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2024.03.13
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【戦術】
〈FC大阪〉
攻撃では、ディフェンスラインとボランチ國領、日髙との連携したビルドアップから、FW重松、西村へのクサビの縦パスを狙って攻撃の基点とし、または両サイド、右は右SB藤田と右MF石橋が、左は左SB堤と左MF夏川に、ボランチが連携して速い攻めを仕掛けていく。カウンター主体。
守備では、4-4-2を基調として、プレスをかけ、またはリトリート対応していく。
サイドのディフェンスはMFが落ちて対応。
(相手CK時は主にゾーン対応)

〈いわきFC〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ大迫、鏑木との連携したビルドアップから、3-2-5的システムに可変して両サイドに高く配置したうえ、右は高く張った右MF嵯峨と右SB大西が、左は高く張った左SB坂岸と左MF白輪地がそれぞれ連携して攻撃の基点となり、右FWブワニカのポストプレーを交えつつ、両ポケットへの進出やアーリークロスによる攻撃により攻めていく。

守備では、4-4-2を基調として、前線からのマンマーク気味のプレスをかけつつ数的優位を作ってボール奪取を狙う。リトリート時は5-3-2を基調として数的優位を利用してディフェンス対応していく。4-4-2(プレス時)と5-3-2(リトリート時)の可変システム。
(相手CK時はゾーン対応)

【得点】
71分 山口(いわきFC)
87分 近藤(いわきFC)

【退場】
なし

【警告】
40分 白輪地(いわきFC)
62分 石橋(FC大阪)

【試合の流れ】

大阪は4-4-2システム、いわきは4-4-2と3-4-3の可変システムにてらこの試合に臨む。
まずチャンスを作ったのはいわきで、まず3分に、バイタルエリアに進出したFWブワニカのシュートは大阪CB林田のブロックに阻まれ、続く8分に得た左FKに、ニア側にいたブワニカが頭で合わせるも、バーを叩いてしまい、先制には至らず。
いわきは、ビルドアップから両サイドに展開して攻撃を仕掛けていく。
これに対して、大阪はディフェンスラインから、FW重松や西村へのクサビの縦パスを入れようと、また両サイドを狙ったフィードを使って攻めようとし、14分に、右サイドでの展開から、右MF石橋とのパス交換でパスを受けたボランチ國領のクロスは、いわきGK田中にキャッチされる。
その後は、いわきがサイドチェンジを交えて両サイドのスペースを基点として攻撃を仕掛けようとして、試合を優位に展開していく。

一方、大阪は何とか失点を防ぐものの、ディフェンスラインのビルドアップ時に、いわき前線からの
厳しいプレスによりボールを失い、またロングボールで蹴り出さざるを得なくなるなど、いわきに攻撃の芽を摘み取られてしまい、4-4-2のブロックディフェンスからのカウンター攻撃により活路を見出す。
大阪は、38分に、左サイドでのカウンターから、左SB堤がドリブルにて左サイド奥まで進出して上げたクロスに反応した左MF夏川のシュートは、いわきディフェンスにブロックされてしまうが、そのこぼれ球に反応した重松のシュートは、ゴール右に外れてしまう。
その後もいわきがボール保持して試合が進み、44分に得た右CKに、味方が晒したボールに、フォア側にて反応したCB石田が頭で合わせるも、僅かにバーを超えてしまい、先制には至らず、前半は0-0で終了。


