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2024.03.01
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【戦術】
〈横浜F・マリノス〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー喜田に、時に右SB松原と左SB加藤がハーフスペースに移ってのビルドアップ(2-3-2-3的要素あり)から、両サイドで右WGマテウスと左WGエウベルの両WGがワイドに高く張ったうえ、時にFWロペスのポストプレーを利用しつつ、右は右WGマテウスと、右MFナム・テヒと右SB松原に、左は左WG宮市と左MF山根と左SB吉見が連携し、頻繁にポジションチェンジしつつ、サイド→中→サイドを繰り返しながら、縦パスを交えて攻めていく。
(後半は4-1-2-3から4-2-1-3的アレンジの場面あり)
守備では、積極的にマンマークプレスをかけていく。
(相手CK時はゾーン対応)

〈アビスパ福岡〉
攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ前、重見との連携したビルドアップから、FWウェリントンのポストプレーを多用しつつ、右サイドは右WB湯澤と右シャドー紺野と右CB井上が連携し、左サイドは左WB前嶋に左シャドー岩崎と左CB田代に、ボランチが連携したうえ、パス交換しながら、またブロックディフェンスからウェリントン、紺野、岩崎らが連携した鋭いカウンター攻撃を仕掛けて攻めていく。

(相手CK時はゾーン対応)

【得点】
51分 紺野(アビスパ福岡)

【退場】
なし

【警告】
46分 エドゥアルド(横浜F・マリノス)

【試合の流れ】
(前半)
F・マリノスは4-1-2-3システム、アビスパは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。
まずチャンスを作ったのはF・マリノスで、5分に、右サイドでの展開から、右WGマテウスからパスを受けた右MF山根のクロスに、ゴール前に進出した左WGエウベルが頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。

F・マリノスは、ディフェンスラインとアンカー喜田に、松原、加藤の両SBとのビルドアップから、両サイドに展開したうえ、FWロペスらバイタルエリアへのクサビのパスを狙って攻めるのに対して、アビスパは4-4-2のブロックディフェンスにてバイタルエリアでのボール奪取からウェリントンらを活用したカウンター攻撃を狙う展開となる。
その後は、16分に、F・マリノスが左サイドでのカウンター攻撃から、エウベルがドリブルにて仕掛けながらペナルティエリア左に進出して放った右足のシュートは、バーを叩いてしまい、また19分にも、左MFナム・テヒの左CKのこぼれ球に反応したロペスのシュートはゴール右に外れてしまい、更に、21分に得たマテウスのFKはゴール右ネットを揺らすも、先制には至らない。
このように、F・マリノスがビルドアップからのボール保持を高めて、試合を優位に進めていく。
F・マリノスは、28分にも、左サイドでの展開から、エウベルのクロスに反応した右CB上島が頭で合わせるも、アビスパGK永石の正面を突いてしまう。
これに対して、アビスパは4-4-2を基調としたプレスやブロックディフェンスディフェンス対抗または、5-3-2を基調としたリトリート対応をしていたが、F・マリノスの縦パスを狙って数的優位を利用したディフェンスによりボール奪取してカウンター攻撃を狙っていく。

F・マリノスのビルドアップから両サイドを基点とした攻撃に、アビスパがブロックディフェンスからのカウンター攻撃という図式がしばらく続く中、アビスパがロスタイムに入った46分に、クロスのこぼれ球をバイタルエリア付近で拾ったCB奈良のミドルシュートに、ペナルティエリアにいた右CB井上が反応して頭で晒すも、GKポープの正面を突いてしまい、前半は0-0で終了。

