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THE BURNING PLAIN
愛の傷なら、いつか輝く。
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(東北新社)
初公開年月 2009/09/26
ジャンル ドラマ
映倫 PG12
【解説】
「21グラム」「バベル」の脚本家ギジェルモ・アリアガが、
2人のオスカー女優、シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーを
主演に迎えて撮り上げた記念すべき監督デビュー作。
時代と場所を越えて3世代にわたる女性たちが織りなす愛と葛藤と再生の物語を、
時制を錯綜させた巧みな語り口で描き出していく。
共演は、本作の演技でヴェネチア国際映画祭新人賞に輝いた期待の若手女優、
ジェニファー・ローレンス。
【ストーリー】
アメリカ北東部、メイン州の海辺の街ポートランド。高級レストランの
女マネージャー、シルヴィアは、心に傷を抱え、自らを罰するように
行きずりの情事を繰り返す。ある日、そんな彼女は怪しげなメキシコ人男性が
連れてきた12歳の少女マリアの姿に激しく動揺する…。
アメリカ南部ニューメキシコ州の国境沿いの町。アメリカ人主婦ジーナと
メキシコ人ニックの不倫カップルは、密会場所であるトレーラーハウスの
突然の炎上で2人揃って帰らぬ人に。
残されたジーナの夫はニックの家族に激しい憎悪を抱く。
ところが、この事件で深く傷ついた娘のマリアーナは、いつしか不倫相手の
息子サンティアゴと許されぬ恋に落ちてしまい…。
【簡易感想】
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まあ、いつも単純な感想なんですが(^^ゞ特にこの映画の感想書きづらいので
より簡単になってます(;^_^A
ギジェルモ・アリアガの初監督作品ですが、脚本家としては、
「アモーレス・ペロス」「21グラム」 メルキアデス・エストラーダの3度目の埋葬
などを手がけています。
「アモーレ・ぺロス」は未見ですが、「バベル」は苦手で、「21グラム」も
好きまでは行かず(^_^;)彼の脚本では、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」
が1番好きです。
アリアガとは相性がいいとは言えませんが(^^ゞシャーリーズ・セロンと
キム・ベイシンガーと言う大好きな女優さんの主演ですし、予告編にも
惹かれるものがあって観に行きました。
しかし、このタイトル、なんか古臭くないですか?
あるいは、昔の日活ロマン○○○のような(ーー;)
Bunkamuraのル・シネマでは、なんと初めての鑑賞でした(笑)
火曜日がレディスデーとあって、この日は午後の1番目の鑑賞でしたが、
満席でした。ちなみに、となりのココ・シャネルも満席だったようです。
さて、この作品ですが、この監督の得意の手法とでも言いましょうか、
時間軸がバラバラの構成です。
時代が交錯する(過去に行ったり現在に来たり)ので、最初は、???と
思いますが、それゆえ置いていかれないように真剣に観ましたし(笑)
若干謎めいた物語にも思われて、冒頭のトレーラーハウスの炎上から
惹き込まれていきました。
本作は、シルビア、ジーナ、マリアーナ、マリアの4人の物語で、
母娘三世代の物語でありました。
謎めいた物語と書きましたが・・・
レストランで有能な美人マネージャーとして働くシルヴィアは、
行きずりの男と安易な肉体関係を持った後、生きていることが
辛いかのように自傷行為に走るのはなぜか・・・
ジーナの母親は、なぜ不倫に走ってしまったのか・・・
そして、ジーナの母親とサンディエゴの二人が情事を重ねる
トレーラーハウスはなぜ爆発炎上したのか・・・
マリアーナはなぜ母親の不倫相手の息子(サンディエゴ)と恋に落ちて
しまったのか、そして駆け落ちして彼の子供まで産んだのに、
なぜそこから逃げ出してしまったのか・・・
マリアは自分を捨てた母親を許すことができるのか・・・
また、彼女の、事故にあった重体の父親は助かるのか・・・
ラストに向かって4人の4つの物語が、さ~っと風に運ばれたように
つながっていくところは、見事でした!
私が鑑賞前に知っていたのは、シャーリーズとキムが母娘で、母親が不倫して
・・・くらいのことでしたが、過去と現在が交錯していても4人の物語は
わかりにくくはなかったです。
脚本も素晴らしいのだと思いますが、4人の女優の演技も素晴らしかったです!
強いて言えば、シャーリーズとキムの絡みがなかったのがちょっと残念でしたが。。。
シャーリーズを虜にした脚本と言うことで、彼女は製作総指揮にも
関わっています。オスカー女優ですし彼女の演技なら、何も肉体を
さらけ出さなくてもと思うのですが、作品に必要とあらば裸体も
惜しげなく披露する女優魂はすごいです
虚しいだけの行きずりの男との関係なのに自分を痛めつけるような
行為を繰り返すシルヴィアの苦悩がシャーリーズの痛々しい表情から
伝わってくる演技でした。美しい裸身からもシルヴィアの哀しみが
漂っていました
母親として女として揺れ動く女心、切ない表情、無邪気な笑顔、
彼女が演じたから下卑た感じにはならなかったような気がします。
不倫はイケナイことですが、許されない行為ですが、キムが演じると
共感(とはちょっと違うかもですが)さえ持ってしまいました
キムをキャストに選んだのは、シャーリーズだったそうです
本作の演技でヴェネチア国際映画祭新人賞に輝いただけあって、彼女の演技も
素晴らしかったです!すごい美人ではないかもしれませんが、時折すご~く
美しく見えて、シャーリーズ(シルヴィア)の少女時代として違和感がなかったです
芯に強さを持った美しい少女で、セロン(シルヴィア)の娘と言う事が
納得の容姿でした
男性陣では、 SEX AND THE CITY
でエイダン役だった ジョン・コーベット
私が現在もWOWOWで観ている コールドケース5
でスコッティ役の ダニー・ピノ
が
出ていました。
内容は重かった(切なかった)ですが、下のパンフの画像を見ると
わかるように、風景描写が美しく景色も印象に残る作品でした。
アリアガの脚本にしては、ラストに希望が感じられたので、後味も
悪くはなかったです
大きな感動とか号泣とかはなかったのですが(私にしては珍しく泣かなかったしぃ・笑)
今の自分は母親の立場(キム)ですが、時には娘の立場(シャーリーズやジェニファー)
になって、この作品を観ていたように思います。。。
アリアガの脚本では、私が好きな「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」
(このタイトル長くて言いにくくて(^^;)の次に好きな作品となりました
ですが、慣れないシアターとあまりにも根を詰めて観ていたせいか
(脳みそフル回転?笑)終了後は肩が凝って、また頭が痛くなりました(苦笑)
9月26日(土)から公開
<パンフレット¥700クリックで公式サイトへ>
激しい愛ゆえにおかした過ち。
その深い闇からの再生を、
時を超えて描き出す感動のドラマ
<bunkamura ル・シネマで鑑賞>
★アバター(2009)★ 2009.12.25
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★パブリック・エネミーズ(2009)・プレミア… 2009.12.12