じいちゃんは、板前だったけど、パチンコにお酒に女が(笑)大好きで、私がもの心ついた頃には、もう働いていませんでした。
50歳そこそこで、今で言う「脳梗塞」か何かで、軽い半身麻痺が残ったようです。
お酒飲みすぎたからなったんだと家族は思ってます。
でも記憶の中では杖を使っていたのは晩年になってからで、50歳代の頃は普通に生活していたと思います。
軽い麻痺なのに、板前としてはダメなだけで、これ幸いとばあちゃんにおんぶしたんだね。
あてにならない亭主をもったばあちゃんは、生活の為に下宿屋と駄菓子屋で家族を養ったんだけど、
自分が働かなくても生活出来るとなると、男は勤労意欲がなくなるんでしょうかねぇ。
じいちゃんとばあちゃんを比較するとあまりに面白いんですよ!
じいちゃん威勢はいいけど案外臆病で、ばあちゃん、ここぞと言う時にエライ度胸がいい。
じいちゃん見栄っ張りだからお金出て行くだけ、ばあちゃん、ケチだけどここぞと言う時にはエライ気前いい。
ばあちゃんの妹が言ってました。
「姉さんは、毎日食うもの食わず節約して暮らしているのに、夫の親戚が来るとご馳走でもてなす人だった」
私達孫にも贅沢はさせなかった。服は貰い物、日々の食事も他人には見せられないような質素な物、友達みんなが持っているような物も買ってくれなかった。
そのくせ教育にかかるお金だけはどんなにしても出してくれた。習い事、塾、参考書、これらは友達に負けないくらいしてくれた。
我家のものごとすべてはばあちゃんの信念で決まった…
威勢のいいじいちゃんでさえ、ばあちゃんの信念の前には口も出ず…
「クソばばあ」「こじきばばあ」と悪態ついても、ばあちゃんの人としての偉大さを認めていたんだね、きっと。
あら、じいちゃんの事を書いたつもりが、結局ばあちゃんのお話になってしまいましたよ。