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2005/10/11
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カテゴリ: 落書き
どうやら夢の中のようだ。
夢の中はいつもほわほわしている。
そうやっていつも起きたときには何の夢を見ていたのか忘れる。
それを夢の中でも理解している。
おかしな話だ、と思う。
これでは何を覚えていて何を忘れているのかわからない。
もしかしたら現実もそうなのか?
そう思うと、現実なんて何が本物で何が嘘かわからなくなる。
現実。

本物。
嘘。
繰り返し繰り返される言葉。
考えるのをやめようとしてもやめられない。
言葉が渦巻く。
必死に遮断する。
こうゆう時にうまく操作できない。
だから、夢は嫌いだ。

光が目の前に差し込む。
目を開けたのが先か、光が差し込むのが先かはわからないが、目の前が明るくなる。
天井が見える。


!!

渚はびっくりして起き上がる。
「こんにちわ、目が覚めたのね。」女性の声が聞こえる。
目を開けると、テーブル越しに女性が座っている。
「え??ここは?」渚は状況把握ができていない。

「気を?どうして・・・」と言ったところで渚はすべてを思い出す。
さっき見た光景。倒れる人。飛び散る血。沢山の人。
「そう、あなたはあれを見て気絶したの。」
「でも、どうしてここに?」
「あなたここの隣に住んでるでしょ?見たことあるから。」
「は、はい」
「だから、ここで休ませてあげたのよ」
「あ、ありがとうございます」
「しかし、迷惑な話よね。あんなところで殺さなくてもいいのに」
「ええ・・・」渚は死体を思い出した。ちょっと気持ちが悪くなった。
女性は落ち着いた表情で言う。
「ごめんね、仕事柄ああゆうのには慣れてて。」
渚は何の仕事だ?と単純に思う。
「あなたは学生?」
「はい。」
「殺された子も学生らしいわよ。」
「そうなんですか・・・」と言いつつ、渚は死体を思い出す。こうゆう時に脳は意外と制御できない。不便だ。そう思い、思考を遮断する。その瞬間、嫌な予感が頭をよぎる。
「あの・・」渚は不安げに聞く。
「何?」女性は相変わらずの調子だ。
「殺された人の名前は?」
「わからないわ、もしや、知りあいなの?」
「いや、見覚えがあるな、と思って。」

そのとき後ろからドアの開く音が聞こえる。
「あの、目、覚めましたか?」入ってきた男が言う。
「ええ、今さっき」女性が答える。知り合いのようだ。
「では、少し話を聞かせてもらいましょうか」
女性は男に席を譲り立ち上がる。
それに反応して渚は言う「あの、あなたの名前は?」
「私??私は紫門涼子。よろしく。」








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Last updated  2005/10/13 01:56:16 AM
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