リメイク版が公開されていますが、イマイチ評判がよくないようです。CGの進歩により、スケールは大きくなったようですが、それに頼りすぎて、 ドラマの部分が弱い 、という批評を読みました。無駄な死体が多く、単純に気持ちが悪い、というレビューも。
オリジナル版のDVDがあったので、久しぶりに見直しました。1972年制作のアメリカ映画。原作=ポール・ギャリコ。監督= ロナルド・ニーム 。出演= アーネスト・ボーグナイン、ジーン・ハックマン、シェリー・ウインタース ほか。
ストーリーはお馴染みでしょう。大晦日の夜、豪華客船ボセインドン号が、海底地震によって起きた大波の直撃を受けて転覆、天地がひっくり返ります。生き残った一部の人々が、牧師( ジーン・ハックマン )の誘導で脱出を計るのですが、はたして成功するのでしょうか。
結果はわかっていますから、興味は人間模様にあります。老朽化した客船。船長にとっても、ボセイドン号にとっても、これが最後の航海でした。効率と利潤を追求する船主と船長に対立。こうした図式は、ジェームス・キャメロン監督の 「タイタニック」 にもありました。いわば定番です。
ただし、このへんはドラマの核ではありません。主題はあくまでも 脱出劇 です。脱出方法について、パーサーと牧師の意見が分かれます。大半の乗客は、専門家のパーサーに従いました。牧師についていくのは少数派ですが、判断は個人の自主性に任されます。
どっちを選ぶか、これは勘でしょう。少数派は、船底、つまりひたすら上を目指します。牧師、娼婦上がりの妻を持つ警部補( アーネスト・ボーグナイン )初老の独身男、歌手の卵の女、老夫婦、10代の姉とその弟。
彼らは時に協力し、時に反発しあいながら、行動を共にします。極限状況の中で明らかにされる彼らの人間性。意外な側面を見せる人々。ここが見どころのひとつになっています。型通りながら、よく出来た脚本、といえるでしょう。
浸水のシーン、セットや出演俳優など、いささかB級感が漂いますが、 パニック映画 としては及第点を与えられます。わかりやすいストーリーとキャラクター。水準をキープした娯楽作に仕上がっていました。
DVD「誘拐の掟」 2016年05月28日
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スターウォーズ5「帝国の逆襲」 2016年01月05日
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