島ナイチャア日和

島ナイチャア日和

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2013年05月16日
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1947年の吉村公三郎監督作品です。
チェーホフの「桜の園」をベースに作られたらしくて、
どうりで冒頭の家族会議のシーンの演出は舞台風。

ハタチくらいのときに見た時は、
肩幅が広くガタイのいい原節子が全力疾走で走り、
自殺を図る父を突き飛ばして、
ピストルをはね飛ばすシーンしか覚えていなかったです。
それも、自殺を企てたのは父ではなく、兄だと思い込んでいたので、
人間の記憶って曖昧ですね。


放蕩息子のご長男は森雅之だったのですね。
腕っ節は弱そうですが、女をたらし込むのがうまそうな、
この人らしい虚無的な演技です。
けど、もうちょっと年齢を重ねてからの方が男っぷりは上がるかな?
ていうか、この人大体が全女性を敵に回す役柄が多くないですか?
黒沢明監督の映画には興味が湧かず、見たことがないのですが、
黒沢映画ではもっと男気に溢れているのかな?

逢初夢子と原節子の姉妹は、頑張って華族の令嬢に扮していたけれど、
セリフが多く、相当ハイソな言葉遣いなので、
こなすのが精一杯という印象を受けました。
けれども、近代娘らしく明朗で前向きにものごとを処理しようとしている、

彼女はこんな役まわりが合っていると思います。

闇太りの成金の娘役で、当時売り出し中だったと思われる、
津島恵子が出ていましたが、この人とか乙羽信子の若い頃は、
いったいどうしちゃったの?
と、思うくらいほっぺたがパンパンに張っていて、顔がまん丸なのです。

清純派女優だったはずなのに、あまり良い役とはいえません。

伝説の女優、原節子の令嬢言葉をたっぷりと聞くことができて、
日本語と、それにともなう所作の美しさは、
一度は見ておいても損はないかもしれません。





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最終更新日  2013年05月16日 14時46分38秒
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