空想作家と専属イラストレーター＆猫７匹の　　　愛妻家の食卓

< 新しい記事

新着記事一覧(全523件)

過去の記事 >

2010.06.30

『ジュネとエルフの砂』・第２話　『災い』その１

(18)

テーマ：猫のいる生活(143718)

カテゴリ：良平＆敦聡

リンクしてくださってるまさやん0386さんが

「猫のなる木」 を購入してくださり感想を日記に書いてくれました(･∀･)/

良平と敦聡、ふたりで喜んでおります！本当にありがとうございました（*- -）（*_ _）ﾍﾟｺﾘ

でわ今日の物語です(･∀･)/

２話・『災い』その１

[ジュネ、どうじゃ？大体、分かったかい？]

「うん、でも話の途中に魔女狩りってあったけど・・・本当にあったの？・・・」

[魔女狩りかい・・・あった・・・初めはエルフが始めたんじゃ、

一族から魔族が出たことが許せなかったんじゃ]

「魔族？」

[悪魔の血が混ざる全ての種族をそう呼んだんじゃ、その魔女狩りだが、

まだエルフがやる事は正当じゃったし、白魔女は認め助けてくれたんじゃが・・・]

「人が手をかけたのね？」

[そうじゃ・・・時代は変わり、人も変った・・・

無知な知識で無駄な命が魔女狩りや魔女裁判で消えた・・・]

「その中には私たちの仲間も？」

[そうじゃ、それに止まらず、人が人を殺めた]

「そんな・・・」

[占いをする者、薬を作る者、医学者、産婆、男女問わず・・・酷かったらしい]

「その時、エルフは？助けてくれなかったの？」

[その時にはもうエルフは居なかった]

「居なかった？」

[エルフは神聖な森や自然で生活をしていたが、人が力を持ち、

地を我が物とした時から去った・・・楽園と呼ばれる地へ]

「楽園？それはどこにあるの？」

[さぁ、何処にあるのかのぉ・・・彼らの中には神の地と言った者が居たそうじゃが・・・

とにかくこの世界とは違うことは確かじゃ]

「楽園かぁ・・・私たちは行けなかったんだ」

[そうじゃ、血の呪いがあるからの]

「でも、もう今は何の争いもない、時々来る人たちとも仲良くやってる、でしょ？」

[ジュネ、この世界は広い、まだお前はここしか知らん、

それを知る必要があるかどうかは難しいところじゃが・・・

言うてみればジュネが知るこの世界は釜の中の豆一粒じゃ]

「そんな物なの？そんなに世界は広いの？」

[そうじゃ、だがそれを知るにはもっと学ばなきゃならない、

学ばずに世界を知ることは危険なことなんじゃ、それだけは覚えておきなさい]

「うん、お婆様がいつも言う、時ではない、慌てるでないね？」

[そうじゃ、それじゃあ今日はこのくらいにしようかの]

「はい、ありがとうございました」

そうして私は日課のお婆様との修行を終え、家に戻った。

　　　　　　　　　　　　つづく。

お疲れ様でした。読んでくれて感謝しますm(__)m

始まったばかりの物語・・・これからをお楽しみに・・・