僕の生きてた生きてる生きる道

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その6

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「 受容と共感 」  小さな子育入門 6

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一人遊びが出来るようになった子どもと話す時に、大切なことが3つあります。


1、子どもの言ったことを心を込めて聞く。(目を合わせてウンウンとうなずきながら。) 

2、子どもの言いたいことを言葉に表す。(嬉しいことは嬉しかったのね。悔しかった時には 、悔しいのね。残念な話をした時には、残念だったのね。)

3、子どもの気持ちをくんであげ、その気持ちを別の言葉で言い表してみる。(それはこんな ことなの。) 


 このようなことをすると子どもは自分は理解されているんだ、自分の気持ちを分かってくれているんだと、親に対して信頼感を持つようになります。これを受容と言います。


 今でも私の娘は仕事から帰ってきた時、母親にいろいろなことを話します。母親はその言葉に対して、自分の意見や感情を挟まないで、うなずいて聞いてあげるだけです。(たまに私が父親として自分の考えを話すと娘に、「そんなことでないの。ただ話したくなっているだけなの!」と言われてしまいます。) 娘はただ聞いてもらっているだけで満足し、疲れが取れていくようです。




1、お父さんお母さん、お互いを受け入れましょう


以前、カウンセラーの学びをした時に、聞くことの大事さを何回も教えられました。飲食店で働いている女の人で一番人気のある人は、美人ではなく男性の話を上手く聞ける人だと、その時先生が話しておられたのを今でも覚えています。


 ご主人は仕事や人間関係で、イヤなことをたくさん経験します。その気持ちを自分の胸に貯めておくことは、精神上よくありません。人はイヤなことを、どこかで吐き出さなければなりません。それを上手く受け止められるのが本当は、奥さんでありまたご主人であるのです。


 奥さんが、ご主人に対して一言「そう、大変だったのね。」とその気持ちを汲んであげたなら、ご主人は「ああ、この人は俺の気持ちを分かってくれている。自分のことを理解してくれている。」と嬉しくなります。特に男性は単純なところがありますから、奥さんに対して喜びを持って接するようになります。反対に、「だらしがないね。その位で愚痴をこぼすなんて、男らしくないわ。」と励ますつもりで言っても、何の効果もありません。かえって夫婦間の中は冷えていくだけです。


 また嬉しい時、私たちは誰かにそのことを話したくなります。小さいことでも「そう嬉しかったのね。」と一言言えたなら、相手は本当に喜びます。その喜びの源は、ここに自分の気持ちを受け止めていてくれる人がいる。自分と同じ考えの人がいる。共感された、受け入れられた喜びなのです。


 ご主人も、奥さんに対して同じように受け止めてあげることは、もちろん大事なことです。



2、子どもを受け入れる


子どもにとっても同じことです。親が自分を受け止めてくれたと感じる時ほど、子どもにとって嬉しいことはありません。子どもは、誰よりも家庭の中で、親から受け止められることが嬉しいのです。どうぞ一日のうちで短い時間で結構ですから、そのような時を持ってみてください。今の子どもにとっての悲劇は、自分を受け止め理解してくれる人が身近にいないことです。子どもは心で叫んでいます。「本当はお父さんお母さんに聞いてもらいたい、受け止めてもらいたい。」と。


 親の側にも言いたいことは、色々あるでしょう。でも、少し我慢をしてまず子どもの言うことを、そのまま聞いてあげましょう。受け止めてあげましょう。そうすれば相手は落ち着いてきます。そして、今度は子どもがこちらの話を聞く準備を整えますから、まず子どもの話を聞いてあげることが大切です。繰り返します。まず相手を受け止め(受容)、理解(共感)してあげて下さい。



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