オルテンシア*Ortensia*

オルテンシア*Ortensia*

おすすめ読書の記録






おすすめの読書の記録と8感想をのせていけたらと思っています。


大人になるための本棚心の本棚


アリス6「魂の殺人」  親は子どもに何をしたか アリス・ミラー/著 ★★★★★
ーーー教育や躾の名による暴力は子どもたちの魂を粉々に打ち砕き,社会はいずれ手 痛い復讐を受けずにはすまない。ヒトラーや少女娼婦クリスチアーネの幼年時代を詳細に分析して,教育の暴力性と非人間性を容赦なくえぐり出した衝撃のロングセラー。ーーー
8親のちょっとした言動が深く子どもを傷つけてしまった時、その傷が癒されず無視され、愛情だとごまかされ嘲笑され、悲しむことも怒ることも許されない時、無意識に沈んだ感情は消えることなく心の中でくすぶりつづけて、いつか思わぬ形で表現されていく。大量の殺戮を行ったあのヒトラーの中の憎しみは、幼い頃に受けた父親の体罰によって生み出されたのではないかと、アリス・ミラーは検証していく・・・・衝撃の真実の書。
大人にとって一番誰もが認めたくない事実を勇気を持って提唱している。


闇からの目覚め闇からの目覚め  虐待の連鎖を断つ
アリス ミラー (著), Alice Miller (原著), 山下 公子 (翻訳) ★★★★★
ーーー虐待された子がのちに親となって児童虐待を繰り返す事件が相次いでいる。なぜ親はわが子を打つのか、なぜ子は親を理想化し痛みを否認するのか。『魂の殺人』で子ども虐待に初めて真実の光をあてたアリス・ミラーが深まる心の闇にあらためて挑む。ーーー
8アリスミラーは言っています。児童虐待の問題は広く社会の認識するところになったけれども、教育やしつけと呼び、立派で正しい事だと考えているものが、実は子どもの人格を傷つけ、重大な結果をもたらすこともあるという事実はまだそれほど知られていないと・・・・。なぜ私たちがそれに気づかないのかは、非常に幼い頃にそれを感じ取ること自体できなくされているからだと。この本は日本では2004年に出版されていますが、アリスミラーのこの考えかたが受け入れられることの困難さを痛感します。気づかないというよりも、そこの問題に触れる事自体に強烈な拒否反応がおこるのです。しかし、いつかもっと受け入れられる日がくるだろうという希望が見えてくるようで救われました。

honn16沈黙の壁を打ち砕く  子どもの魂を殺さないために
アリス ミラー (著), Alice Miller (原著), 山下 公子 (翻訳) ★★★★★
ーーーしつけと称する暴力は犯罪であり体罰の伝統は今すぐ断ちきらねばならない。ミラーの子供解放思想。ーーー
8「人を助けられるのは真実だけですのに。」そうアリスミラーは語っています。たとえ賢者、司祭、教祖、精神分析家であろうとも、真実を恐れ、目をそらそうとしているかぎり、本当に人を助ける能力などないと・・・・。 真実を恐れる多くの人たちからの大きな抵抗の数々を受ける彼女は、ひるむことなく壁をたたき続ける。 大人の心の中に隠された、怯えた子どもたちを救い出すために・・・・

真実をとく鍵真実をとく鍵  作品がうつしだす幼児体験
アリス ミラー (著), Alice Miller (原著), 山下 公子 (翻訳) ★★★★★
ーーーニーチェ、ピカソ、レンブラントらの作品から、苦しみ傷ついた子どもが浮かび上がる。虐待されて育った子は、憎しみを力に転じて独裁者となり、破壊と殺戮をほしいままにした。創造と破壊の隠された源泉を、天才たちの幼児体験から鋭く照射する。ーーー
8アリスミラーは、多くの産婦人科医が自宅出産は危険だと言い、病院制度を維持するために古くさい教育により医師は認知能力が萎縮しているんだと語ります。 自宅出産は母子ともにずっと受け入れやすいはずであるが、医師たちは新生児に感情があることを認められないのだと・・・・。 彼女は、創造的な仕事をした人たちの伝記の中から鍵を受け取り、閉ざされた扉の中に眠っている真実を揺り起こしていきます。

