島ナイチャア日和

島ナイチャア日和

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2013年04月12日
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1962年のフランス映画です。
ずうっとDVDになるのを待っていた作品です。
速攻で購入したのですが、なかなか見る機会がなくて放置していました。

結果からいうと、
ピエールはシベールに対して性的な欲望を抱いていなかったと私は解釈しています。
戦争の影響で記憶を失ったピエールと、両親に見捨てられ寄宿舎に入れられたシベールが、
傷を舐め合うようにしがみつき合っていたのだと思います。
小柄で子供っぽい風貌のシベールは7~8歳設定と思っていましたが、12歳とのことで、
12歳だったらちょっとマセた子なら充分に恋愛へのあこがれを持つでしょう。

やたらと一人前のレディぶっているので、
ふたりの関係はきわどいことになってしまいましたが、
ピエールは自分の過去をよみがえらせる手助けができるのは、
シベールしかいないと勝手に決めて執着していたのではないかと思います。

気の毒だったのはピエールの同棲相手のマドレーヌ。
聡明で美しい成人女性で充分にピエールを愛しているのに、その愛は届かない。
今回、日曜日に森で戯れる、
ピエールとシベールの様子を隠れて覗くシーンがあるのに気付きました。
ピエールが変質者ではないかと畏れていたけれど、
違うと確信して安堵の表情で立ち去ったのですが、
得体の知れないピエールという男を愛してしまい、

けれども大概の女性は一度は愛を盲信します。
マドレーヌを責めることはできないと思います。

ふたりだけのクリスマスにシベールが初めて自分の名前を明かす、
ここでドラマが急展開を見せるのは、
もしかしたらベルトルッチにインスピレーションを与えたかも知れません。

若い頃は言っていたらしいので、フランス映画を見まくっていたと思います。
名前を持たない(持つ必要のない)男女の関係を描いていた、
「ラストタンゴ・イン・パリ」をちょっと思い出させます。

モノクロ映画ですが映像全体に詩情が溢れていて
寒色系の空気までが伝わってくる、美しい作品でした。





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最終更新日  2013年04月12日 20時49分16秒
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