助産婦じょじょのアフリカ日記

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2006/01/10

ふと見ると、40代の男性が白い杖をつきながら歩いている。
目が不自由な様子だけど、杖のつき方が不慣れな感じ。

その目の不自由な人は、私とは反対の方向へ歩いていく。
「大丈夫かしら」と見守っていると、歩道からそれて近くの店の壁に向かって歩いている。

『危ない』
手を出そうとした瞬間、私より早く、20代の男性が手を差し伸べた。

若い男性は、目の不自由な人に寄り添って、歩き始めた。

『目の不自由な人の誘導の仕方』というものがあります。
若い男性は、そんな技術は知らないのでしょう。
ぎこちなく一緒に歩いていましたが、私は、とても暖かい気持ちに包まれて、しばらく二人の後姿を見つめていました。

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