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2025.10.25
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2025年J2第34節​V・ファーレン長崎vsFC今治の試合をピーススタジアムで観戦。1-1のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈V・ファーレン長崎〉
守備では、ハイプレス時は前線3枚を起点とする3-4-3または4-3-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1のブロックディフェンス対応。
(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)

〈FC今治〉
攻撃では、大森、ダニーロ、加藤の3CBとアンカー梶浦との連携したビルドアップから、両サイドへの展開、そして右WB梅木、左WB弓場がサイドを高く張ったうえ、右サイドは梅木、右MF新井、右CB大森、左サイドは弓場、左MF安井、左CB加藤に、FW持井とビニシウスが連携して攻撃の基点として、時にハーフスペースやバイタルに流れるビニシウスや持井へのクサビのパスまたは、ビニシウスと持井の2トップの関係に基づくディフェンス裏のスペースを狙う動きを使ったフィードや両サイドからのクロスを使いつつ、ハーフスペースやポケットへの進出を狙って攻めていく。後半は3-1-4-2⇨3-4-2-1⇨3-1-4-2へのシステム変更
守備では、プレス時は5-3-2基調、ミドルブロックまたはリトリート時は持井が左中盤に降りる5-4-1のブロックディフェンス対応。
(相手CK時はゾーンとマンツーマンを併用)

【得点】
   9分 Eジュニオ(V・ファーレン長崎)


【退場】
なし

【警告】
89分 三門(FC今治)
90+3分 チグロン(V・ファーレン長崎)

【試合の流れ】
(前半)
V・ファーレンは3-4-2-1システム、今治は3-1-4-2システムにて、この試合にて臨む。
最初にシュートチャンスを作ったのは今治で、6分に、左ハーフスペースに進出したFWビニシウスが左足でミドルシュートを放つも、ゴール右に外れてしまう。
しかし、今治の最初のシュートからまもなく、V・ファーレンが先制に成功する。
V・ファーレンは、9分に、ビルドアップでディフェンスライン右に落ちていたボランチ山口の敵陣右サイド奥へのロングフィードに右WB翁長が反応してすぐさま出した右足のクロスに、ゴール前に飛び込んだFWEジュニオが左足でゴール右隅に流し込んで、V・ファーレンが1ー0と先制する。
今治も、11分に、左ハーフスペースに進出したビニシウスのミドルシュートはバーを超えてしまう。
その後は、V・ファーレンは、ビルドアップから両サイドへの展開やEジュニオへのクサビのパス、シャドーのジェズスのフリーマン的な動きなどにより、試合の流れを引き寄せていく。
これに対して、今治は、前線からのプレスが掛からなくなり、5-4-1のミドルブロックやリトリート対応で凌ぐ一方で、ビニシウスや持井らを使ったカウンター攻撃により反撃の機会をうかがう展開となる。
今治は、22分に、右サイドでの展開から、敵陣右サイドに流れていたビニシウスからバイタルエリアで横パスを受けた持井の右足のシュートは、V・ファーレンGK後藤の好セーブに阻まれてしまい、続く左WB弓場の右CKに、左CB加藤が頭で合わせるも、ゴール右に外れてしまう。
しかし、今治に試合の流れは引き寄せられず、V・ファーレンが決定機を作る。
V・ファーレンは、34分に、敵陣右サイドでの展開から、翁長から右ハーフスペースでパスを受けたボランチのピドゥカのクロスに、ゴール前にフリーで飛び込んだ左シャドー澤田が頭で合わせるも、ゴール右ポストを叩いてしまい、決定機を外してしまい、39分に得たピドゥカの左FKに、ジェズスが頭で合わせるも、バーを超えてしまう。
今治は、試合の流れを変えるために、ディフェンスラインから、ビニシウスや持井への裏のスペースを狙ったフィードやビニシウスと持井が縦の関係を使ったパス交換を使ってV・ファーレンのディフェンスラインを崩そうとするが、V・ファーレンの照山、新井、江川の3CBが適切に対応して、今治にチャンスを作らせず、前半はV・ファーレンが1-0とリードして終了。

