ARM UNITHi-νガンダムの腕部は、他のMSと基本構造が同一のムーバブル・フレームが使用されている。ただし、後の機能増加や改造が容易なように、消耗品以外の部材、ケーブルなどは、標準的な規格品を超える選りすぐりが供給されている。 Hi-νガンダムの設計に際しアムロが心がけたのは、まず信頼性と耐久性が高いことと、戦闘が長期化した場合に備え、メンテナンスやアップデートが容易なように、可能な限り規格品を使用し、各部をユニット化することであった。そのためには、グリプス戦争以来の実績を持つムーバブル・フレーム構造は都合がよかったが、アムロはさらに、各デバイスそのものも交換なども容易な改装を施していた。簡単に言えば、必要なスペックを達成するために機体が大型化してしまうことを逆手に取り、内部構造に余裕を持たせ、右腕にはバルカン砲を、左腕には予備のビームサーベルを装備したのである。こういった構造上の余裕は各部に採用されており、ロールアウト直後の戦闘そのものをトライアルとして得られたデータのフィードバックを可能としたほか、サイコミュデバイスのサイコ・フレームとの置換にも有利に働いた。それらの要素を除けば、Hi-νガンダムの腕部は非常にベーシックなもので稼動も安定しており、万一、的MSとのマニピュレーターによる打突戦を経過した後でも、その機能にはまったく支障は無いと言われるほどの信頼性を獲得している。