フットボール(サッカー)戦術研究

PR

プロフィール

スパレーン

スパレーン

カレンダー

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2025.04.12
XML
2025年J1第10節ガンバ大阪​vs名古屋グランパスの試合をパナソニックスタジアム吹田で観戦。2-0でガンバ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈ガンバ大阪〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ鈴木、ラヴィ(時にディフェンスラインに降りて)とのビルドアップから、右シャドーの山下と左シャドーのファン・アラーノが両サイドに高く張った上、4-2-4的システムを形成したうえ、右サイドは山下と右SB半田、左サイドはファン・アラーノと左SB黒川がサイドでの攻撃の基点となり、その基点にボランチと中シャドー満田が連携してサイドチェンジやバス交換によりボール保持して、時にFWジェバリへのポストプレーを交えつつ、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。後半の攻撃時にラヴィをアンカーとする4-1-2-3システムへの可変も。
守備では、プレス時は4-4-2を基調とし、FWジェバリと中シャドー満田の前線2人が基点となり、積極的にプレスをかけ、またリトリート時は4-4-2または4-4-1-1にてブロックディフェンス対応をしていく。
(相手CK時はゾーン対応)

〈名古屋グランパス〉


(相手CK時はゾーンとマンマークを併用)

【得点】
62分 ジェバリ(ガンバ大阪)
75分 山下(ガンバ大阪)

【退場】
なし

【警告】
33分 野上(名古屋グランパス)
36分 小野(名古屋グランパス)

【試合の流れ】
(前半)
ガンバは4-2-3-1システム、グランパスは3-4-3システムにて、この試合に臨む。
まずは、両チームとも相手方のビルドアップに対して、前線からの有効なハイプレスをかけてビルドアップを阻止して、有効な攻撃を試みる展開が続いていく。
まずチャンスを作ったのはガンバで、17分に、敵陣右サイドから左サイドへの展開にて、バイタルエリアにいたボランチのラヴィから横パスを左ハーフスペースで受けた左SB黒川のクロスに、フォア側に飛び込んだ右SB半田が右足で合わせるも、バーを超えてしまう。
一方、グランパスも21分に、ディフェンスライン(右CB野上?)から敵陣左サイドへのロングフィード「受けた左WB小野が有効なアーリークロスを上げるも、ガンバがディフェンスラインがクリアする。
しかし、その後は、ガンバが有効な攻撃を仕掛けて、24分には、敵陣左でのサイドでの展開から、左ハーフスペース作ってパスを受けた中シャドー満田のクロスに、ゴールニア側にて反応したFWジェバリガンバ合わせるも、ジャストミートせず、ゴール左に外れてしまい、続く25分にも、右サイドでのカウンターから、右シャドー山下がドリブルにて仕掛けながら敵陣右サイド奥から出したアーリークロスは、グランパスGKシュミットにキャッチされてしまう。
ガンバは、ディフェンスラインとボランチ鈴木とラヴィとの連携したビルドアップから、グランパスのハイプレスを剥がして、両サイドを攻撃の基点を作ることに成功して、試合を優位に進めていく。
ガンバは、30分に、バイタルエリアでのパス交換から、ラヴィからパスを受けた黒川の左足のシュートは惜しくもゴール右に外れてしまう。
徐々に押し込まれていく展開となったグランパスは、ガンバの攻撃に対して、5-2-3のミドルプレスを仕掛けて試合の流れを変えようとするが、ガンバが両サイドからの有効なサイドチェンジを多用してグランパスのミドルプレスを剥がしてボールを支配する。
ガンバは、39分に、満田の右CKを基点として、CB福岡からのクロスに反応した左シャドファン・アラーノのシュートはゴール右に外れてしまう。
グランパスは、プレスが剥がされて5-4-1のリトリート対応を余儀なくされてしまい、浅野、和泉、マテウスの前線が孤立してしまう場面が続いていたが、リトリート対応後のカウンター攻撃に活路を見出し、42分に、左サイドでのカウンターから、敵陣左サイドに流れていたパスを受けたFW浅野がそのままドリブルにて左サイドから中に切れ込みながら放ったチーム初の右足のシュートは、ゴール右に外れてしまう。
その直後の43分に、ガンバが前半最大のチャンスをつかみ、カウンター攻撃によりペナルティエリアに進出した山下の右足のシュートはGKシュミットの好セーブに阻まれ、そのこぼれ球に反応したファン・アラーノのシュートは野上にブロックされ、またそのこぼれ球に反応したジェバリのパスを受けた鈴木のシュートはCB川面にブロックされてしまい、先制することができず、前半は0-0で終了。

