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MIRACLE AT ST. ANNA
女神は<奇跡>を人に託した
製作国 アメリカ/イタリア
公開情報 劇場公開(ショウゲート)
初公開年月 2009/07/25
ジャンル ドラマ/戦争/ミステリー
映倫 R-15
【解説】
社会派の名匠スパイク・リー監督が史実をヒントに綴られた
同名小説を映画化した戦争ドラマ。
第二次大戦下、イタリア・トスカーナに送られた米軍黒人部隊
“バッファロー・ソルジャー”に焦点を当て、皮肉な境遇に
置かれた黒人兵の葛藤と彼らが体験したひとつの奇跡を、
史実を織り交ぜミステリアスかつ感動的に描き出す。
出演は「きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー」のデレク・ルーク、
「7つの贈り物」のマイケル・イーリー。
【ストーリー】
1983年のニューヨーク。ある日、郵便局に現われた男性客を
定年間近の郵便局員が射殺する事件が発生。そして犯人の男
ヘクターへ殺人の動機や被害者との関係を追及する中、
彼の部屋では歴史的に重要なイタリアの彫像が発見される。
そんな不可解な事件の謎を解く鍵は、1944年のイタリアまで遡るのだった――。
【感想】
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実はこの作品は試写会で観ました。そして、運の悪いことに、
自分の席の前にデカイ女(笑)が座り、しかもその前には
デカイ男が座り・・・と言うことであっちこっち首を伸ばしながら(笑)
字幕を見ました。それでも、見えない時もあったのですが
さらに、前の座席の斜めには、やはりデカイ男がいて、
途中でイビキが~~
さらにさらに最悪なことに携帯が鳴りだします(^^;
それもムーブ音でなくてベルの呼びだし音・・30回は鳴っていたでしょうか・・
かなり近くで聞こえ、お客さんも振り返ったりしています。
なんか映画に集中できません
そして、やっと気がついたのか(って言うか普通あれだけ鳴っていたら
自分の携帯とわかると思うのですが・・・)バッグから出して
携帯の音を止めた人は、な、なんと私の2,3人横の男性でした
と言うことで、今年最悪の試写会鑑賞状況でした。
と、かなり前置きが長くなってしまいましたが、あまりにも過酷(笑)な
環境でしたので書かずにはいられませんでした(笑)
と言うことで本題の感想です
「実話から生まれた‘希望’の物語」と言う予告編を何度も観て
天使のようなお顔の少年に惹かれて、重たいなと感じながらも
戦争ものは好きじゃないんだけどと思いながらも
観たいと思っていた映画でした。
実話から生まれタということにも惹かれたので、どこまでが
実話なのかと思ったのですが・・
1. バファロー・ソルジャー
・・イタリア戦線で戦った黒人部隊、
第92歩兵師団がそう呼ばれていた
2 ・セント・アンナの大虐殺
・・・1944年8月12日、イタリアのトスカーナ、
サンタンナ<アメリカではセントアンナと発音される>で起こった市民の大虐殺
3 ・プリマヴェーラ(春)の彫像の頭部
・・・1944年8月8日、ドイツ軍により
サン・トリニータ橋が爆破され、行方不明になった
というのが事実(史実)のようです。
つまり、この三つを入れて創作された小説で、叔父が
もとバッファロー・ソルジャーの一員だったいう
ジェームズ・マクブライトの「Miracle at St. Anna」が
原作で彼が脚本も書いています。
私は、心やさしい黒人兵士たちとイタリアの幼いこどもとの
友情みたいなものがメインの大感動作と思って(大号泣するなあと思って)
観に行ったのですが、自分が思い描いていたストーリーとはちょっと(かなり?)
ちがっていました。。。
感動しなかったとかつまらなかったとか言う意味ではないですよ(^^;
以下ネタバレ含んでいます
運命より強くこの子を守りたい

