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2025.05.03
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2025年J1第14節清水エスパルス​vs名古屋グランパスの試合を国立競技場で観戦。3-0で名古屋グランパスの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈清水エスパルス〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ弓場とブエノとの連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右サイドは右SB北爪と右シャドー松崎、左サイドは左SB山原と左シャドーのカピシャーバにボランチとトップ下の乾が連携して両サイドを基点として、時にCF北川のポストプレーを利用しつつ、ハーフスペースを利用してバイタルエリアや両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。
守備では、プレス時は4-2-3-1または4-2-4を基調としてグランパス3CBを外からプレスをかけ、またリトリート時は4-4-2または4-4-1-1にてブロックディフェンス対応をしていく。
(相手CK時はゾーン対応)

〈名古屋グランパス〉


(相手CK時はゾーンとマンマークを併用)

【得点】
37分 稲垣(名古屋グランパス)
48分 和泉(名古屋グランパス)
50分 椎橋(名古屋グランパス)

【退場】
なし

【警告】
62分 北川(清水エスパルス)

【試合の流れ】
(前半)
エスパルスは4-2-3-1システム、グランパスは3-4-3システムにて、この試合に臨む。
まずチャンスを作ったのはグランパスで、3分に、バイタルエリア付近でドリブルにて前に仕掛けていたFWマテウスからのスルーパスに、ゴールに向かって走りながら反応したFW永井がシュートを放つも、エスパルス左SB北爪のブロックにて阻まれるが、グランパスはこの流れもあり、ビルドアップから両サイドへの展開を基点として、試合の流れを掴んでいく。
グランパスは、20分にも、バイタルエリアにてFW和泉からパスを受けたマテウスからの左サイドへの展開にてパスを受けた左WB徳元のアーリークロスは、僅かに味方に合わないながら、初のCKを得るなど、試合を優位に進めていく。
これに対して、エスパルスは、ビルドアップから両サイドを基点として攻撃の機会をうかがうものの、グランパスの前線からのマンツーマンプレスにより、有効なパス出しを阻止されてしまい、乾や北川など前線への有効なパスが繋がらない。
それでもエスパルスは、31分に、敵陣左サイドでの展開から、北爪とのコンビネーションにて左シャドーのカピシャーバが左ポケットまで進出しながら出したグラウンダーのクロスは僅かに味方に合わず、グランパスのディフェンスにクリアされてしまう。
エスパルスは試合の流れを変えるには至らず、グランパスは、33分に、FKから、バイタルエリアにてマテウスからパスを受けたボランチ椎橋のミドルシュートは、エスパルスGK沖のセーブに阻まれ、続く34分にも、右サイドでのカウンターから、ボランチ稲垣のフィードを基点として、敵陣左ペナルティエリア付近に流れてそのフィードを受けたマテウスのシュートはバーを叩いてしまうが、グランパスはこの優位な流れが先制に成功する。
グランパスは、36分に、右スローイングを基点として、右WB内田のアーリークロスに、ゴールニア側にて反応した稲垣が頭で合わせて、ゴール左隅に流し込んで、グランパスが1-0と先制する。
先制されたエスパルスは、ビルドアップから両サイドへの展開から局面を打開しようとし、43分に、敵陣左サイドでの展開から、北爪とのコンビネーションにてカピシャーバがまたもや左ポケットまで進出して出したグラウンダーのクロスに、ゴール前にフリーで飛び込んだボランチ弓場が右足にて合わせたシュートは、グランパス左CB佐藤がギリギリのところでブロックして、チャンスを阻まれてしまう。
グランパスは、ロスタイムに入った45+1分にも、徳元の左FKのこぼれ球に反応した中CB三國のシュートはゴール右に外れてしまうが、前半はグランパスが1-0とリードして終了。

