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2005.08.18
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テーマ: ニュース(95841)
カテゴリ: ◆小泉政治


強くあります。

 私は、この人に批判的なのですが、批判のための批判をするつもりは
ありませんので、少しでも首相や自民党について「どうなのかな」
と思われる部分がある方は、立ち止まって聞いていただけないかと思います。

 たしかに解散時の記者会見は感動的なものでした。我々の日常生活では、
ほとんど会うことのないほど、思いの伝わってくるものでした。しかしながら、
同様な感動を覚えても、その通りだと思うか、それは違うと思うか、
は、人により異なるところで、私は全く違うと思っているということです。
毛沢東や、レーニンも、心底、人の心を打つ演説をしたはずです。でなければあれほど、多くの人が、文化大革命や、ロシア革命で動くはずはなかっったと
思うからです。で、結果として文化大革命で中国の人たちがどうなったか?
だから、演説者の思いが深いことと、その内容通りそれを支持するかは冷静で、
なければならないと思います。
(私は、昔からのやや強硬な構造改革論者で、郵政民営化についてはやや賛成に近いが、今回は否決でよい、という立場です)

この人は、人に見られるのが好きです。あの素晴らしい、記者会見の
「演説」は、あれは、郵政民営化に対する思いが深いと同時に、
ここで自分が「最高の見え方」をする、という自覚なしには、不可能だと
思うからです。特に間といい、声のトーン、姿勢、態度、レトリック、目線、
にいたるまで、単に演説として見た場合、ほぼ完璧に近いものでした。
あれは、自覚的に、自分がどういう見え方をするか、ということについて、
積極的にコントロールしない限り、まず不可能だと思うからです。

芝居ではないのは承知しています。しかし、あれを江守徹や、杉村春子に
見せたら、「完璧だ」というに違いないのも事実です。
現実家であり、劇場的性格も表れていると思います。

はじめて首相になった当時、すべての女性が私の恋人です、というような
メッセージのついた写真集を出していました。オペラ、歌舞伎、X-japan、
松井、イチロー、宇宙飛行士、シュワルツネガー。有名人と一緒にTVに
写る機会を逃しません。今回も、自分を信長やガリレオに例えていますが、
これは、偉大と見なされているものに自分を重ね合わせる一種の威光効果で、
冷静な状況で改めて思い直せば、一種の自己陶酔、とも見られるものです。

前のログで紹介した田勢康弘は、首相の「美学」と呼んでいたように
思います。同じく露出の好きなひとでも、菅直人などは「緩い美学」、
首相は「暗く引き締まった美学」。しかし、暗く引き締まった感じ、と
いっても、「美」、自分の見え方、自分の自分に対する感じ方が、
首相の精神的エネルギーの中核にあるような気が私はしています。
なにか、三島由紀夫のような感じが。
今回、記者会見を見て、「本当に国民のためを考えているのは、
小泉首相だけだ」と感じた方も多いようです。

しかし、そういうことでもないのではないか、と私は思っています。
首相の言葉使いの中で、「日本は」「国民は」という言葉よりも、
「私は」「コイズミ」という言葉のほうが、圧倒的によく使われ、
目立っているような気が、私はしています。気のせいでしょうか?
歴代の首相の中で、これほど、「私」と自分の苗字が、言説で目立った人は、いなかったのではないかと思います。郵政民営化への熱意は疑うことの
ないものですが、単純に「日本のため」という繋がり方でもないような
気がします。

あと、これは横道の話しですが、信長、ガリレイ、X-japanと来て、
これらは明らかに美しいが「滅び」のイメージのあるものです。田勢康弘も
首相の嗜好には「死」のイメージのつきまとうものが多い、として、
首相の好きな、西郷、高杉晋作、フォーレの「レクイエム」という
曲などを挙げています。とすれば、私たちは、心の中に「死」の
イメージが大きく占めている人をリーダーとして持っていることに
なりますが。これはどういうことでしょうか。






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Last updated  2005.08.18 22:37:41


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