<5000人の中から選ばれたイタリア人少年>
天使を思わせる顔立ちのピュアなアンジェロ少年とチョコレートの巨人
と少年が呼んだトレインとの交流には心あたまるののがありましたが・・・
最初の川での戦闘シーン、中盤でのセント・アンナの大虐殺シーン、
後半のナチス軍が村を総攻撃するシーンなどはリアルで残酷で
目をそ向けたくなり、胸が痛むシーンも多かったです
中でもセント・アンナの大虐殺のシーンは、今も実在するセント・アンナ協会で
撮影されたもので、今観ている映像は映画のシーンだとしても、この場所で
こんなにヒドイことが許されないことが本当にあったのだと言うことには
悲しみと怒りさえも感じました。。。
また、黒人というだけで、戦場で命をかけて自国のために戦っているのに、
こんなひどい扱いを受けていたという事実にも驚かされました。
そして、そんな彼らが差別を受けず、始めて自由と感じたのが、
他国の小さな村だったというのも皮肉に感じました。
人種差別問題、戦争批判をかなり感じましたが、1番感じたのは命の
重さ、大切さであったような気がします・・・
かなり重たい作品でしたが、それでも観終った後に気分が沈まずにすんだのは
人と人との絆を感じた奇跡、とってつけたような気がしないでもないのですが(^^;
ヘクターとアンジェロの二人が再会したラストシーンであったような気がします
ヘクターが退職間近にして巡り合ったあの男をドイツ製の銃で
撃つことができた奇跡、逮捕されたヘクターの記事が載っている新聞が
窓から落ちてある男(成長したアンジェロ)が目にした奇跡、
少年がセント・アンナの大虐殺からやさしいドイツ兵のおかげで逃れられた奇跡、
そしてその少年がトレインに助けられて生き延びることができた奇跡、
アンジェロに逢ったことで小さな村人たちと知り合えて、そこで差別を
受けない自由というものを味わえた黒人兵たちの奇跡、
ナチス軍の総攻撃に合いながら良識あるドイツの将校に
命を助けられたヘクターの奇跡・・・
そして、ラスト、感動の奇跡につながっていきます・・・
ラストは、できすぎと思っても涙が出てきてしまいました
途中、ちょっとくどい、長いと思うようなところもありましたが、
バッファロー・ソルジャーやセント・アンナの大虐殺という史実も
知ることができましたし、いろいろなことも考えさせられましたし
160分の長さを感じなかった見応えのある作品でした。
全く世界史に疎いかたは、公式サイトでこの映画の時代背景を
読んでいたほうがわかりやすいかもしれません。
<4人の黒人兵士たち>

<この写真で見ると違うのですが、映画で観ている時はヘクターとスランプが似ていて、
時々どちらかがわからなくなりました(^^;
トレイン役の俳優さん、どこかで見たことあるような・・と思っていたら、
フォレスト・ウィティカーに似てたんだとわかりました(^^;
ビショップのマイケル・イーリーは7つの贈り物にも出ていました>

<向って左は、ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛天使と悪魔
と立て続けに観て印象に残っているピエルフランチェスコ・フヴィーノ>
<向って右の人も重要な人ですよ>

<ちょっとではありますが、最初のほうにジョン・タトゥーロも出演>
7月25日(土)から公開
<パンフレット¥600クリックで公式サイトへ>
【セント・アンナの大虐殺】
1944年8月12日、イタリアのトスカーナのサンタナ・ディ・スタッツエーマ市を
反ナチパルチザンの掃討作戦をしていたドイツ軍300名が襲撃、市民560名を
皆殺しにする。その多くが女性や老人、子供であった。
その後、事件から60周年の記念式典で、ドイツのシリーズ内相が出席
国民を代表して謝罪コメントを発表。2007年11月には、軍事法廷において
ドイツ側の責任者3名に終身刑が言い渡された。
【サンタ・トリニータ橋の爆破】
16世紀の優美な建築物として知られるフィレンツェのサンタ・トリニータ橋は
建築家アンマナーティが1567年から1569年にかけて建設。
その後、1608年に、メディヂ家の結婚を祝って四季の彫像が作られる。
しかし、1944年8月8日、ドイツ軍によって橋は破壊され、
プリマヴェーラ(春)の彫像の頭部が行方不明となる。
1958年、橋は再見される。
<以上チラシより>
<一ツ橋ホール・試写会>
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