僕の生きてた生きてる生きる道

僕の生きてた生きてる生きる道

その7

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「 しつけは難しいですか? 」  小さな子育入門 7

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1、何が大事か


 「しつけ」の話をしますと、「先生、私たちは余り立派な行いをしてませんからね。どうもしつけることは苦手なのですよ。」と言われる方がおられます。


 『 躾 』は、字のごとく身体を美しく整えることです。しつけによって人間は、人間らしく美しく生きることが出来るのです。反対に子どもに対して何もしつけないで、子どもがするままにさせておくと人間の美しさは身に付きません。ですから、子どもをしつけることは、とても大事なことです。自分の子が、人間として美しく育って欲しいと願う親は、しつけをしなければなりません。


 しかし、しつけをそんなに難しく考えることでもないのです。子どもを持つ親は、立派な大人ですから、その人は社会の中で、何をしてはいけないのか、また何をすべきかをすでに学んできているはずです。そのとおりに、ただ子どもと一緒に歩んでいけばいいのです。


 私の家の近くに、広い交差点があります。毎日その交差点を、歩いて渡っています。田舎ですから、歩く人はほとんどいません。立派な交差点であり、横断歩道もきちんと書いてありますので信号が青に変わるのを待って道路を渡ります。都会では歩いている人が多いので道路は歩行者優先ですが、ここでは車が多く、渡る人が少ないのでどうしても車優先になってしまいます。スピードをゆるめないで曲がってくる車も多くいます。私がそのまま進めば車にひかれてしまうので、一歩下がって自動車が走り去るのを待ってから、安全を確かめて渡るようにしています。歩道の信号が青になったからといって渡っては、命がいくつあっても足りません。


 先日の朝、交差点を渡っていたら大きなトラックが思いっきり私の目の前に来て、急ブレーキをかけすぐ前に止まりました。今にもひかれるのかと思い、冷や汗が出ました。運転手を睨みつけてやりました。彼はどこ吹く風と言わんばかりに、そっぽを向いているのです。このようなことは度々です。これは自分が気をつければ済むことですが、それ以上に腹が立つことがあります。


 信号が赤で止まっている車の中には、窓を開けて吸殻を外に出し、道路にタバコの吸殻を捨てる人がいるのです。信号が青に変わると、そのまま車は行ってしまいます。あるいは飲み終わった空き缶をポイと捨て、走り去る車が後を絶ちません。よく見ると、若い夫婦であり、車の中にはまだ小さな子どもが乗っている時がよくあります。


 子どもは普段、そんな親の姿を見て、「ああゴミや空きカンは、このようにして捨てるものなんだな。」と心に覚えます。15年位前、私の家にはアメリカからの大学生が毎年夏休みに来ていたことがありました。彼らを成田の飛行場に迎えに行き、そして潮来に来る途中、道路にゴミが落ちていないのを見て「日本の道路は、とてもきれいですね。」と驚いていました。今では、ゴミの落ちていない道路を探す方が大変です。


 あの親たちは、道路はゴミを捨てるところなのだと子どもに教えているのです。ですから、その子たちは大きくなると親と同じように、車の中からゴミを捨てるようになるでしょう。子どもが大きくなってからしつけることはとても難しいし、大きなエネルギーを必要とします。それに無理に直そうとすると、枝が折れるように彼らはポキッと折れてしまいます。(いわゆる『キレタ』状態になります。) 


 しつけをする最適な年齢は、3歳前後です。昔から、『三つ子の魂百まで』と言われているのは、本当のことなのです。しつけはそんなに難しいことではありません。人間として当たり前のことを、当たり前のように子どもの前ですることです。子どもは親のすることを真似ます




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