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1 回目
は、エマグラムの外枠の見方を説明しました。
2 回目
は、エマグラムのデータを得るための材料について、説明しました。
毎日2回、ラジオゾンデによって、
各高度の「 気温 」と「 湿度 」の記録を取っています。
3 回目 は、まずは 雲のでき方
について学びましょう。
※ 細かい違いは気にせずに、簡単にいきましょ ♪
空気中には、目に見えない水蒸気が含まれています。
その水蒸気を含んだ「 空気の塊 」が上昇すると、
周りの気圧が低くなるので、空気が膨張します。
それと同時に、温度も下がります。
更に上昇を続け、「 ある温度 」まで下がると、
水蒸気は水滴になります。( この状態を、飽和と言います。 )
※ 雨粒の大きさが 2 mm とすると、水滴の大きさは 0.01 mm です。
目には見えますね。
水蒸気が水滴になった状態が「 雲 」です。
この時の温度を、「 露点(ろてん) 」と言います。
では、どのような時に「 空気の塊 」が上昇して、雲になるのか?
まずは、パラフライヤーにとって、身近な例を2つ挙げます。
< 1 >
↑ 地表があたためられて、
トリガー(周りとの温度差)によって「 空気の塊 」が上昇します。
これがサーマルです。
サーマルが露点温度になる高度に達すると、雲になります。
雲があるところにサーマルがあるのは、このためです。
( ただし、雲が消えかかっている時は、サーマルはありません。 )
< 2 >
山の斜面で、「 空気の塊 」が風によって持ち上げられ、
露点温度になる高度まで上昇すると、雲になります。
これにより、地上は良く晴れていても、山は天気が悪くなる事があります。
ついでに、おまけ ↓
大きな低気圧があるところは、他のところに比べて空気が薄いので、
周りから大量に空気が集まるために、上昇します。
これが露点温度まで達すると、大きな雨雲になります。
低気圧が西から近付いてくる時に東風になるのは、このためです。
さて、雲になる温度になる、露点温度。
この露点温度は、
ラジオゾンデから得られた各高度の気温と湿度から、
計算式で導き出せます。
※ 計算式に興味がある方は、調べてみてください。
ここで、エマグラムを見てみましょう。
以下は、4月7日の筑波の予報です。
緑の線は、各高度における露点温度を表しています。
赤い線は、各高度における気温を表しています。
これらの曲線を、状態曲線と言います。
緑の線と赤い線が近付いているほど空気は湿っていて、
離れているほど空気は乾燥しています。
大きく離れていれば、雲ができないブルーな空になります。
緑の線と赤い線がくっつくと、相対湿度が100%になります。
ex ) 高層雲ができる高度、厚さが分かります。
左斜めに寝ている線が、 乾燥断熱線
。
100mごとに 1℃ 気温が下がります。
雲ができる前は、この線が理論値になります。
乾燥断熱線より立っている点線が、 湿潤断熱線
。
雲ができる時、水蒸気が凝結する際に熱を放出します。
これによって、気温の下がり方が緩やかになります。
100mごとに 0.5℃ 気温が下がります。
雲ができた後は、この線が理論値になります。
→ よって、雲の上は穏やかなんですね~。
右斜めに立っている線が、 等混合比線
。
乾燥空気 1kg あたりの飽和水蒸気量のグラム数が一定となる
気圧と気温を表した線。
右上から左下に下がっている赤い線が、 温度の軸
。
< 雲底高度の求め方 その1 >
1.エリアの地上高度の露点(緑の状態曲線)を、等混合比線に沿って上に上げる
2.同じ高度の気温(赤い状態曲線)を、乾燥断熱線に沿って上に上げる
1.と 2.が交差したところが、雲底高度になります。
< 雲底高度の求め方 その2 >
125 × ( 地上の気温-地上の露点温度 )= 雲底高度 ( m )
<その他>
通常は、高度が上がるほど気温は下がりますが、
高度が上がるほど気温が上がる空域がある。
これを逆転層と言います。
周りが冷えていれば暖かい空気は上昇しますが、
周りが暖かくなってしまったら上昇は止まってしまいます。
逆に、高度が上がるほど急激に冷えていけば、
( 気温の状態曲線が乾燥断熱線の傾きに近い状態 )
暖かい空気は勢い良く上昇するハズです。
= 気温減率の良さ。
※ エマグラムが得られたら、
調べたい地域の最高気温を、乾燥断熱線に沿って上げてみましょう。
以上。
後は、自分で調べてみれば、なんとかなるでしょう。
私の説明が正しいとは限りませんので。