僕の生きてた生きてる生きる道

僕の生きてた生きてる生きる道

その13

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「 時には子どものリズムに合わせ見みましょう 」  小さな子育入門 13

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6、ありのままの姿を受け入れましょう


 毎年4月になると、新しい子ども達が入園してきます。保育園ですから、小学生のようにピッカピッカの一年生と言うわけにはいきません。お母さんの手をギュと強く握って、不安げな顔をして来ます。余り握りが強いために、手が離れなくなってしまいます。仕方ありませんから、力を入れてお母さんの手から離します。離された子どもは今までの思い一気に吐き出し、大きな声を上げて泣き始めます。時には体全体を使って泣く時も、あります。


 その姿を観察していると、おもしろいことが見えてくるのです。数日過ぎると泣いていても、目が動くようになるのです。その目線は友達が遊んでいる姿や、おもちゃ等を追っているのです。もうこの子どもは泣きながら、自分の入るべき場を探し始めているのです。そんな時、本当に子どもはすごいなと驚いてしまいます。家に帰ったら泣いていたこと等言わずに、「お兄ちゃん達こんなことをしていたよ。」とか「こんな遊びがあったよ。」と得意げになって報告するのです。


 担任の先生を、泣きながら品定めする子どももいます。この先生は、ここまで泣いたらこのようにしてくれる。先生は自分が暴れるとすぐに手を出してくれるから、先生にかまってもらいたい時には暴れてみよう等と、知恵を動かすのです。子どもの持っている知恵には驚かされます。ですから、こちらも相当の覚悟をしていないと、負かされてしまいます。時には保母と子どもが、真剣になって知恵比べをする時もあります。


 かえって思いっきり泣く子どものほうが、早く慣れるのです。その子どもは泣くことによって、自分の感情を発揮しているのです。その反対に、静かにメソメソとお部屋の隅で泣いている子どもは、集団生活になれるのに時間がかかります。お家で「保育園に行ったらお利口さんにしているのだよ。」と聞かされていることが多いのです。その言葉が働いて、自分の感情を出すことが出来なくなっているのです。


 私は「ありのままの姿で保育園に送って下さい。」といつも話します。痛い時は「痛い。」嬉しい時は「嬉しい。」悲しい時は「悲しい。」と自分の感情を外に出すことが大切です。


 子どもは色々な言葉を使うことがあります。特に悪い言葉をおもしろがって使います。実際に使ってみて初めてこれは悪い言葉、これはよい言葉と学ぶのです。ですから最初はこのようにしていなさい。あれをしてはいけません。と子どもを縛らない方が良いのではないかと思います。まず、その子どもの姿をそのまま受け入れることが大切かと思います。




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