(後半)
グランパスは、開始早々、FW永井から山岸に、左WB徳元から中山に替える2枚替えを行って後半に臨む。(エスパルスはこの時点で選手交代なし) 
後半も、グランパスが前半の優位な流れを活かして、早速追加点を上げる。
グランパスは、まず48分に、敵陣右サイドでの展開から、内田のクロスに、エスパルスディフェンスラインが対応したものの、CB高橋のクリアが短くなり、そのクリアボールに反応した和泉がそのままゴール左上隅に流し込んで、グランパスが2-0と突き放す。
グランパスは、更に50分に、自陣右サイドでのビルドアップから、三國を基点として、原、内田らとのパス交換でエスパルスのプレスを剥がしたうえ、敵陣右サイドに入ってスルーパスに反応した山岸がそのまま右サイドを抜け出して出したグラウンダーのクロスに、ゴール前に進出して反応した椎橋が左足にてゴール左上隅に流し込んで、グランパスが3-0と更に突き放す。
グランパスは、ポストプレーをこなす山岸、バイタルエリアに落ちて基点となるマテウス、和泉、その周りの稲垣、椎橋らとの連動性がよいとともに、ディフェンス面でもマンツーマンプレスが有効にハマって、エスパルスの攻撃を寸断する。
これに対して、試合の流れを変えたいエスパルスは、56分に、ボランチ弓場から矢島に替えて、打開しようとする。
エスパルスは、56分に、敵陣左サイドでの展開から、カピシャーバからクサビのパスを受けた北川からパスをペナルティエリア左にて受けた山原のシュートは、バーを超えてしまう。
局面を打開できないエスパルスは、63分に、CF北川からアフメドフに、トップ下の乾から嶋本に、カピシャーバから西原に、3枚同時に替えて、アフメドフの1トップ、(右から)松崎、矢島、西原の3シャドー、ブエノと嶋本のダブルボランチとする配置に変更して、アフメドフのポストプレーからの両サイド展開を基点として攻撃を仕掛けていく。
一方、グランパスは、このエスパルスの攻撃に対して、5-2-3のミドルプレス、更には、5-4-1のブロックディフェンスにて適切に対応していく。
エスパルスは、79分に得た矢島の左CKのこぼれ球に反応した西原のシュートはバーを叩いてしまい、再度の矢島の左CKのこぼれ球に反応したCB宇野のシュートはバーを超えてしまう。
その後もエスパルスが両サイドを基点として攻撃の機会をうかがうも、グランパスが適切にディフェンス対応し、グランパスが3-0と勝利。

【システム】
(清水エスパルス)4-2-3-1(右から)
GK  沖
DF  北爪、高橋、宇野、山原(72分 高木)
ボランチ 弓場(55分 矢島)、ブエノ
シャドー 松崎、乾(63分 嶋本)、カピシャーバ(63分 西原)
FW  北川(63分 アフメドフ)
(守備時はプレス時は4-2-3-1または4-2-4基調、リトリート時は4-4-2または4-4-1-1)

(名古屋グランパス)3-4-3(右から)
GK  ピサノ
DF  原、三國、佐藤(84分 宮)
MF 内田、稲垣、椎橋、徳元(45分 中山)
FW 和泉(61分 森島)、マテウス(72分 浅野)、永井(45分 山岸)
(守備時はハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)

【勝負の分かれ目】
グランパスがディフェンスでは前線からマンツーマン的に嵌め込むプレスにより、エスパルスに有効なパス出しをさせなかったたとともに、攻撃面でも両サイドを基点として、マテウス、和泉、永井ら前線が有効なポジションチェンジによるバイタルエリアへの侵入により、エスパルスのディフェンス網を混乱させたこと。

【まとめ】
グランパスは、前線からの厳しいマンツーマンプレスにより、エスパルスのパス出しを封じたことにより、乾、北川、カピシャーバら前線に仕事をさせなかったとともに、両サイドと前線のマテウスらパスの受け出しやタイミングがよく、3点目はそれを反映させた。
今日は攻守とも極めて連動性が高く、完勝で、素晴らしい理想的な試合運びだったのでは⁈
今日の勝利で上昇したい。

エスパルスは、両サイドを基点ととして、乾、カピシャーバら前線を活性化させたかったが、グランパスの正確なマンツーマンプレスにより、ディフェンスラインからかなりの圧力を受けてしまったうえ、ディフェンスのプレスもグランパスの連動性の高いビルドアップに難なく剥がされてしまい、終始後手に回ってしまった。今日は完敗。




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最終更新日  2025.05.03 18:53:35


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