フットボール(サッカー)戦術研究

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2025.07.19
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2025年J1第24節​FC東京vs浦和レッズの試合を味の素スタジアムで観戦。3-2でFC東京の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈FC東京〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ橋本と高との連携したビルドアップから、時に橋本または高がアンカー的役割、高または橋本とトップ下の佐藤がIH的役割、遠藤と俵積田がWGとなる4-1-2-3システムに可変しつつ、右サイドは遠藤と高とSB長友が、左サイドは俵積田と佐藤と左SB室屋がそれぞれ連携して両サイドを基点としつつ、遠藤と俵積田が両サイドを高く張ったうえ、速い縦パスやクロス、時にFWヒアンのポストプレーを利用しながら攻めていく。
守備では、4-1-3-2を基調としてマンツーマンのハイプレスをかけ、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応をしていく。
(相手CK時はゾーンとマンツーマンを併用)

〈浦和レッズ〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ安居とグスタフソンとの連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右は右シャドー金子と右SB石原、左サイドは左シャドーのサヴィオの左SB長沼に、両ボランチが絡んでサイド攻撃の基点となり、時にFW小森や中シャドー渡邊がサイドに開き、またはディフェンスライン裏抜けといった動きを交えつつ、サイドからのハーフスペースやバイタルエリアへのパスを起点として、サイドへの展開からのクロスやポケットへの進出などを利用して攻めていく。
守備では、プレス時は4-4-2を基調として前線4人がプレスをかけ、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応していく。


【得点】
6分 遠藤(FC東京)
14分 安居(浦和レッズ)
20分 小森(浦和レッズ)
66分 ヒアン(FC東京)
88分 仲川(FC東京)

【退場】
なし

【警告】
80分 ダニーロ(浦和レッズ)
90+2分 室屋(FC東京)


【試合の流れ】
(前半)
東京、レッズとも4-2-3-1システムにて、この試合に臨む。
まずシュートチャンスを作ったのは東京で、1分に、右ハーフスペースに進出したボランチ橋本のシュートはゴール左に外れてしまうが、この流れを活かして先制につなげる。
東京は、6分に、敵陣右サイドでの展開から、右SB長友のクロスに、ゴール前に進出した右シャドー遠藤が頭で晒して、ゴール左隅に流し込んで、東京が1-0と先制する。

これに対して、レッズは、11分に、敵陣左サイドでの展開から、左シャドーのサヴィオのパスを左ハーフスペースで受けたトップ下の渡邊が中に切れ込みながら放った右足のシュートは、東京GKキム・スンギュの正面を突いてしまうが、この流れを活かして、同点につなげる。
レッズは、14分に、敵陣左サイドでの展開から、左シャドー金子のクロスのクリアボールを、ペナルティエリア付近で反応したボランチ安居が右足で冷静に右隅下に流し込んで、レッズが1-1と同点に追いつく。
レッズは、更に、20分にも、今度は、左サイドでの展開から、左サイドに流れていた渡邊が東京ディフェンスライン裏を抜け出して、そのままゴールに向かってドリブルで仕掛けて、GKキム・スンギュと1対1になって、ゴール右隅に難なく流し込んで、レッズが2-1と逆転に成功する。
レッズは、ビルドアップから、両サイドを基点として、FW小森や渡邊がディフェンスライン裏やサイドを狙ってスペースを作って攻撃を組み立てようとする。
しかし、東京も、24分に得た遠藤の右FKのクリアボールを左ハーフスペースにて反応した俵積田のゴール右上隅を狙った右足のシュートは、レッズGK西川の好セーブに阻まれてしまい、また31分にも、バイタルエリアでの遠藤のスルーパスに反応したFWヒアンがGK西川と1対1になってシュートを放つも、ゴール左に外れてしまう。
東京は、右は遠藤、左は俵積田が両サイドを高く張って、SBとの連携により、ハーフスペースの有効活用によりチャンスをうかがう。
逆転に成功したものの、試合の流れを失いかけているレッズは、左シャドーのサヴィオがバイタルエリアでのゲームメイク、渡邊が左サイドに流れたりと、頻繁にポジションチェンジをしてリズムを変えようとする。
レッズは、35分に得た渡邊の左CKに、サヴィオがフォア側にて頭で合わせるも、GKキム・スンギュの正面を突いてしまう。
ロスタイムに入り、3分に、東京は、敵陣右サイドにて橋本がレッズからボール奪取して出したクロスに、ゴール前に進出したヒアンが頭で合わせて、ゴール左隅に流し込んで、東京が2-2と同点に追いついたかに見えたが、VARの結果、橋本のボール奪取がファールと判定され、東京の得点は取り消されてしまい、前半はレッズが2-1とリードして終了。

