終盤を迎えている合衆国大統領選。世論調査では民主党の 黒人候補オバマ が優勢のようです。はたして、はじめての黒人大統領が誕生するのでしょうか。
人種の坩堝
制作=2006年 アメリカ映画 112分。監督=ポール・ハギス。出演=サンドラ・ブロック、マット・ディロン、ドン・チードル、ブレンダン・フレイザー ほか
第78回アカデミー賞(2005年度)で、作品賞・脚本賞・編集賞の三冠を達成した作品
ロサンゼルス。ハイウェイで一件の自動車事故が起きます。その"衝突"の背景には、さまざまな人生模様がありました。ペルシャ人の雑貨店主人は護身用の銃を購入し、アフリカ系黒人の若い2人は白人夫婦の車を強奪。人種差別主義者の白人警官は、裕福な黒人夫婦の車を止め、執拗に尋問します。
複数のエピソードが交錯して物語は進行します。これが実によく出来ていました。テクニカル的に見るとほぼ 完璧な脚本 といえるでしょう。それぞれの挿話は途中で空中分解することもなく、最後に必ず完結します。当たり前のことですが、現実にはめずらしい例なのです。
内容のほうは、見ていて辛くなりました。白人は白人なりに人に言えぬ悩みを抱えており、少数民族は屈折した感情で生活しています。 アメリカの病状 を端的にあらわしているのかもしれません。
ラストのオチで救われますが、甘いと感じる人がいるかもしれません。そういう指摘はたしかに当たっています。竜頭蛇尾、といえなくもありません。が、これがなければ観客は悪い後味のままエンディングを迎えることになるでしょう。
私的には許容できる結末です。完璧な脚本とぎりぎりのシチエーションで生きる人間たち。 アカデミー作品賞に相応しい感動的な映画 、と褒めておきましょう。未見の人は是非DVDでの鑑賞をお薦めします。
DVD「誘拐の掟」 2016年05月28日
DVDスターウォーズ6「ジェダイの帰還」 2016年01月06日
スターウォーズ5「帝国の逆襲」 2016年01月05日
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