ジョナサンズ・ウェイク

ジョナサンズ・ウェイク

国境の南、太陽の西(村上春樹)



そんな寒い夜には、凍てついた身体を温めてくれる、暖かい紅茶のような本が読みたくなる。
それがこれ。ハルキ作品の中でもお気に入りの1作。この作品はもう繰り返し読んでいるが、骨まで染みとおるような感覚が心地良い。バーのマスターを勤めるぼくの前に突然やって来た昔の彼女。ぼくは激しく混乱する。何故か毎度の事で内容はあまり覚えていない。ただ感覚を味わうだけ。
最後に読んだのは、二年前の今日だった。深夜に読み始め、朝に読み終えた。喪失感がたまらない。人は失われることによって成長するのだ。窓の外では寒風が叫び声をあげている。

・・・あれ、余計に寒くなっちゃったかな?


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