2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
全16件 (16件中 1-16件目)
1
本日の日本テレビ午後8時54分からの「離婚シンドローム」。http://www.ntv.co.jp/tsumaima/なにげなく朝刊を見ておりましたら、「夫のモラルハラスメントに苦しむさゆり(釈由美子)」という言葉が目に飛び込んできました。この番組は、それ以外のDVのケースも取り上げるようですが、「モラルハラスメント」という言葉がここまで定着してくれたことに、感無量です。思えば、「モラルハラスメント被害者同盟」の主催者の方から始めて「モラルハラスメント」という言葉を教えていただき、自分なりにも勉強し、関係者みんなで「モラルハラスメント」を社会に認知させようとがんばってきました。 フジテレビや関西テレビなどで、表に出られない被害者の方の代役スポークスマンとしてコメンテイタ―で出演し、自ら著わした小説「離婚裁判」がまだまだ勉強不足だったことから、できるだけ正確な情報を入れて加筆文庫化してもらったりもしました。 その間、「モラルハラスメントに詳しい弁護士を紹介してもらいたい」というご要望にもお応えできず(法曹界でもまだまだ未知の領域です)、心苦しい思いもしました。 この番組が、モラルハラスメントをしっかり把握して作成されているかどうかは見ないとわかりませんが、ドラマになるまで社会的認知を得ただけでも大きな進歩です。祭りの後のけだるい気持を吹き飛ばす、新鮮な興奮を憶えました。内容については、改めて解説させていただきます。(ご注意) 本番組には「結婚相談カウンセラー」なる職業の人が主人公ですが、悪質な「離婚カウンセラー」も存在すると聞き及んでおります。私自身、モラルハラスメントで紹介できる弁護士が大阪に一人いるくらいですので、カウンセラー等への相談は慎重になさることを強くお勧めします。 離婚裁判
2010.06.30
葬儀場が近隣にできたため、フェンスの設置と慰謝料を求めた訴訟の最高裁判決が出ました。結果的に、原告である近隣住民側の逆転敗訴。このようなケースでは、「受忍限度」論というフレームが用いられます。騒音、日照、振動、今回のような葬儀の様子が頻繁に見えて大声で笑うこともできない、などの主張が認められるためには、「受忍限度」を超えていると判断されなければなりません。 実はこの「受忍限度」論、時代や地域によって大きく異なるため、先例としての異議を持たせることが厄介な代物なのです。具体的には、家々が密集した地域での近隣騒音や日照遮断は、広々とした地域でのものとは異なってくるのが当然でしょう。 ただ、最高裁の判断で、「住民に対する十分な説明を行った」という要素を加味している点が私としては気に入りません。ひと言で言ってしまえば、客観的に同じ被害をもたらしても、誠意のある業者であれば許され、誠意のない業者は許されないということにもなりかねないからです。時代や地域性を考慮するのは当然としても、「受忍限度」の範囲内であるか否かという点について、「誠意」という主観的要素を加味するのは実に気味が悪いような気がしてなりません。
2010.06.29
私は、毎日のようにコンビニに行きます。時間帯によっては、ラフな格好の若者に混ざってスーツ姿のビジネス・パーソンが漫画雑誌を延々と立ち読みしています。そもそも立ち読み行為たるものは(ジジくさい言い方ですが)、著作権の侵害であります。本来、対価を支払って漫画家や雑誌記者の書いた著作物を買うべき物を、対価を支払わずに効用だけを得ているのですから。漫画の場合は事態は更に深刻です。毎週漫画雑誌を立ち読みされると、単行本になっても内容を知っているから買わない人がとても多いはずです。もし、漫画も含めた雑誌類の立ち読みが出版された分の半数だとすると、雑誌だけで本来得られたはずの売り上げの半数が消えている計算になりますし、漫画の単行本に至ってはおそらくそれ以上でしょう。出版社は「出版不況だ」などと嘆く前に、きちんと締めるべきところを締めるべきでしょう。著作権協会(正式な団体は知りませんが)なども、著作権に対して厳しい姿勢を取るべきだと思います。 コンビニで雑誌を買おうとしても、立ち読みでグシャグシャになった雑誌は買いたくありません。そういう点からも、売り上げを阻害しているはずです。立ち読みを許しているコンビニは、店舗内での著作権侵害を黙認しているわけですから、最初のターゲットとしてはそのような店舗に狙いを定めればいいでしょう。漫画雑誌もかって、単行本も買う人も少なからずいます。ジジくさい日記を書いてしまいましたが、マナーだけで止まらなず法律問題になるだけに不評を覚悟で書きました(^_^;)
