日常の小さな幸せ

ご利用は計画的に。3

2005年10月30日の日記 より。


私は今から10年位前に、某大手サラ金の会社に新卒として入社しました。


あまり詳しい事は、書けないんですけどね。


以前、サラ金業界に新卒で入ろうと決心した一番の理由は

「就職氷河期で他に仕事がなさそうだったから」、

2番目は「お給料」というお話をしましたね。



「サラ金」は世間で聞こえが悪い。「消費者金融」も同じ。

「信販」といえば、カード会社。

こっちの方が聞こえは比べようもないくらい、良いです。

とりあえず、私にとっては。


それなのに、私は「信販」ではなく「サラ金」に就職するのも、

別にいいんじゃない?という考えにたどり着きました。


今日は、その事について、お話しようと思います。



私が大学3年生の時、

1人暮らしをしていた女友達のうちに

3ヶ月ほどお世話になっていたことがありました。


もともと彼女との出会いは、六本木のバー。

若い日本人にしては珍しくふくよかなタイプで、とても気さくな人柄。


最初は、大学時代の友達に連れて行ってもらったバーなのに、

私はそのうち1人でもそのバーに遊びに行けるようになりました。

そこへ遊びに行けば、いつも彼女がいてくれたからです。


そんな彼女と一緒に暮らし始めた理由は:

1.彼女が住んでいたところは渋谷。

  一度はそういうところに住んでみたいと思ったから。


2.彼女が仕事を変えたばかりで、家賃を全額払うのがキツイから。


お世話になっていたとは言っても、家賃は折半でした。

アルバイト、学校、夜遊びと、とても楽しかった3ヶ月でした。


この楽しい彼女との生活が3ヶ月で終わった理由は、彼女の借金でした。


サラ金からの借り入れはなかったものの、

彼女は某カード会社でキャッシングをしていたのです。

当時、私は全くカード借り入れやサラ金とは無縁でした。

全く知識もありません。



最初は電話での取り立てでした。

「***さん、お願いします。」

なんて、丁寧に始まった電話が、

「***いるんだろ、わかってるんだ。出せ!」

と電話先で怒鳴るようになるまでに、

そんなに時間は掛からなかったように思います。


取立ての人が、ドア先まで来たことも何回かありました。

最初に取り立ての人に会った時の事です。

私がチェーンをしたまま、ドアを開けると、

ドアの隙間に足先を入れられました。

ドアを閉められない様にするためですね。

うそのような、本当の話。

ちょっと、恐かったです。


とうとう彼女は家賃を払えなくなってしまいました。

私のバイト代では家賃の半分は出せるものの、全額は無理です。

「今月だけ、出しておいて」という言葉は、

「今月も」になるのは目に見えてます。



彼女のような長期未払いの不良債権者からの取立ては、

その会社ではなく、他の会社が行っていると、聞いた事があります。

債権委託なのか? 債権譲渡なのか?


その会社自体が取立てをしているのか、

他会社が取立てをしているのか、

どちらにしても、その取立ては、

私が想像する「サラ金」そのものでした。

サラ金も信販カードも同じようなものなのかも、

と思わされる出来事でした。


世の中、どこから借りても、返さないと、

ひどい目にあうのは同じなのか、

ということを学ぶ事ができたと思ってます。

こんな事を経験しなかったら、

サラ金に就職なんて考えつかなかったと思います。


これをお読みになっている皆さん、

ご存知だとは思いますが、借りたら返す。

これ、大事ですよー。

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