人々がいたとすれば、彼らの姿は其のまま日本国民の映し鏡なのかも知れない。あれだけ絶対反対などと喚いていて、いざ始まったら日本選手のメダルラッシュに国中が湧いていた訳だ。朝日新聞社が、五輪中止の英断を求めるなどと云う社説を発表しながら、スポンサーを降りる気なんて毛頭無かったことにも通じる。 自分一人が助かりたいが為に、選手達をSNSで中傷し、海外からやって来るアスリート達なんかバイキン扱い、今思えば見苦しい限りだが、モヤモヤした不安感に脆弱な自己が圧し潰された故の現象なのだろう。論理でなく情緒のレベルでしか無いから、何かの拍子に其の重圧感が抜けた瞬間、手の平を返したように態度も豹変してしまう。アスリート達の活躍は別ですよなどと苦しい言い訳をする人達を見て、中等症に分類される程の苦しさを感じたまでだ。上念司著「日本分断計画」 拙者がもし人民解放軍の諜報担当官だったら、千載一遇の好機とばかり、日本人の情緒不安定感に付け込む数々の工作を仕掛けたであろう。日本語が堪能だったら、ヤフコメに政権与党や大会関係者の悪口やデマを書き込んだり、オリンピック賛成派を装いながら大会開催の「矛盾点」を突くような書き込みを大々的にやる。そして不祥事を起こした企業を徹底的に吊るし上げ、不買運動を仕掛ける。何しろ、武漢ウイルスなどと云われて批判されたく無いから必死だと思う(笑)。政争の具にしたい野党や一部メディアなんか、大事なお客様だ。 安倍元首相の、地球儀を俯瞰する外交姿勢を理解しているのなら、以上のような対日有害活動を仕掛ける国々の姑息な手口をあらかじめ警戒し、付け入る隙を見せるような愚かなことはしない。まぁ現実はそうも行かないから、数々の汚点を残すことになるのだが、そりゃ人間のやることに錯誤や不祥事は付きものだから、冷静に是々非々で考える。其れでいいのである。いや、一昔前の日本人はもっと大らかで楽観的だったのではないのか。 JAXAのロケット打ち上げに失敗した際の、某通信社による「吊るし上げ」のような追及によく現れている。極端と云えるほど他人の失敗を許さず、むしろ粗探しに悦に入ってゐる風潮とは、衰退途上で自信を失った我々の映し鏡かも知れない。こんなの、中露の諜報機関にとって格好の餌食だ。拙者が先の諜報担当官なら、ロケット開発を中止に追い込む世論操作を展開したであろう。失敗して謝罪するのがそもそもおかしい ゼロリスク(=ゼロコロナ)で如何なるリターンも得られない。例えば米国のスペースX何某などと、あれだけ失敗しまくってもへこたれる気配が無いのは何故か。困難であればあるほどテンションが高まるとは、人類の未来に希望を抱いているからこそなのだろう。こうした前向きな姿勢があれば、コロナ禍に抗いながら練習を続けるアスリート達を初めから素直に応援する訳だし、数々の困難に直面している大会関係者に労いの言葉くらい自然と出て来るはずだ。これほどの心の余裕を併せ持つ大国民が相手なら、中共が超限戦を仕掛けるのも困難であろう。 あれほど華々しい光の祭典を、誰だって特等席で撮りたい。撮りたいなら撮りたいと主張する勇気も無い私達。そりゃ、誰かに舐められ、誰かに利用される訳である。そんなに用心深く生きるつもりだったら、自らの行動が外国勢力に利用されていないか、立ち止まって顧みた方がいい。何もかも忘却の彼方へ
2023.07.29
所用で大阪へ行った時のこと。阪急梅田駅までの動く歩道のところで、思わず「?」と目を引いたのが宝塚の看板。ジェンヌ様がお召しになっている制服は、ヒトラー時代のドイツ空軍を彷彿とさせた。フリューゲル~君がくれた翼~と題してあったので、ルフトヴァッフェの戦闘機乗りの話かと思ったのだ。拙者は鹿児島在住~大劇場は遠すぎるので、福岡公演以外は観劇も諦めていた。だから興味も敢えて持たぬようにしていたが、月城かなと様のドイツ軍将校が恰好良すぎたので、結局ホームページをチェックしてしまった。そしたら、物語はヒトラー時代では無い。旧東ドイツ時代なのだ!時は1988年、国家人民軍の広報担当ヨナス・ハインリッヒは、西独のスター、ナディア・シュナイダーを招聘したコンサートの責任者に任命され・・・と、ストーリーの概要を読んで本当に驚いた。国家人民軍と云うセリフが出て来るとはねぇ。実は拙者、国家人民軍の本物の軍服を持っています。ホームページで拝見する限り、梅乃美月様が被ってる軍帽の帽章がしょぼいので、何ならお貸し差し上げたいぐらいだ。国家人民軍の制服は、ナチス・ドイツ時代の制服に酷似しているのが大きな特徴であります。何故、拙者が国家人民軍の制服を所持しているのかと云うと、元々東ドイツヲタクで、東独崩壊時に国家人民軍も消滅することになり、制服を欲しい奴はみんな持ってけーと、投げ売り状態になったから買ったのである。国家人民軍の士官学校生徒諸君が卒業時にもらうスカーフなんかも持っています。東ドイツの特急列車の鉄道模型も持っています。此処まで来れば病気かも。しかも、拙者が書いている小説「核戦争三部作」のラストで、此の特急列車が登場することになっています。の画像は試作段階の表紙であります。「フリューゲル~君がくれた翼」では、ベルリンの壁崩壊へ向かう東ドイツ激動の日々が活写されることになるのだろう。自由と民主主義を求めて立ち上がった東ドイツ民衆の闘争の勝利を誇らしく演じ切ってもらいたいものだ。東独崩壊当時、ドレスデンのシュタージ(東独の秘密警察)へ赴任していたのは、何を隠そう若き日のプーチンであった。彼が味わった屈辱と敗北感は、次第に西側諸国に対する復讐心に変質していったのであろう。ウクライナ侵攻への一つの伏線であるに相違ない。
2023.07.11
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