2010.06.28
昨日、三省堂神保町本店に娘の本を買いに行ったついでに、著者の性(さが)として最新刊「13歳からの法学部入門」を探しました。法律書売り場に2冊くらいあっただけで、新書売り場にも1階の売り場にも全く見当たりませんでした。ツイッターでも「埼玉の書店でなかった」というご指摘を受け、正直言って動揺しております。みなさま方にご迷惑をおかけしているのではないかと思うと、ただただお詫びするしかありません。流通の関係だとは思いますが、三省堂では以前も同じようなことがあり、心苦しい限りであります。ご迷惑をおかけしたみなさまには、深くお詫び申上げますm(_ _)m 13歳からの法学部入門
2010.06.27
本日、ある関係の集まり(平たく言えば「飲み会」)がありました。先々週にあった「飲み会」と比べると、とある代物に対する価値観というか考え方というか、そういうものが180度異なっていることを知って、とても参考になりました。とある代物というのは、「iPhone」です。先々週の「飲み会」では、集まった人たちのほとんどが「iPhone」を必須の道具として使っており、仕事でも手放せないというものでした。もちろん、使い方にも熟練しています。 ところが、本日の「飲み会」で言葉を交わした人の中には「iPhone」を持っている人は一人もなく、必要性すら感じていませんでした。 私自身、必需品とはいえないけれどとりあえず持っているという、おそらく平均的成人日本人の典型ではないかと思います。 ここで教訓。自分の周りだけが常識ではない。属する世界を少しだけずらせば全く違う常識がある。ですから、多様な価値観の人たちとの交流を行うことが「一億総中流」を脱して、価値観の多様化が進み出した現代では、ビジネス上も自己の価値観を確立する上にも必要なことなのでしょうね。間違っても、同じ価値観の人たちとばかり付き合って、ローカルな常識を日本の常識だと思い違いしないことが肝要かと思っています。
2010.06.26
ギリシャの国家財政危機に乗じてか、消費税を10%にする路線が敷かれているようです。ならば「塊より始めよ」で、議員定数も半分にして国民の納得を得るべきでしょう。もちろん、議員定数を半分にしたところで支出の減少はしれていますが、自らの覚悟を示すことなく国民を納得させることなどできるはずがありません。また、低所得者への配慮などと主張しているようですが、所得はフローの問題で、ストックとは異なります。早い話、リタイアした老人は低所得ではあるけれど高額な貯蓄を持っている人の比率が若年層よりもはるかに多いのです。ストックが住宅ローンでマイナスであると同時に子育てをしている世代が一番打撃を受けます。また、生活必需品は考慮するなどと言う候補者には絶対に票を入れてはいけません。価格が高くなっても買わざるを得ない生活必需品(「価格弾力性」が低い財)に消費税をかけなければ、決して税収は増えないので消費税増税の意味がないからです。買わなくてもいいものだけに消費税をかければ、多くの人が買わないだけです。贅沢品の消費税だけを上げれば、贅沢品が売れなくなるのと同じです。 いずれにしても、選挙区への利益誘導のインセンティブが働く以上、消費税を上げて歳入を増やしても意味がありません。現に、今まで消費税導入、消費税アップを経験していますが、国家財政は悪化の一途を辿っただけだという過去の事実に鑑みれば、抜本的な政治改革がなければ増税しても意味がないのは明白でしょう。
2010.06.25
