フットボール(サッカー)戦術研究

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2025.08.09
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2025年J1第25節横浜FCvs浦和レッズの試合をニッパツ三ツ沢球技場で観戦。2-1で浦和レッズの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈横浜FC〉
攻撃では、伊藤、ンドカ、山﨑の3CBとボランチ山田、岩武との連携したビルドアップから、両サイド、右サイドは右WB山根と右シャドールキアン、左サイドは左WB神保と左シャドー室井に、ボランチが連携してサイドの基点となり、時にCFルキアンのポストプレーを有効に利用して、裏のスペースへの抜け出しや両サイドからのクロス利用やポケットへの進出を狙って攻めていく。
守備では、ハイプレス時は3-4-3基調、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1のブロック対応。
(相手CK時はマンマーク主体でとゾーンディフェンスを加味)

〈浦和レッズ〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ安居とグスタフソンとの連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右は右シャドー金子と右SB石原、左サイドは左シャドー松尾と左SB長沼に、両ボランチが絡んでサイド攻撃の基点となり、3シャドーとFW小森が頻繁にポジションチェンジして有効なスペースを作る動きを交えつつ、時にサイドチェンジや小森のポストプレーを利用してハーフスペースやバイタルエリアへの進出、更にはポケットへの進出などを利用して攻めていく。
守備では、プレス時は4-4-2を基調として前線4人がプレスをかけ、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応していく。


【得点】
   8分 小森(浦和レッズ)
53分 小森(浦和レッズ)
90+9分 アダイウトン(横浜FC)

【退場】
63分 伊藤(横浜FC)イエロー2枚

【警告】
28分 ルキアン(横浜FC)
37分 伊藤(横浜FC)
70分 ホイブラーテン(浦和レッズ)
83分 ンドカ(横浜FC)


(前半)
横浜は3-4-2-1システム、レッズは4-2-3-1システムにて、この試合に臨む。
まず最初にチャンスを作ったのはレッズで、連動性の良い攻撃からチャンスをモノにする。
レッズは、8分に、中央エリアでのカウンターから、右シャドー金子を起点として、中シャドーのサヴィオとのコンビネーションにて右ポケットに進出した金子のシュートは横浜ディフェンスにブロックされるが、そのこぼれ球に反応したCF小森がゴール上に叩き込んで、レッズが1-0と先制する。
レッズは、両サイドを攻撃の基点としつつ、小森と金子、サヴィオ、松尾の前線が逐次ポジションチェンジをすることによりバースペースなどで有効なスペースを突いて、試合の主導権を握ろうとする。

横浜は両サイドを攻撃の基点としつつ、CF櫻川のポストプレーとルキアン、左シャドー室井とのコンビネーションを有効活用しようとする。
しかし、その後もレッズが試合を優位に進めていき、19分には、バイタルエリアに進出したボランチのグスタフソンからクサビのパスを受けた小森が左ハーフスペースに走り込んでいた松尾にパスを出して、その松尾がドリブルにて仕掛けながら放った右足のシュートは、ゴール左に外れてしまい、続く21分にも、中央エリアでのカウンターから、ボランチ安居からのスルーパスを受けた金子がそのままドリブルにてペナルティエリア付近まで進出しながら放った右足のシュートは、バーを叩いてしまう。
横浜は、試合の流れを変えようと、櫻川、ルキアン、室井の前線から積極的にプレスをかけていこうとするが、レッズは、GK西川、CBダニーロ、ホイブラーテン、時にディフェンスラインに落ちてくるグスタフソンとの連携したビルドアップによりそのプレスを剥がして、両サイドを基点としてボール支配率を高めていく一方で、横浜は5-4-1のリトリート対応を余儀なくされる時間帯が続く。
前半も40分が過ぎようとしているところ、横浜は、41分に得た神保の左FKに、櫻川がフォア側にて頭で折り返したボールに、ゴール前に走り込んでいたボランチ山田が左足で合わせるも、バーを超えてしまい。続く43分にも、中央エリアでの櫻川のポストプレーを起点として、右サイドへの展開から、ルキアンからのマイナスのグラウンダーのクロスに、右ハーフスペースで反応した櫻川のシュートはバーを超えてしまう。
ロスタイムに入り、レッズは、獲得したサヴィオの左FKはゴール右に外れてしまい、前半はレッズが1-0とリードして終了。

