かずやんの旅日誌

かずやんの旅日誌

2021年05月16日
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カテゴリ: バイクカスタム
相棒のMTちゃん、ようやく総走行距離が19000kmを超えました。
今回も3000kmごとのオイル交換をしたのですが、驚くくらい鉄粉が出ない!



それもこれもK先生に教えていただいた フラッシング と、
調べまくって見つけた ハードブレークイン のおかげ!


このおかげで 気持ちよく回り、長持ちするエンジン に仕上がりました。

よく考えてみたら、この慣らしについてほとんど触れていなかったので、今回改めて紹介します。


まずはK先生から教えていただいた エンジンフラッシング

K先生曰く、最新のバイクは昔ほどでは無いが、
エンジン組み立ての際に混入したグリスや鉄粉があるとのこと。
それをそのまま放置して慣らし運転を開始すると
オイルライン全体にダメージがいってしまう。

なので、最初にオイルフラッシングを行い 異物を全て出す必要がある とのことです。


そしてきれいになったエンジンで取り組む慣らし運転。

普通慣らし運転というと 「1000kmまではゆっくり走る」 というのが定説でした。

しかし今回選択した慣らし運転は
「ハードブレークイン」 という方法。

これは、
走行距離ごとに決められた回転数まできっちりエンジンを回し、その後エンジンブレーキを使い適度にエンジンに負荷をかける
というもの。

これにより適切な負荷がエンジンにかかることで、金属同士が馴染み、燃焼室の密閉性が向上する。
つまりしっかり回り、故障しづらい長持ちするエンジンに仕上がるそうです。


ただこの慣らし運転は何回もオイル交換をする必要があり、 お金がかかるんです。

それもそのはず。
ハードブレークインはエンジンに適切な負荷をかけ、アタリをつけていく慣らし運転。

つまり、アタリをつける段階で エンジン内部の凸凹が削られ 鉄粉が出るのです。


そのまま状態で1000km走行したらエンジンにダメージがかかるのでアタリがつくまで 頻回なオイル交換が必要 になってくるのです。

これだけで3万円近くかかってしまう ハードブレークインですが、
これで仕上がったエンジンは 故障が少なく 燃費も向上 気持ちよく吹け上がり最大のパフォーマンスを発揮できるエンジン に仕上がります。

3万円近くかける価値は十二分にありますよ。

それではハードブレークイン実践。

まずは オイルフラッシング から。

用意するものは以下の通り。
※パーツやオイルなどの型番は、全て17モデルのMT-10適合となっています。
他車種の方はご自分の車種に適合するパーツやオイルをご準備ください。



フラッシングオイルはワコーズ製のものを使います。


次にオイルエレメント。


ドレンワッシャーも忘れずに。


もちろんオイル交換用の基礎工具も必要です。

力が要らないロングラチェットハンドル。


オイルドレンボルトを外すための6mmヘキサゴンソケット


オイルフィルターレンチ


バイクスタンドは他のもので流用できますが、あると洗車やメンテナンスでめっちゃ便利なので、このタイミングで購入することをおすすめします。

J-TRIP ロングローラースタンド


スタンドが慣れなくて怖いという方は、こんな便利な道具もありますよ。

J-Trip はじめて受けセット


そしてフラッシング後のオイル破棄用の容器も忘れずに。

廃油ポイパック


フラッシング後に入れ、慣らしで使うオイルは、鉱物油を選択します。
フラッシングの後も慣らしで交換するので、ペール缶で買うことをお勧めします。

ヤマルーブ スポーツ 10W-40


ついでに慣らし運転の後に使うオイルも買っときましょう。

ヤマルーブ プレミアム 10W-40


慣らし運転の後はフルシンセなどお好みのオイルを使ってください。



私は ヤマルーブ スポーツ・プレミアム と、 RS4GP を用意しました。





なお、MT-10の場合、オイルエレメントも交換すると 1回で必要なオイル量は4リットルを超えます ので、必要な量をしっかり計算して購入してください。

道具が準備できたら、いざフラッシング開始。

1、スタンドでバイクを立ち上げ暖機。その後オイルを抜きます。

ヤマルーブは加熱されることで、飴色に変化し潤滑性・洗浄力を向上させるそうです





2、フラッシングオイルを注入。 このオイルは容量が3リットルと少ないですが、エンジンがオイルをかきあげる要領で洗浄してくれるので、この1缶でOKです。

3、扇風機をラジエーターに風が当たるよう配置し、エンジン始動。アイドリング状態で30分回します。
この間アクセルは絶対動かさないでください。
(冷却が追いつかずアイドリングが途中で止まることがあります。その場合、一旦エンジンを冷ましてから残り時間のアイドリングを行ってください)





4、30分経過した時点でエンジンストップ。フラッシングオイルを抜き、オイルエレメントも交換します。 オイルは用意した鉱物油を入れてください。オイルはしっかり規定量を入れてください。





これにてフラッシング完了です。

排出したフラッシング オイル内の鉄粉の量にビビること間違いなし!(笑)





こんな鉄粉が入ったまま慣らしを開始していたらと思うとゾッとします。

それではこれから慣らし運転「ハードブレークイン」にうつります。

長くなってしまったので、続きは次の記事で。





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最終更新日  2021年06月23日 09時38分25秒
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