sun♪sun♪sunny♪

JJ大出産 (1)



結果的に、私たちはこの子を産み、育てていくことを選びました。いえ、最初から心は決まっていたのです。彼も、両親との間のことで悩み続ける私に『アメリカ兄弟のところへしばらく行って、身体と心を休めてきたほうがいいのではないか・・・』『大丈夫だよ』などいろいろと考えて話もしてくれていたのですが、そんなこと、頭に入りませんでした。その時点では結局、母親である『私』の決断で病院へ行ったのですから・・・

ドクターに手術の過程を説明されたときに、『赤ちゃんはもう6ヶ月ですので、外へ出した場合(子宮口を広げてから促進剤で出産するのです)泣く場合があります。』という衝撃的な事実を知ってしまいました。彼も涙こそ見せませんでしたが『耐えられない・・・先生、お金は幾らかかっても構いません。赤ちゃんが出てきたら出来る限りのことをして助けてください。無理かもしれないけれど、お願いします・・・』彼はそうドクターにお願いしました。私は・・・頭の中が真っ白で自分で何を考えていたかなんて、全く思い出せません。

時間が少したち冷静になるにつれて、いてもたってもいられなくなってきました。『彼もこんなに思ってくれている。私も彼もどうしても子のを生み育てたい思っているのに、何で私はここにいるんだろう・・・どうしよう・・・どうしたらいいんだろう』頭の中でぐるぐるまわりました。入院していたのは婦人科の病棟。子宮ガンなどの病気の人の多い6人部屋でした。みな、「生きるため」にここで戦っている。それなのに、私自身は全く逆のことをしようとしている・・パニックになりました。そこで、尊敬するKさんに電話したのです。(心に残る言葉・・・書き記しまています)

Kさんと話したあとは迷いもありませんでした。彼の『CMONIQUEちゃんが決めれば、すべてはうまくいくんだよ。周りがどうとか、人がどうとかではなく、自分が本当はどうしたいのか心の声に耳を傾けてごらん!早くしないと赤ちゃんは死んじゃうよ!!』で目がさめた気がしました。

そこからは病院も始まって以来の大騒ぎ。何せ、いきなり途中で『やめます。助けてください・・・』そう泣きついたのですから。いったん仕事で帰った彼にも電話でその旨を伝えました。もう迷いませんでした。なぜか必ず『この子は助かる』そう確信していたのです。ところが、病院では半日も処理をしていたため、このまま妊娠を継続できるかどうか、まずそこが大きな問題でした。(何せそういう前例もない)

先生は、『本当にいいんですね。もう後戻りはできませんよ・・・』そうおっしゃって、これからのことを説明してくださいました。

普段は開いてない子宮口を半日人工的に開けようとしていたわけだから、そこから雑菌などに感染してそのまま子宮口が開き、破水してしまったりする可能性がある。それを防ぐために、まずは24時間体制の点滴。起き上がることはもちろんできず、食事はもちろんトイレも寝たまま、とにかく安静に安静に。それもどのくらい続くかわからないけれど、それでいったん症状が落ち着いたら子宮口が開かないようにくくる手術を。それでも、6月の出産まで持つかどうかわからないし、もってもこのまま4ヶ月間寝たきりの生活かもしれないですよ。というものでした。

『かまいません。お願いします』なぜか妊娠がわかってからの数ヶ月間、こんなに晴れ晴れした気持ちになったことはないというくらいすっきりしていました。それに、本当に『この子は絶対大丈夫だ!』そう確信していたのです。

結果はドクターも驚くほど順調で、最初の2週間目で初めて身体を半分起こすことが出来ました。心配していた出血もなく、熱も出ませんでした。4週間目でたって部屋内を歩くことが許可されました。毎日毎日、朝起きると素敵な光が私の子宮を包んで、子宮口がぴったり閉じてしまうと言うイメージトレーニングを続けました。それが効をそうしたのでしょうか、1ヶ月後の検診で、手術してくくる必要のないほどぴったりと子宮口はとじてしまっていたのです。ドクターも驚かれているようでした。

ほとんど毎日のように彼は病院へやってきてくれました。一時期彼が風邪をこじらせてしまい、5日間ほど一人っきりのことがありました。周りには付き添いの家族の方などが毎日やってきます。友達にもあまりしらせていませんでしたから、本当に毎日ただただ赤ちゃんが無事に成長してくれるように、そう祈りながら次々出産で入れ替わる産婦さんを横目に身体を休めるしかありませんでした。

それでも、驚異的なスピードで回復をした私はなんと7週間で退院することになったのです。長く病院にいると『元の生活に戻れるのだろうか・・・』という不安もありました。それでも、赤ちゃんが助かったという喜び、6月には母親になるんだという期待の方が大きかったんですね。そうしてその日から、私達の人生が大きく前進したのです。

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