かごむすめ

かごむすめ

サイトメガロと闘う男


サイトメガロウィルスに感染していたとのお話がありました。
これが、羊水が増えず発育が遅かった原因と考えられます。

サイトメガロウィルスとは:
ヘルペスウィルス科のウィルスで、日和見感染病原体の一つです。
ほとんどの人(日本では95%以上とも70%とも言われています)が乳幼児期に感染しています。
日和見菌というのは、通常は症状が出ない、もしくは軽い風邪程度の症状で終わるほど弱いウィルスのことですが、
抵抗力のない胎児・新生児・免疫不全症の人が感染すると重篤な症状を示すことがあります。

胎児への感染経路は母体からの垂直感染です(先天性サイトメガロウィルス感染症と言われます)。
大部分は発症しませんが、発症した場合には低体重児、肝脾腫、肝機能障害、脳障害(小頭症・水頭症・脳内石灰化)、
血小板減少、貧血、黄疸、網膜症・白内障、肺炎、けいれんなどを示します。
新生児期に無症状であっても、難聴や知能障害のような形で発見されることがあり、早期発見が重要です。
深刻なケースは日本で年間400~500例あるといわれていますが正確なところはわかっておらず、
また現在では適切な治療は確立していないそうです。


ムスコは出生後、血小板の値が下がっていたので輸血をし、黄疸の紫外線治療をしました。
また、動脈管(心臓の血管)が開いていたので、閉じる薬を使いました。

生後17日
 おおあくび

ドクターから、有効と思われる薬を点滴するという提案がありました。
期間は6週間です。
抵抗力が落ちるという副作用が考えられますが、ムスコの生きる力を信じてお願いすることにしました。

ムスコは、これまでに:
ミルクをもらい(最初の一週間は点滴で水分と栄養を補い、最初は2ml×8回から開始、
5月12日には水分制限が解除されて28ml×8回になっていました)
5月2日には鼻のチューブも抜き(胃の中のミルクが消化できているかどうかをチェックしていました)
5月3日、点滴がなくなって、全身お風呂にちゃぽん!(ちなみに初風呂は4月28日でした)
5月8日に保育器からベッドに移って長肌着を着せてもらい
5月11日に心拍モニターを外していましたので、

点滴を始めたことで:
ミルクの制限、鼻のチューブ、点滴の上にビニールを巻いてお風呂に入り、
また保育器に逆戻り、はだかんぼで心拍モニターを貼り付けられたのが気に入らなかったようです。

闘う男
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ムスコ誕生
サイトメガロと闘う男
入院生活
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耳のこと
どれくらい聴こえているのか
言語獲得のメカニズム


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