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あきこ5185 @ 平和な日 今日はとても久しぶりに休日?を満喫して…
ぐうたら弁護士 @ あきこ5185さん へ 拙著を評価していただき、光栄の極みです…
あきこ5185 @ 全くです 大きな組織の波にのまれて、自分を見失っ…
*こころ*~♪ @ Re:湯だけ???(04/03) 間違い無くグルですね。 最近は「見て…
ぐうたら弁護士 @ ありがとうございます。 Sissi@管理人さん 本当にお書きのとおり…

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2010.01.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
先日、車の中でラジオを聴いていたら、某ガソリンスタンドか石油会社のCMが流れてきました。

「私は、従業員にお客さまの車を洗うときは、自分の車を洗うのと同じ気持で洗いなさい」
と指導しています。

つまり、自分の愛車だと思って丁寧に洗いなさいよ、と指導しているというCMです。

おそらく普通の人が聴いたら、そのまま聞き流してしまう内容でしょうが、ここが法律家(敢えて弁護士とはいいません。法律を勉強している人も含めます)のイヤな性分。

「え、それって、杜撰に洗えってこと?」
と、思わず考え込んでしまうのです。

民法には、大きく分ければ2種類の注意義務があります。

ひとつは「自分の財産と同一の注意義務」であり、もうひとつは「善良な管理者の注意義務(いわゆる善管注意義務)」です。



なぜなら、前者は、無償で他人の物を預かった場合(無償寄託)のように、対価をもらわずに好意でやってあげた場合なので、注意義務の水準を下げているのです。

ところが、後者は、対価を伴うような場合ですので、自分の財産以上の水準の注意義務が課せられるのです。

ガソリンスタンドがお客さまの車を洗車するのは当然有償でしょう。

お金を払って洗ってもらうのに自分の財産と同一の注意義務では困るなあ…と、反射的に思ってしまった自分のイヤーな性分を自覚させられた場面でした。





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Last updated  2010.01.06 19:10:56


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