(後半)
大阪は4-4-2システム、いわきは4-2-3-1システムに変更して後半に臨む。
後半もいわきが試合を優位に進めていく。
まず、46分には、右サイドでの展開から、ペナルティエリア付近に進出したボランチ大迫、鏑木が連続してシュートを放ち、また48分にも、右サイドでの展開から、右サイド奥まで進出したFW有馬のクロスに反応した嵯峨のはシュートはブロックされてしまう。
いわきは、ブワニカの1トップに、右から嵯峨、有馬、白輪地のシャドー気味に配置する4-2-3-1にて、この4人が頻繁にポジションチェンジして中央から両サイドへの展開により、ボール保持を高めていき、大阪のブロックディフェンスを下げさせたうえ、攻撃を仕掛けていく。
一方、大阪は、ディフェンスラインに中盤が吸収される展開となったうえ、クリアボールをことごとくいわきの中盤に拾われてしまい、カウンター攻撃に転じることができない。
いわきは、しばらくは大阪のディフェンスラインの踏ん張りによりチャンスを活かせない時間帯が続いていたが、64分の選手交代策に出て、左シャドー白輪地から山口に、左SB坂岸から加藤に替えたうえ、加藤を右シャドーに、嵯峨を左SBに、山口を左シャドーにそれぞれ配置して攻勢に出る。
いわきは、その直後、右サイドでの展開から、加藤が中に切れ込みながら放ったシュートは、GK山田にキャッチされ、続く67分に得た右CKのこぼれ球にて反応した鏑木のシュートはバーを超えてしまうが、さらに攻勢に出る。
いわきは、70分に、FWブワニカから谷村に替え、有馬の1トップ、右から加藤、谷村、山口のシャドーで再構成した攻撃陣がすぐさま機能して先制に繋げる。
いわきは、70分に、右サイドからの素早いカウンター攻撃から、右サイドに流れていた谷村が右ポケット付近まで進出しながら出したグラウンダーのクロスに、ゴール前に飛び込んだ山口がボレーで合わせて、ゴールに突き刺して、いわきが1-0と先制する。
これに対して、大阪はこれまで選手交代策を講じつつ、両サイドを基点として攻撃を試みるも、いわきのは数的優位を維持したディフェンス網に引っかかってしまい、シュートには至らない。
その後、いわきは、83分に、大迫、鏑木の両ボランチから近藤、山下に替えて、近藤を1トップに、右から加藤、谷村、有間3シャドーに、シャドーの山口を山下とともにボランチにして攻勢を加えていく。
いわきは、87分に、右サイドでの展開から、大西近が右ポケット付近まで進出しながら出したグランウダーのクロスに、ニアにいた近藤が飛び込んで足で合わせてゴール右に流し込んで、2-0と突き放す。
リードを広げられた大阪は、ディフェンスラインからのパワープレーを展開していくが、いわきディフェンスにことごとく跳ね返されてしまい、いわきが2-0で勝利。

【システム】
(FC大阪)4-4-2(右から)
GK  山田
DF 藤田、坂元、林田(73分 江川)、堤
ボランチ 國領、日髙
MF 石橋(69分 増田)、夏川(59分 宇高)
FW 重松(59分 澤崎)、西村(73分 望月)
(守備時も4-4-2または4-4-1-1)

(いわきFC)4-4-2(4-2-3-1)/3-4-3(右から)
GK  田中
DF  大西、大森、石田、坂岸(64分 加藤)
ボランチ 大迫(83分 近藤)、鏑木(83分 山下)
MF 嵯峨、白輪地(64分 山口)
FW  有馬、ブワニカ(70分 谷村)
(守備時はプレス時は4-4-2、リトリート時は5-3-2)

【勝負の分かれ目】
いわきFCが前線からの素早いマンマーク気味のプレスにより、大阪の攻撃の芽を摘み取ったうえ、数的優位を作ってのパス交換から両サイドを基点として、効果的な攻撃を展開できたこと。

【まとめ】
いわきは、効果的なマンマークプレスにより試合の流れを掴み、効果的に両サイドに展開して、大阪のディフェンスラインを下げさせて終始ゲームを支配できた。
攻守とも大阪を圧倒してカテゴリーの違いを見せつけた。無難な勝利。次はJ1チーム(アルビレックス)への挑戦でどのように戦うか?

大阪は、FWへのクサビのパスから攻撃の基点としたかったが、いわきの厳しいディフェンスによりチャンスを作れず、終始劣勢に立たされてしまった。
パスや数的優位を作る精度やプレスの強度など、すべての面にていわきを上回れなかった。
カテゴリーの実力差を見せつけられてしまった。




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最終更新日  2024.03.14 04:15:01


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