昨日のマツダ工場事件を受けて、昼のニュースで某コメンテイタ―が派遣業法改正が通っていないことを憤っていました。不安定な労働者の立場に同情してのことでしょうが、これは的外れだと私は思います。というのは、派遣法を改正してしまうと、当然のことながら企業側は採用に慎重になりますので、かえって雇用の機会が減少してしまうと私は考えるからです。ハードルが高くなれば、長期間「肩書きのない生活」(「肩書き」という表現が適切か否かは別として)を強いられる人たちが増加します。私自身、司法試験受験生であったときなど「肩書きのない生活」をしておりましたが、生活費の少なさよりも「肩書きのなさ」がひどく身に染みました。たとえば、平日に散髪に行くと「今日は仕事お休みですか?」と聴かれます。「ずーっと休みです」と答える勇気がなくて「ええ、まあ・・・そんなものです」と曖昧に答えるときのバツの悪さ。アパートを借りるのも一苦労です。「職業欄」に書くことがありませんから。 それに対して、週に2,3回でも日産の工場にでも行っていれば、「日産の工場で働いています」と胸を張って答えられます。このように、いまだムラ社会の日本では、生活費が少なくとも身分が不安定であっても、低いハードルで「肩書き」が得られた方が精神的に楽だと思うのですが・・・。
2010.06.23
拙著「13歳からの法学部入門」が、紀伊國屋全店ランキングで3週連続ベスト100に入りました。7位→30位→60位 と着実に順位を落としてはおりますが、新刊が上位を占める中、ジミーに健闘いたしております。アマゾンにもたくさんの方々が好意的なレヴューを書いていただいております。これもひとえに、「子どもたちによりよい社会を!」という私の切実な叫びに同調していただいたみなさま方のおかげであると、心より、心より、感謝申上げます。本当にありがとうございますm(_ _)m13歳からの法学部入門
2010.06.21
クラシックジャーナル(041)私が尊敬しかつ敬愛する音楽家にして音楽評論家の船倉武一氏が、「クーベリックのマーラー全集へのオマージュ」を書かれています。この記事を読むだけで、素人の私にもマーラーの交響曲などの特徴が理解できるわかりやすい解説です。それにしても「集中力を維持するために」CDではなく、レコードで聴かれるというのには、サスガという感想です。
2010.06.18
「子どもには難しい!」「さっさと読めない!」という声を時としていただく「13歳からの法学部入門」。著者である私自ら、要約と解説を行うことにしました。中学受験ブログで3回目を書きました。http://blog.livedoor.jp/justice7711/ メルマガでも若干手直しをして発信しています。http://www.masahiko-shoji.com/magazine/index.html 13歳からの法学部入門 何卒、ご覧になって下さいますようお願い申し上げます。
2010.06.12
本日、「13歳の法学部入門」を編集して下さった小木田さんから読者の方からの下記のメッセージを転送していただきました。それを読んで、思わず感涙してしまいました。私ごときの書籍が、ご苦労をされながら法律の勉強をされている尊敬すべき方に影響を与えさせていただいている・・・著者としてこんなに嬉しく、かつ感動的なことはありません。私自身の昔の姿を振り返りながら、メッセージを書いていただいた方、同じような境遇にいらっしゃる多くの方々が「心から喜べる日」がやってくることを祈念してやみません。 ----------------------------------------------------------- はじめまして。38歳の新聞配達員です。荘司先生の「法律力養成講座」を読み返していると、新聞広告に「13歳からの~」の本を見つけて、今日休みなので、一気に読みました。とても楽しかったです。語り口は優しく、ユウモアで、内容は難解な事を平易に楽しく書いてあると思います。先生のお人柄が直に伝わって来ます。これからも法律の勉強も続けて参ります。先生の本も丁寧に読み返して、生活にいかして行くつもりです。ありがとうございました。
2010.06.09
超要点解説とキーワードでわかる・使えるクラウゼヴィッツの戦略著者の守屋淳さんからご献本いただきました。クラウゼヴィッツはご存じのように「戦争論」の著者にして西欧で最も有名な戦争戦略家です。私が「男と女の法律戦略」を書くにあたって、孫子、マイケル・ポーター、ゲーム理論と並んで戦略を取り上げた人物で、その際参考にさせていただいたのが守屋さんのご著書でした。孫子が多数の敵を想定して極めて現実的な戦略を立てたのに対し、クラウゼヴィッツはどちらかというと戦争を「1対1の勝つか負けるかの決闘」のように捕らえている面があります。そういう意味で、クラウゼヴィッツには他の戦略家にない清々しさが感じられます。本書は西欧でよく引用されるクラウゼヴィッツの名言を右ページに、解説を左ページに掲載したもので、気に入った言葉を見つけたり今まで気になっていた言葉の意味を調べるのにとても重宝します。