(後半)
試合の流れを変えたい今治は、開始早々、左MF安井から横山に替えて、前線を(右から)持井、ビニシウス、横山の3枚、梶浦と新井のボランチとする3-4-2-1システムに変更して後半に臨む。
(V・ファーレンはこの時点で選手交代などはなし)
後半、まずチャンスを作ったのは今治で、まず48分に、敵陣右サイドでの展開から、右WB梅木のクロスのクリアボールに反応した新井からバイタルエリアでパスを受けた梶浦のシュートはゴール左に外れてしまい、続く50分にも、またもや右サイドでの展開から、梅木クロスのこぼれ球にペナルティエリア中央で反応した新井のシュートは、V・ファーレンGK後藤の好セーブに阻まれてしまい、更に56分にも、敵陣左サイドからドリブルでペナルティエリア内に進出したビニシウスのシュートはまたもや後藤の好セーブに阻まれてしまう。

これに対して、V・ファーレンは、ビルドアップからの組み立てにより、Eジュニオらへの縦パスを試みるが、パスミスを多発し、今治にボール奪取される展開が多くなる。
そこで、V・ファーレンは、56分に、FWのEジュニオから山﨑に、左シャドー澤田から松本に替えて、山﨑へのクサビのパスなどでボール保持を高めようとする。
一方で、今治も60分に、持井からウェズレイに、新井からビニシウス・ディニスに替えて、
ビニシウスとウェズレイの2トップ、MF(IH)を(右から)ビニシウス・ディニスと横山、アンカーを梶浦で構成する3-1-4-2システムに戻して、両サイドからの攻撃に加えて、2トップへのクサビのパスを交えて、攻勢を加えようとする。
今治は、65分にも、敵陣右サイドでの展開から、ビニシウスからパスを受けた梶浦のクロスがV・ファーレンにクリアされるも、そのこぼれ球に、ペナルティエリア付近でフリーで反応したビニシウス・ディニスの右足のシュートはバーを超えてしまい、72分にも、敵陣右サイドでのスローイングからウェズレイからバイタルエリアでパスを受けたビニシウス・ディニスのシュートは、ゴール右に外れてしまうが、今治優位の流れが続き、V・ファーレンは5-4-1のブロックディフェンス対応からのカウンターで活路を見出そうとする。

優位な流れを活かしたい今治は、80分に得た弓場の左CKに、ゴール前にフリーで飛び込んだ加藤が頭で合わせて、ゴール左隅に流し込んで、今治がようやく1-1と同点に追いつく。
同点に追いつかれたV・ファーレンは、86分に、右WB翁長から岡野に、ボランチのピドゥカからチグロンに替え、今治も同じく86分に、アンカー梶浦から三門に替えて、両チームともチャンスをうかがう。
ロスタイムに入り、今治は、弓場の右CKに、加藤が頭で合わせるも、バーを超えてしまう。
結局、1-1で終了。

【システム】
(V・ファーレン長崎)3-4-2-1(右から)
GK 後藤
DF  照山、新井、江川
MF 翁長(86分 岡野)、山口、ピドゥカ(86分 チグロン)、笠柳(78分 米田)
シャドー ジェズス、澤田(56分 松本)
FW  Eジュニオ(56分 山﨑)
(守備時はハイプレス時は3-4-3または4-3-3、ミドルプレス時5-2-3、リトリート時5-4-1)

(FC今治)3-1-4-2(右から)
GK  立川
DF  大森、ダニーロ、加藤
アンカー 梶浦(81分 三門)
MF  梅木(70分 近藤)、新井(60分 ビニシウス・タンキ)、安井(45分 横山)、弓場
FW  ビニシウス、持井(60分 ウェズレイ)
(守備時は前半はプレス時は5-3-2基調、リトリート時は5-4-1)

【まとめ】 
V・ファーレンは、前半は両サイドを基点とした攻撃から先制でき決定機を作ったが、後半はパスミスが多発してしまい、今治の両サイド攻撃によりディフェンスが後手に回ってしまい、同点に追いつかれてしまった。GK後藤の再三の好セーブもあり、ドローに持ち込んだ。前半に複数得点できればV・ファーレンのペースに持ち込めただけに、ミスにより流れが変わってしまったのが痛かった。

今治は、前半は前線からのプレスがかからず苦しい展開が続いたものの最小失点で凌いだことが大きかった。後半は横山やビニシウス・タンキの投入により両サイド攻撃が活性化して、試合の流れを変えることができ、幾度の決定機を作ることができた。
しかし、勝利には至らず、プレイオフ進出に向けては痛いドロー。

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最終更新日  2025.10.25 21:46:40


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