子ども時代の扉をひらく子ども時代の扉をひらく  七つの物語
アリス ミラー (著), Alice Miller (原著), 山下 公子 (翻訳) ★★★★★
ーーーおとなに傷つけられた子どもは「悪いのは自分」と思い込む。抑えつけた怒りは無意識のうちに残り、おとなになったその子は他人や自分を破壊してゆく。しかしかけがえのない子ども時代に目覚めるなら、過去のつらい現実と対決し真実の生を手に入れることができる。本書の7つの物語では、親子・友人・配偶者同士が真摯に語り合い、子ども時代に受けた傷、性的虐待からの癒しをさぐっていく。それに続く省察では、独裁者・教祖・クライエントを搾取する心理療法家がなぜ後をたたないのか、恐るべき人間支配のメカニズムに迫る。ーーー
8「多くの女の方も同じ思いをなさっているとおもいますが、私自身、自分が若い母親だった頃、まったく無知のためどれほど多くの事を無駄にしてしまったかを意識するのは、大変つらいことでした。」 彼女はできるならば、ほかの方には体験せずにすませてほしいという願いで、この本を書いています。 ほんとうに、もっとはやく読みたかった本です。 この本は七つの物語として書かれていて彼女の本としては読みやすくなっています。

honn15禁じられた知  精神分析と子どもの真実
アリス・ミラー (著), 山下 公子 (翻訳) ★★★★★
ーーー禁じられた知 精神障害や性的障害を解く鍵はその人の子ども時代にある。『魂の殺人』のストーリーをさらに進展させ、カフカ、フローベール、聖書などの豊富な題材によって、隠された子どもの真実、苦しみ傷つけられた子どもの姿を鋭い洞察力で明らかにする。ーーー(出版社 新曜社)
8解き明かされようとしている真実を封印するものはなんなのか? 「文明国と言われるほどの国では、何千年も昔から、子どもをせっかんするのはやむをえないと認められています。その子が成長の後立派な、思いやりと責任感のある人間になるために必要だという訳です。・・・・・ 今世紀に入って科学的研究の成果が上がるにつれ、このやり方は誤っており、かつ人類の将来に悪影響を及ぼす危険さえある事があきらかになってきました。」 しかし、両親が子どもにしたことを認められない・・・・私たちは子ども時代の真実を知ることを恐れているのです。 まさに、「禁じられた知」がここには語られています。 勇気をもって開けてください。

honn17才能ある子のドラマ新版  真の自己を求めて
アリス ミラー (著), Alice Miller (原著), 山下 公子 (翻訳) ★★★★★
ーーーアリス・ミラーが説く癒しへの途。あなたが抑圧している、子ども時代の情動のドラマを明るみに出すこと、ミラーの心理療法はそこから始まる。インナーチャイルド思想の原点となった第一作の改訂新版、待望の邦訳。 ーーー
8この本で衝撃を受けたのは、出産直後すぐに新生児と母親はいっしょにいることが、母性本能をめざめさせホルモン分泌につながる事。 出産直後に母子が別室におかれることに、ものすごい違和感と不安を感じ何度も病院に一緒にいさせてほしいと頼みこんだことを思い出した。 日本ではまだ多くの産院が、母子別室を行なっているのではないだろうか? 母子の精神的不安要素がここにあるのではないか?特に退院後の原因不明の夜泣きの原因がこの産後の母子分離にあるとしたら?・・・と私の仮説だ。 その他、心の中にかくれた小部屋がだれにでもあり、その中に子ども時代のドラマがしまわれているというお話です。

ほん「毒になる親」  スーザン・フォワード/著 ★★★★★
ーーー「毒になる親」に傷つけられた子供の心は、歳を重ねても癒されない。悩む数千人の人々を20年以上にわたってカウンセリングしてきた著者が、具体的な方法をアドバイスする“現実の希望”にみちた名著。ーーー
8初めてこの本を読んだ時は正直いって心が苦しくなり、ものすごーく落ち込んだ。
自分の心と正直に向き合う勇気がなければ読めないし、読んでも何も感じなかったかもしれない。苦しんだ分、自分の心が軽くなり溜め込んでいた怒りや悲しみが、抜けていくような気がした。

本「学歴なんかぶっとばせ」 高校中退の若者たち 門野晴子/著 ★★★★
ーーー毎年11万人を越す高校中退者。彼らの肉声に耳を傾ける一方、アメリカ・カリフォルニアに取材して、"学ぶ権利"の保障の実態をつぶさに報告。学歴社会を支えるオトナたちへのメッセージを満載。ーーー
8学歴社会が生み出す、子どもたちへの残酷ないじめを痛快な語り口と対談と取材を交えて明るみに出していく。簡単には変えられないことだが大人としてしっかりと考えたいと思った。

「教師に意義あり!」 愛するもののために 門野晴子/著 ★★★★★
ーーー「どんなに笑われようとさげすまれようと、子どもの心身の傷を思ったら、あるいは自殺されたくなかったら、髪をふり乱し、なりふりかまわずあらゆる手段に訴えるべきだろう」校則のしめつけや教師の“暴力”から、教育の主体である子どもの人権を守るために16年間、孤軍奮闘し続けた母親のケンカ渡世。ーーー
8痛快な門野さんの語り口とするどい視点にすっかり虜になる。もやもやした思いにガツンと一発くらったような気分になった一冊。



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