(後半)
試合の流れを変えたいグランパスは、開始早々、FW浅野から森島に、右WB中山から三國にそれぞれ替えて、前線を(右から)森島、マテウス、和泉の3トップに、右CBだった野上を右WBに、三國を右CBに配置する選手交代策を講じて、後半が開始される。
(ガンバは選手交代策などはなし)
後半最初にチャンスを作ったのはガンバで、まず50分に、バイタルエリアでのパス交換から鈴木のポストプレーを受けたラヴィのシュートはゴール左に外れてしまい、続く51分にも敵陣左サイドでの展開から、バイタルエリアにて鈴木からパスを受けた満田のスルーパスに、ペナルティエリア左にて反応したジェバリの右足のシュートはGKシュミットの好セーブに阻まれるが、その後もボール支配をしてグランパスをリトリート対応させることに成功して先制に繋げる。
ガンバは、62分に、バイタルエリでのパス交換から、ファン・アラーノのスルーパスに、ペナルティエリアに抜け出したジェバリがグランパスのディフェンス2人を交わして、右足にて冷静にゴール右隅に流し込んで、ガンバが1-0と先制する。
先制を許したグランパスはその直後、試合の流れを変えようと、左WB小野からユンカーに替え、3トップの構成を(右から)森島、ユンカー、マテウスにし、更に和泉を左WBに配置し、ユンカーへのクサビのパスを攻撃の基点にしようとする。
しかし、グランパスは、ビルドアップにおける距離感が長いために、有効なパスが通らないとともに、ガンバのプレスによりパスミスを連発してシュートまで至らない展開が続いていく。
そして、ガンバは、75分にチャンスをモノにして、敵陣左サイドでの展開から、ファン・アラーノがペナルティエリア左へと中にく切れ込みながらニア側を狙いつつ放った右足のシュートはゴールポスト左に直撃するが、そのこぼれ球を左ポケットにて反応したジェバリのグラウンダーのクロスに、ゴールにフリーで進出した山下が難なくゴールに押し込んで、ガンバが2-0と突き放す。
攻勢を加えるガンバは、77分に左シャドーのファン・アラーノから倉田に替え、79分には、中央エリアでのジェバリのポストプレーを基点に、敵陣左サイドを抜け出した倉田がペナルティエリアに向かって中に切れ込みながら放った右足のシュートはGKシュミットの好セーブに阻まれる。
一方、グランパスは、74分にボランチ椎橋から菊池に替え、更に77分にはマテウスから山中に替えて左WBに配置する選手交代策を講じる手を打つなどをしたが、最後まで決定機を作ることができず、ガンバが2-0で勝利。

【システム】
(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)
GK  一森
DF  半田、中谷、福岡、黒川(85分 佐々木)
ボランチ ラヴィ、鈴木
シャドー 山下(85分 岸本)、満田、ファン・アラーノ(77分 倉田)
FW  ジェバリ(90+1分 南野)
(守備時はプレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2または4-4-1-1)

(名古屋グランパス)3-4-3(右から)
GK  シュミット
DF  野上、佐藤、川面
MF 中山(45分 三國)、稲垣、椎橋(74分 菊池)、小野(67分 ユンカー)
FW 和泉、浅野(45分 森島)、マテウス(77分 山中)
(守備時はハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)

【勝負の分かれ目】
ガンバが前線からの有効なプレスによりグランパスのビルドアップを無効化させたとともに、ビルドアップからの長短交えたパス交換によりグランパスのディフェンス対応を疲弊させることにより、終始試合を支配できたこと

【まとめ】
ガンバは、前線からのプレスによりリズムを作ったうえ、両サイドを基点として、サイドチェンジを交えながら有効なスペースを作って効果的に得点することができた。完勝。
ジェバリが有効なポストプレーなどによる全得点に絡み、今日の試合で課題である得点力不足が解消なるか?

グランパスは、前半からガンバのプレスによりビルドアップが阻止されて、マテウスら前線への有効なボール供給が全くできず、終始ディフェンス対応を余儀なくされてしまった事が敗因。
ビルドアップ時では、パス交換における選手間の距離が長いうえ、前線と中盤との間でのスペースを作る有効な動き出しが乏しいため、有効な縦パスを入れることができずにボールが停滞し、逆にボール奪取されてしまう悪い流れがあるかも。
例えば、中盤を厚くするシステム変更なども改善の一つ?





#grampus
#名古屋グランパス
#ガンバ大阪
#gamba
#ガンバvsグランパス
#Jリーグ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2025.04.12 18:01:57


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: