助産婦じょじょのアフリカ日記

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2005/07/20

皆さんのご意見を聞き、私もまたいろいろ考えることができました。
ありがとうございます。

戦争、その現場に立つこと。
そこへカメラを向けること。

何のために？
なぜ？
その疑問への高橋さんなりの考えが、彼のHP、kuni jounalの中にあります。

「ジャーナリストの自己満足」

（以下は、kuni jounalからの引用です。）

＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

僕は一瞬はっとさせられた。彼はさらにこう突っ込んできた。

「ジャーナリストの仕事は、世間に伝えるべきものを報道するために、敢えて危険とわかっていてもそういう現場に入るのであって、自分探しをするために現場に出向くのではない」

僕は人から「なぜ報道写真をやっているの？」とか、「どうしてわざわざ危険なところに行きたがるの？」という質問を受ける度に困惑する。

写真の持つ力で、第三世界の状況を良く変えることができれば･･･。なんて大それた理想はもっていないし、使命感に燃えているわけでもない。

ただもしも、僕の撮った写真が、たった一人の人でもその心の中に変化を与えるきっかけになってくれたら、それは嬉しいことだと思う。

その一人の心の変化が、何らかの形でその人の人生をより良いものにしたり、または社会貢献につながる芽になるとすれば、僕の写真は単なる自己満足に終わらない、報道写真としての価値を持つことになるのだから。

＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞

報道写真を撮る場に立つときに、興奮する心の存在も否定できない、と高橋さんは語っています。

その文章を読んだとき、私は一冊の本を思い出しました。

「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」―ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」

ベトナム戦争で人間を殺したアメリカ兵。
自分の苦しい経験を子どもたちに語る彼。
彼はなぜ人間を殺したのか？

上司の命令？
自分の命を守るため？

彼が最後に語った言葉は。
私たちに衝撃を与えます。

私たちは、少なくとも私は、命を食べて生きています。

虫が大嫌いで、「何で虫なんかいるの」と、言ったとき、「それは、自分の立場からの意見でしょ」と、諌（いさ）められたことがありました。

お庭のニワトリやひよこはかわいいし、絶対に食べないけど、鶏肉は好きです。

人間が死ぬ場面はつらいし、戦争は絶対反対です。

でも、人が人を殺している現実からは目を背けたい。
そんな気持ちも確かにあります。

報道された写真を、どのように受け止めるか。
そこから、自分は何を考え、どう動くか。

私が「自己満足」に終わらないために。

まず、知ること。
そして、重要なのは、その後ですね。

まとまらない文章でごめんなさい。
最後まで読んでくださったことを感謝します。

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