プチリタ宣言！

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2004年04月05日

(6)

カテゴリ：カテゴリ未分類

「プチリタしようと思うんだ」

彼女の髪をなでながら、宣言した。
どうせ一度の人生。
好きに生きた方が得だ。

こんな想いが強くなったのは、あるメルマガとの出会いがスタートだった。

『何もしないで月５０万円！幸せにプチリタイヤする方法』

いかにも怪しげなメルマガだけど、
ビジネス系のあちこちのメルマガで紹介されていたから、
単なるマルチじゃなかろうと読み始めた。

気持ちが湧き起こってきた。

「インターネットならお金を掛けずにチャレンジできる」
「失敗してこそ成功が生まれる」
「何もしない奴は百年経っても成功しない」

自分の経験をベースにそう語る石井さんの強烈なメッセージに
自分の中で眠っていたものが揺り起こされている感じがした。

「そうだった。僕は小説家になりたかったんだ」

サラリーマンとして９年。
高校卒業してから、ずっと給料の為に働いてきた。
好きな小説書きはいつの間にか趣味になっていた。

その為には自由になる時間が必要だ。
プチリタこそ、夢を叶える最適な方法だ。

そんなことを考えたとき、自分の時間の無さが気になってしまった。

「誰か手伝ってくれないか？」

そう思った時には、答えを出していた。

彼女は、専業主婦、暇だって言ってた。
パートで仕事をしたいんだけど、旦那が許してくれないらしい。

「今日の昼、暇？」

携帯メールを送ったらすぐ返事が返ってきた。

「暇だよ(怒)。暇かって聞くの失礼だって言ったじゃん」

そうだった。
「時間ない？」って聞くのがスマートだと前に言われたんだよね。
すぐ忘れる僕って、プレイボーイのセンスないなぁ～。

「打ち合わせ行ってきます～」

ほとんどひとりのプロジェクトだから、こんな時は便利。
仕事が納期通りに終わらないと地獄だけど、
納期が迫ってないときは、こんな風にサボれる。

美久ちゃんに落ち合ったのは、いつものスタバ。
最初の時からここだったな。
今じゃ時間だけ決めると、ここだって勝手に思っちゃう。

スタバでお茶した後は、いつものコース。
ラブホのフリータイムでご休憩。
ここだと平日なら六時までのんびりできる。

「あ、打ち合わせ長引きそうなので直帰します」
携帯から会社に連絡を入れる。
どう考えてもこの打ち合わせ定時までに終わらない。
うふふ。

久々の密会なんで、お互い燃えちゃった。
終わった後で要件を切り出した。

「インターネットで仕事を作り出そうと思うんだ。
ひとりだと大変だから、美久ちゃんも手伝ってくれない？」

ちょっと疲れて気持ちよさそうにしている美久ちゃんは
すぐにノッてきた。

「へぇ、インターネットで儲けられるの？」

「最初はほんのお小遣いだけど、一年後くらいには
ちゃんとアルバイトくらいにはしたいなぁ」

「できそう？」

「やってみたいんだ」

それから、プチリタの考え方を熱心に説明した。
ひとりじゃやれないタイプだって自分の事を知っているから、
なんとしても引き込みたかった。

「うん。いいよ。一緒にやろ」

案外あっさりとノッてきた。

「よし一緒にがんばろう！
嬉しいからサービスしちゃう！！」

二回戦突入～。

インターネットで自立する。
ちょっと前までは、真面目に考えなかったこと。
今はできる気がする。

この決断が、大きなトラブルの入り口だったとは、
この時はまだ知らないユウだった。

☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆－☆

お気楽に小説書き始めてみました。

登場人物の中に、ネットで活躍している人が出てくるけど
フィクションだから、気にしないでね。

あ、登場希望な方は、掲示板に書き込んでね。
内藤みかさんが早くも登場希望してくれたんだ。

うーん。
日記小説は人気あるなぁ。
昨日よりアクセス三倍になった。
アクセス稼ぎのためにも、みなさんも日記小説を書こう。

なんてね。

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