2010.06.08
拙著「13歳からの法学部入門」が紀伊國屋全店で7位に入りました。http://eeg.jp/VTw5これも全てみなさまのおかげであると、深く感謝申上げる次第であります<(_ _)> 13歳からの法学部入門
2010.06.07
拙著「13歳からの法学部入門」をアルファーブロガーの小飼弾氏にご紹介いただき、過分なお言葉を頂戴いたしました。http://blog.livedoor.jp/dankogai/ 手探りで進みながら一生懸命書いた本ですので、嬉しさもひとしおです。本当にありがとうございました<(_ _)>
2010.06.06
鳩山首相が辞任して、政局は大変なことになっているようです。同時に子ども手当の支給が始まりましたが、私は現段階では「子ども手当支給」に反対です。子供の健全な育成と福祉を図るという大目的には賛成しますが、優先順位が「票に結びつくものから」というのが何とも気に入りません。まず、優先順位としては、ひどい状態にある子どもたちを救済することが最優先でしょう。 具体的には、被虐待児童のケアが挙げられます。以前、この日記でも書いたように、児童相談所は役所の部署の一部に過ぎず専門機関ではありません。従って、児童相談所の職員は3年くらいで全く関係ない自治体の部署から配属され、家裁調査官のような専門性は到底期待できません。また、人数的にも圧倒的に少ないので、虐待事件に迅速に対応できないのが実情です。被虐待児童の多くは、脳の発達障害を引き起こす恐れがありますので、十分な治療やケアをしないと「虐待の世代間連鎖」が生じ被虐待児童の約3分の2が自らの子供を虐待してしまうという悲しすぎることになってしまいます。一律に児童手当を出すのであれば、一刻たりとも待っていられない児童虐待対策に資金を回すべきでしょう。 もうひとつは、待機児童問題です。待機児童をゼロにするだけでなく、託児所を質的にも量的にも充実したものにすることが急務ではないでしょうか。「三つ子の魂百まで」というように、少なくとも幼児期は人格形成にとって極めて大切な時期であり、子供の成長を止めることができないように、この問題も一刻を争うものです。 緊急性という点ではちいさな子供よりは優先順位は下がりますが、奨学金をもっともっと充実させることも急務です。現在、法曹になろうとして司法研修所を卒業した新人弁護士の多くは、数百万円の借金を抱えているそうです。ロースクールで奨学金を借り、司法研修所で給付金を借り、その上アルバイトができないのですから実家などがよほど豊かでない限りスタートラインで借金を背負い込むわけです。研修医や勤務医の非人間的ともいえる過酷な生活条件も、有為な人材をして救命医療などから遠ざけてしまいます。 このように、第一の優先順位はひどい状態に置かれている子どもたち、第二の優先順位は親の資力がないがためにやる気があるのに社会貢献をあきらめざるを得ない子どもたちであって、親の遊興費に変ってしまうような子ども手当は不要ではないかと思います。
2010.06.03
本日(6月1日)の「ニュース・モーニングサテライト」を見ていたら、今は引退したかつての著名投資家ジム・ロジャーズ氏のインタヴューをやっていました。同氏は、これからはアジアの時代だということでシンガポールに移住しています。日本びいきで有名な同氏ですが、日本の将来については悲観的な見解を示していました。 1 出生率を上げる。2 移民を受け入れる。3 今より貧しい生活で我慢する。以上の3点のいずれかを実行しないと、日本は5年~10年の間に・・・とのことです。 最も手っ取り早い方法というか唯一の方法は2の「移民の受け入れ」です。アメリカ合衆国は、多くの国から移民を受け入れて現在の繁栄を築きました。日本の場合言語の問題はありますが、簡単な日常会話であれば、日本語もしくは英語で何とかなります(国内で通用する英語であれば、中学英語すらマスターしなくとも何とかなるでしょう)。保守的な純血主義者と既得権益を持っている団体等が抵抗勢力になると想定されますが、事は緊急を要するものです。 是非、今夏の参議院議員選挙のひとつのアジェンダとして突っ込んだ議論を期待したいと思っています。
2010.06.01
全16件 (16件中 1-16件目)
1