(後半)
東京、レッズとも、選手交代等なく、後半開始される。
最初に試合の流れを掴んだのは東京で、54分に、左サイドでのカウンターから、俵積田がドリブルで仕掛けて左ポケットまで進出して出したグラウンダーのクロスに、バイタルエリアに進出した遠藤の左足のシュートはゴール左に外れてしまい、更に55分にも、敵陣右サイドでの展開から、長友から横パスを受けた遠藤が中に切れ込みながら放った左足のシュートは、またもやゴール左に外れてしまう。
試合の流れを掴みながら同点には至らない東京は、57分に、右シャドー遠藤から安斎に替えて、両サイドからの攻勢を試みる。
一方で、東京の両サイドからの攻撃により、後半長く、ディフェンスラインが下がって4-4-2のリトリート対応を余儀なくされていたレッズは、試合の流れを変えるために、61分に、左シャドーのサヴィオからチアゴ・サンタナに、FW小森から松尾に替える2枚替えを行い、チアゴ・サンタナの1トップ、シャドーを(右から)金子、渡邊、松尾で構成して、サンタナのポストプレーによるボール保持、松尾らのスペースへの飛び出しにより、良くない局面を打開しようとする。
レッズは、64分に、ディフェンスラインから敵陣右サイドにてロングフィードを受けた金子が、対峙する東京左SB室屋をドリブルで張り切って右ポケットまで進出しながら放ったシュートは、GKキム・スンギュにキャッチされてしまう。
しかし、レッズの攻撃の勢いはつかず、東京が両サイドからの活性化した攻撃により、同点に追いつく。
東京は、66分に、敵陣右サイドでの展開から、安斎とのパス交換にて右ハーフスペースに進出した長友のグラウンダーのクサビのパスに、ペナルティエリア内で反応したヒアンが振り向きざまに放ったシュートは、レッズのブロックに当たりながらゴールに吸い込まれて、東京が2-2と今度こそ同点に追いつく。
同点を許したレッズは、東京の攻撃に対してプレスがかからず、また攻撃時における押し上げも不足し、東京の攻撃に対して、リトリート対応する時間帯が続き、73分には、左SB長沼から荻原に、右シャドー金子から関根に替える2枚替えを行い、シャドーを(右から)渡邊、松尾、関根で構成して試合の流れを変えようとする。
しかし、東京も、75分に、トップ下の佐藤から仲川に、左シャドー俵積田から野澤に替える2枚替えを行い、更に86分にはボランチ高から小泉に、FWヒアンから山下に替えて、更に攻勢を加えようとし、そして88分に逆転に成功する。
東京は、88分に得た安斎の左CKのクリアボールに、右バイタルエリアにて反応した野澤のシュートはレッズにブロックされるも、そのゴール前に浮いたこぼれ球に反応した仲川が反応して頭で合わせて、ゴールに流し込んで、東京が3-2と逆転に成功する。
ロスタイムに入って、逆転を許したレッズは反撃に出て、90+8分に、敵陣左サイドでの展開から、チアゴ・サンタナとのパス交換から左ハーフスペースを抜け出した左SB荻原が左ポケットまで進出しながら放ったシュートは無常にもゴール左上バーを叩いてしまい、同点には至らず、東京が3-2で勝利。

【システム】
(FC東京)4-2-3-1⇄4-1-2-3(右から)
GK  キム・スンギュ
DF  長友、ショルツ、森重、室屋
ボランチ 橋本、高(86分 小泉)
シャドー 遠藤(57分 安斎)、佐藤(75分 仲川)、俵積田(75分 野澤)
FW  ヒアン(86分 山下)
(守備時はハイプレス時は4-1-3-2のマンツーマンプレス、リトリート時は4-4-2)

(浦和レッズ)4-2-3-1(右から)
GK  西川
DF  石原、ダニーロ、ホイブラーテン、長沼(73分 荻原)
ボランチ 安居(84分 松本)、グスタフソン
シャドー 金子(73分 関根)、渡邊、サヴィオ(61分・チアゴ・サンタナ)
FW  小森(61分 松尾)
(守備時はプレス時/リトリート時とも4-4-2)

【勝負の分かれ目】
東京が後半、俵積田、遠藤を中心とした両サイドからの攻撃が活性化したことにより、レッズのディフェンスを疲弊させて、押し込むことに成功したこと。

【まとめ】 
東京は、前半はレッズにプレスを剥がされ、スペースを上手く利用されていたものの、後半は俵積田、遠藤を基点として両SBとの連携により、レッズのディフェンスを崩すことができた。
この勝利をキッカケに上昇できるか?

レッズは、前半は、両サイドを基点に、渡邊や小森がスペースを有効活用できたこともあり、逆転に成功したものの、後半は東京の両サイド攻撃によりディフェンスラインが下がって、後手に回ってしまい、疲弊してしまった。ロスタイムでの荻原のシュートは不運にもバーに嫌われてしまった。




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最終更新日  2025.07.19 23:31:41


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