(後半)
F・マリノスもアビスパも選手交代なく、後半が開始される。
F・マリノスは、アビスパのカウンター攻撃への対応もあり、守備的中盤を喜田に加えて、山根を1つ降ろしてダブルボランチ気味の要素を加えつつ、ナム・テヒをトップ下に配置して攻撃を組み立てようとしていく。
後半まずチャンスを作ったのはF・マリノスで、46分に、右サイドでの展開から、松原のクロスに反応したエウベルが頭で合わせるも、ゴール右に外れてしまう。
しかし、アビスパもディフェンスラインのビルドアップから、湯澤、前嶋の両WBを使った両サイドを基点として攻撃を仕掛けていき、その試みが先制に繋がる。
アビスパは、51分に、中央エリアにてボールを保持した重見が左サイドに展開して、前嶋とのコンビネーションにより左サイド奥に進出した重見のマイナス気味のクロスに、ペナルティエリアに進出して反応した紺野の左足のシュートがゴール左隅に決まり、アビスパが1-0と先制する。
先制を許したF・マリノスは、ビルドアップから両サイドを基点として攻撃を仕掛けていき、57分には、左サイドでの展開から、左サイド奥にいたエウベルからパスを受けたロペスが中に仕掛けながら放ったシュートはバーを超えてしまう。
アビスパはF・マリノスに両サイドを攻撃の基点とされようとするも、孤立しない数的対応を維持した粘り強いディフェンスを展開していき、F・マリノスにバイタルエリアへの有効なパスを入れさせない。
ゴールが奪えないF・マリノスは、63分に、山根から天野に、ナム・テヒから渡辺皓に代え、天野を左MFに、渡辺皓を右MFに配置する4-1-2-3システムにて攻撃を活性化させようとし、両サイドでのポジションチェンジを頻繁に行って、有効なスペースを作ろうとして、次第にアビスパのディフェンスラインを下げさせて、押し込んでいく。
しかし、アビスパもF・マリノスの攻撃に対しては、孤立しない適切な数的対応による粘り強いディフェンスを展開していく。
その後は、F・マリノスが左右のサイドチェンジを多用して、アビスパディフェンスに更なる揺さぶりをかけていくのに対して、アビスパは、73分に右シャドー紺野から松岡に、81分に右WB湯澤から小田にかえたのを機を、5-4-1システム変更して、F・マリノスの両サイドをワイドに使った攻撃に対応していく。
F・マリノスは、両サイドから、バイタルエリアへのパスやペナルティエリアへのクロスを仕掛けていくが、アビスパディフェンスラインが跳ね返していく。
それでもF・マリノスは、85分に、渡辺皓からペナルティエリア付近にて縦パスを受けたマテウスのシュートはGK永石の好セーブに阻まれてしまい、その後もF・マリノスの攻勢が続く中、ロスタイムに入った90+5分に、左サイドからのクロスに反応したロペスのシュートはGK永石にキャッチされてしまい、アビスパが1-0とリードを守って勝利。

【システム】
(横浜F・マリノス)4-1-2-3(右から)
GK  ポープ
DF  松原、上島、エドゥアルド、加藤(84分 村上)
アンカー 喜田(70分 宮市)
MF ナム・テヒ(63分 渡辺皓)、山根(63分 天野)
FW マテウス、Aロペス、エウベル
(守備時は4-1-2-3/4-4-2)

(アビスパ福岡)3-4-2-1(右から)
GK  永石
DF 井上、奈良、田代
MF 湯澤(81分 小田)、前、重見、前嶋(90+3分 亀川)
シャドー 紺野(73分 松岡)、岩崎
FW ウェリントン
(守備時はプレス時は4-4-2。リトリート時は5-3-2または5-4-1)

【勝負の分かれ目】
アビスパがブロックディフェンスにて中央を固めたうえ、両サイドを使いながらの有効なカウンター攻撃により、先制できたことと、数的優位を維持したブロックディフェンスが最後まで崩れなかったこと。

【まとめ】
アビスパは、前半はブロックディフェンスからの鋭いカウンター攻撃が有効で、その流れで後半に先制できたことが大きかった。
F・マリノスの再三のサイドチェンジによる揺さぶりも、システム変更を加味した粘り強いディフェンスを展開できたアビスパらしい勝利。

F・マリノスは、サイドでのパス後半からの縦パスがアビスパのディフェンス網に引っかかってしまい、カウンター攻撃を受けてしまい、失点したのが痛かった。
選手交代やシステム変更、サイドチェンジなどを試みるも、アビスパのブロックディフェンスを崩すことができなかった。



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最終更新日  2024.03.01 23:10:37


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