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2024.11.10
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2024年J2第38節 鹿児島ユナイテッドvsファジアーノ岡山の試合を白波スタジアムで観戦。0-0のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈鹿児島ユナイテッド〉
攻撃では、ディフェンスラインとボランチ木村、稲葉との連携したビルドアップ(偽サイドバック的対応含む)から、右シャドー田中、左シャドー圓道を両サイドの基点としつつ、バイタルエリアやサイドでのFW有田や中シャドーの鈴木のポストプレーを多く活用してボランチ、シャドーが連携して、早い攻めやクロスを中心として攻めていく。
守備では、4-4-2を基調として、前線からプレスをかけつつ、またリトリート時はブロックディフェンス対応していく。
(相手CK時はゾーン対応)

〈ファジアーノ岡山〉
攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ藤田、田部井との連携したビルドアップから、右WB本山、左WB末吉が両サイドを高く張ったうえ(3-2-5的フォーメーション)、右は右シャドー木村、左は左シャドー岩渕に、両ボランチが連携して基点としつつ、FW一美のポストプレーを多く活用して木村、岩渕が裏のスペースを狙い、また両WBのスピードを活用したクロスなどを使って縦の攻めを中心として攻めていく。(後半の終盤から3-1-4-2的システムに変更)
守備では、時に、一美ら前線3人を起点としたマンマーク気味のプレスをかけ、またリトリート時は数的優位を利用してディフェンス対応していく。プレス時は3-2-5、リトリート時は5-4-1。


【退場】
なし

【警告】
なし

【試合の流れ】
(前半)
鹿児島は4-2-3-1システム、ファジアーノは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。
まずシュートチャンスを作ったのは鹿児島で、6分に、左サイドでのカウンターから、左シャドー圓道を基点として、ペナルティエリア内にいた中シャドー鈴木からパスを受けた圓道のシュートは、バーヲ超えてしまう。
これに対して、ファジアーノも、14分に、中央エリアでボランチ田部井がボール奪取してバイタルエリアにて左シャドー岩渕に繋ぎ、その岩渕のスルーパスに反応してスペース裏に抜けた右シャドー木村のシュートは、鹿児島GK泉森の好セーブに阻まれてしまう。
その直後、鹿児島が16分に、右サイドでの展開から、ボランチ稲葉のクロスのこぼれ球にバイタルエリアにて反応した右SB渡邉のシュートはバーを超えてしまう。
鹿児島は、FW有田稜へのクサビのパスを集めてチャンスをうかがう一方で、ファジアーノもFW一美へのクサビのパスを基点として、木村、岩渕とのコンビネーションを活用してチャンスヲうかがう展開となる。

しかし、鹿児島もその直後の40分に、ロングフィードに反応して左サイドからチャンスを作った鈴木から右ポケットに進出してスルーパスを受けた右シャドー田中のシュートは、惜しくも左ポストを叩いてしまい、先制には至らず。
ところが、ファジアーノがその直後の41分に、バイタルエリアでの一美のポストプレーを基点として、クサビのフォローに入った岩渕からスルーパスを受けた木村が裏のスペースに抜け出して放ったシュートはまたもやGK泉森の好セーブに阻まれてしまう。
ロスタイムに入った46分に、今度は鹿児島が、右サイドから左サイドへのサイドチェンジを受けた圓道が中に切れ込みながら放った右足のシュートはファジアーノGKブローダーセンの好セーブに阻まれてしまい、前半は0-0で終了。

(後半)
鹿児島、ファジアーノとも、選手交代、システム変更なく、後半開始。

歯がゆい展開が続く中、最初に選手交代に出たのは鹿児島で、56分に、ボランチ木村から中原似替える一方で、ファジアーノも、61分に、FW一美からルカオに、右シャドー木村から神谷に替えて、共に打開を図ろうとする。
ファジアーノは、ルカオが左右のスペースに流れてポストプレーで攻撃の基点としたうえ、両サイドからのクロスを多用するのに対して、鹿児島はそのクロスを跳ね返したボールを活用して、両サイドを使ったカウンター攻撃を仕掛けていくが、共に精度を欠いて、相手ディフェンスラインに跳ね返される展開となり、決定機を作れない。
そこで、ファジアーノは、71分に、左シャドー岩渕からの太田に、ボランチ田部井から竹内に替え、鹿児島も75分に、FW有田稜から有田光に、左シャドー圓道から五領に替えて攻撃を仕掛けていく。
その後、チャンスを作ったのはファジアーノで、78分に得た神谷の右CKに、ペナルティエリア中にて反応した左CB柳が頭で繋ぎ、そのボールに反応したルカオのヘディングシュートはGK泉森の正面を突いてしまう。
ファジアーノは、更に79分に、右WB本山から高木に替えたうえ、ボランチの藤田を一列上げて、神谷とIHの中盤に配置し、竹内をアンカーに、ルビオをFW、そのトップ下に太田を配置し、右WBを左WBだった末吉、左WBを高木とする3-1-4-2的システムに変更して、前がかりになってサイドからのクロス攻撃を多用していく。
ファジアーノは、84分に、左サイドでの展開から、高木のクロスに、右ポケットに進出したルカオが頭で合わせるも、惜しくも右サイドネットに阻まれてしまう。
ファジアーノのクロス攻撃に押され気味だった鹿児島は、85分に、CB岡本から井林に、中シャドー鈴木から端戸に替えて、試合の流れを変えようとし、クロスを跳ね返したボールを活用して両サイドを活用したカウンター攻撃を狙う。
鹿児島は、87分に得た左SB野嶽の左CKに、バイタルエリアにてそのこぼれ球に反応した田中のミドルシュートはバーを超えてしまう。
その後は、両チームとも、攻撃を仕掛けていくが、共に相手ディフェンスラインに跳ね返され、0-0のドローにて終了。

【システム】
(鹿児島ユナイテッド)4-2-3-1(右から)
GK  泉森
DF   渡邉、戸根、岡本(85分 井林)、野嶽
ボランチ 稲葉、木村(56分 中原)
シャドー 田中、鈴木(85分 端戸)、圓道(75分 五領)
FW 有田稜(75分 有田光)
(守備時は4-4-2)

(ファジアーノ岡山)3-4-2-1(右から)
GK  ブローダーセン
DF  阿部、田上、柳
MF 本山(79分 高木)、藤田、田部井(71分 竹内)、末吉
シャドー 木村(61分 神谷)、岩渕(71分 太田)
FW  一美(61分 ルカオ)
(守備時はプレス時は3-2-5、リトリート時は5-4-1)

【まとめ】
鹿児島は、特に後半、有田や鈴木のポストプレーからのサイドへの展開により、クロス等でチャンスを作ったものの、クロスやシュートの精度が低く、決定機を作ることができなかった。
ただ、ファジアーノのクロス攻撃に対しては、戸根、岡本を中心としたディフェンスラインが粘り強く対応して、ドローに持ち込んだ。
来シーズンは、攻守とも、プレーの精度を高めてJ2にチャレンジしたい。

ファジアーノは、前半から、一美(ルビオ)らへのクサビのパスを基点としてチャンスを伺ったが、前半の決定機を決められなかったのが痛く、後半も、クロスやシュートの精度を欠いて、無得点。
5位となってしまい、プレーオフでの第1戦ホーム開催権を失ってしまった。
プレイオフは一発勝負のため、J1昇格のために決定力を高めていきたい。


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#Jリーグ





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最終更新日  2024.11.10 18:43:54


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