(後半) 
前半、劣勢を強いられた横浜は、右WB山根から遠藤に、左シャドー室井から駒井に替えて後半に臨む。
(レッズは選手交代やシステム変更なし)
後半も最初にチャンスを作ったのはレッズで、まず51分に、左サイドでの展開から、松尾を起点として、グスタフソンからパスを受けた小森のボレーシュートは横浜GKスウォヴィクの正面を突いてしまうが、そのいい流れから追加点をゲットする。
レッズは、53分に得たサヴィオの右CKに、バイタルエリアにてクリアボールに反応したCBダニーロのミドルシュートは横浜ディフェンスにブロックされるも、そのこぼれ球に素早く反応した小森がゴール左隅に押し込んで、レッズが2-0とリードを広げる。
リードを広げられた横浜は、57分に、有効なポストプレーを活用できなかったCF櫻川からアダイウトンに替えて、ルキアンの1トップ、(右から)駒井、アダイウトンのシャドーの配置にて、アダイウトンの左サイドでの攻撃の基点作り、ルキアンのポストプレーなどにより試合の流れを変えようとする。
横浜は、59分に、左ハーフスペースに進出したアダイウトンのシュートは、GK西川にキャッチされてしまい、その後も両サイドから攻撃を仕掛けようとする中、63分に、横浜は攻め上がっていた右サイドにてボール奪取されたうえ、左CB伊藤が松尾とのリターンパスを受けて突破しようとしていた小森を倒してしまい、2枚目のイエローカードをもらって退場となってしまい、以後10人で戦うことを余儀なくされる。
横浜は、伊藤がいなくなった左CBにボランチの岩武が配置され、右シャドー駒井がボランチに配置され、ルキアン、アダイウトンの2トップ気味の構成で対応していく。
その後も、レッズがビルドアップが両サイドを基点として、サイドチェンジを交えつつ、両ボランチ脇のハーフスペースを有効活用しようとする。
レッズは、72分に、中シャドーのサヴィオから早川に、75分にはCF小森からチアゴ・サンタナに、左シャドー松尾から原口に替えて、更に追加点を狙っていく。
一方で、横浜も79分に、岩武から福森に替えて、左CBに配置して、CBを(右から)山﨑、ンドカ、福森で構成し、左サイドからの福森のクロスを有効活用しようとする。
しかし、レッズは、80分に、中央エリアでのカウンターから、早川のスルーパスに、バイタルエリアにて反応した金子のシュートはGKスウォヴィクにセーブされてしまう。
その後は、横浜は、遠藤、神保の両WBを基点として、両サイドからのクロスや突破により局面を打開しようと攻撃を仕掛けていくとともに、86分には、ルキアンからジョアン・パウロに替えて、ジョアン・パウロとアダイウトンの流動的な動きから、チャンスを作っていく。
横浜は、まず、87分に、敵陣右サイドでの展開から、遠藤のクロスのこぼれ球に、ペナルティエリア内で反応したアダイウトンのシュートはバーを超えてしまう。
ロスタイムに入っても、横浜はクロス攻撃を仕掛け、90+2分には、左ハーフスペースにて仕掛けていたアダイウトンのシュートは、ゴール右に外れてしまい、続く90+5分にも、敵陣左サイドでの展開から、神保を起点として、ペナルティエリア内で、ジョアン・パウロからのクサビのパスを受けたアダイウトンのシュートはゴール左に外れてしまうが、土壇場で一矢を報いる。
横浜は、90+9分に、バイタルエリアにてクサビのパスを受けたアダイウトンがレッズCB2人を交わして、左ペナルティエリアに進出しながら放ったシュートがゴール右隅に決まり、1点を返したものの、必死の反撃もここまでで、レッズが2-1と逃げ切って勝利。

【システム】 
(横浜FC)3-4-2-1(右から)
GK スウォヴィク
DF  伊藤、ンドカ、山崎
MF 山根(45分 遠藤)、岩武(79分 福森)、山田、神保
シャドー ルキアン(86分 ジョアン・パウロ)、室井(45分 駒井)
FW  櫻川(57分 アダイウトン)
(守備時はハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)

(浦和レッズ)4-2-3-1(右から)
GK  西川
DF  石原、ダニーロ、ホイブラーテン、長沼(84分 根本)
ボランチ 安居(72分 松本)、グスタフソン
シャドー 金子、サヴィオ(72分 早川) 、松尾(75分 原口)
FW  小森(75分 チアゴ・サンタナ)
(守備時はプレス時/リトリート時とも4-4-2)

【勝負の分かれ目】
レッズが前半から、前線4人のポジションチェンジにより横浜のディフェンスラインを下げさせたうえ、ハーフスペースやポケットへの有効な進出により、終始試合を優位に進めたこと。

【まとめ】
レッズは、攻撃時における前線4人、SB、ボランチとの連動性がよく、横浜の5-4-1ブロックディフェンス間のハーフスペースを有効に利用することができ、また小森のポストプレーやスペースへの飛び出しもよく、複数得点により危なげなく勝利できた。
この勝利で首位戦線に更に近づいた。

横浜は前半、レッズの有効な連動性の高い攻撃により、ブロックディフェンス間のハーフスペース、更にはポケットまで進出されてしまい、苦しい展開となってしまった。
後半途中から、両WBやアダイウトンのサイド等の突破により、ようやく活路を見出したが、時既に遅かった。今後は堅いディフェンスをベースとして、後半のような攻撃ができるような継続的な粘り強い戦いができるか?

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最終更新日  2025.08.09 22:30:13


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