時・慕・庵・邪・無-じぼあんじゃん

時・慕・庵・邪・無-じぼあんじゃん

気ままに短詩型 時のスナップ 2



鶴ヶ城
去にし花を夕暮れに想ってみる

赤薔薇
今日の薔薇あすあさての薔薇こぞの薔薇

チュッリップ花束
影もなき花に託せし十三回忌

薔薇一輪
去年の薔薇同じからむや今日の薔薇

鈴蘭
鈴の音を路傍にて待つ風まだし

ポピー
初夏の風想いとともに吹き荒れる

チューリップ1
浅き深き夢と知るとも夢のうち

ハナミズキ
ハナミズキ一日のながく短き

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もみじ咲きかざしに紛ふ初夏の風

八手の実
やつでの実われに孫なく朋もなし

八重桜
十重二十重八重にかすみて春ゆけり

なずな
蒲公英に紛れてなずなの咲きにけり

石楠花
花々にいのちを寄せてみる春また一日

漱石碑
信号機を青の方へと渡ってみる

金魚

金魚金魚溺れをれるや溺れなき

木蓮
木蓮や風たわわなり雨蕩々

桜上野
繚乱てふ手触りたしか春を行く
花陰に立つひとあるや風一陣

ふうっ
君の眉間の皺みたき春さかり

黄色い花
蒲団を干した春日が鼻をくすぐる



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