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2009/10/05

今回の土日は読書に耽ってたのでその内容でも。

読書に耽ってたと言っても、読んだのは1冊だけ。

『前巷説百物語』。

京極夏彦の又市のシリーズの4作目。

これ買ったのたぶん夏前だった気がするけど、やっと読み終わった。

又市が裏の仕事へと入っていくきっかけを描いた前作よりも過去の話。

このシリーズを全く読んだことがない方には、なんのことやら、ですが、そこら辺は流してくださいm(__)m

何と言っても今作のメインは『旧鼠』。

これは前のシリーズを通して読んだ方には繋がりがよくわかるようにできている。

面白いというよりはむしろ怖い。

時代設定は江戸時代なのだが、現代にも通じる価値観を無理矢理ではなく、むしろそのままストレートに表現している。

例えば狂信的な人の行動、団体心理など、普通に読んでて怖い。

題名の通り妖怪ものではあるのだが、ほんとに怖いのは人だと改めて思い直させられる。

とにかく興味のある方は読んでみてはと思う。

読んでみて面白ければ、前のシリーズも読んでみると面白いし、当然前のシリーズから読めば繋がりがわかりやすいのでさらに面白いかと。

うーん、書評って難しいなぁ。

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