あれからバンストと２人で色々話したり教えたりしたものの・・・記憶は戻らず・・・

これが記憶喪失じゃなくて、子供の頃に戻っただけかどうかは・・・まだ確信が持てないけど、
でもバンストのことを熊って言ったり、バンストの名前を パンスト って間違えたまま覚えたり・・・、そこら辺は昔と同じなんだよな～・・・

これがティンポーションの効能によるものなら、次のサーオィンになれば記憶も戻ると思うんだけど・・・その保証もないし・・・

まぁどっちにしても・・・、それを今からかか鴉とアイに伝えなきゃならない・・・・・・
ティンポーションでこんなことになるなんて想像もしてなかったとはいえ、あの２人に伝えたらめちゃくちゃに怒られてボコボコにされる気がしてならないぞ・・・）

ハァ・・・
だからと言って（ユウのためにも）話さないわけにはいかないしなぁ～・・・

ん？
どうしたんですか？
コオシンおじさん。

いや、ごめん・・・
大丈夫だよ！

今からさっき話した、かか鴉とアイとジュニアに会いにティルコネイルってとこに行くから着いてきてね。
あ、あと、行く途中でなにか気になる場所や思い出すことがあったら教えてね！

気になることですか～
そういえばさっきからずっと気になっていたんですけど・・・

幼ユウ(嬉).jpg

コオシンおじさんとパンストってどういう関係なんですか！！？
自分さっきから気になって仕方なくって！！！

（こ　い　つ　こ　の　頃　か　ら　腐　っ　て　た　の　か）

いや・・・、別に普通の友達・・・だけど・・・

（ん・・・？
いや・・・待てよ・・・
もしかしたら・・・）

あ～、そういえば僕、昨日マビノベルですごい本見つけちゃってさ～

なんかNPC同士のホモストーリーが展開されてくんだけど、それがまたなんというか過激で・・・

あ、ホモってわかる？
男同士が愛しあう話なんだけど。

ホモ！！？
男同士！！？
なんですかそれ！！
なんだかすごくきょうみがあります！！！

おじさん！
自分にもそれ読ませてください！
とくにそのかげきな・・・かげきなとこが読みたいです！！！

あ・・・いや・・・
そういう本があったってだけで、ちょっとこれは今のユウに見せるにはまだ早いかな～・・・？
もっと大きくなってから・・・ね＾＾;

（記憶を取り戻すきっかけになったらって思ったけど、よく考えたら・・・まだこの歳のユウにこういう本を読ませるのはなんだかよくない気がしてきたぞ・・・）

はやい！！？
はやいってなんですか！！！
じゃあいつになったら読ませてくれるんですか！！
自分は！自分は！いますぐ読みたいです！
はやく！はやくおおきくなれば読めるんですか！！？

はやく・・・！
はやく・・・・・・ッッ！

フォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ！！！！！

あれ・・・？
師匠・・・
自分達なんでここにいるんでしたっけ・・・？

なんか自分、小さいころに戻っていたような気がするんですけど・・・

おぉぉぉおおおおおおおおおお！！！
戻ったぁぁぁーーーーーーーーーー！！！
（きっかけひっどいけど！！）

良かった！
本当に良かったよ！ユウ！！

あれ！？
どうしたんですか師匠！
そんなに喜んで！

う～ん・・・
なにか 大事な話 をしていたような気がするんですけど・・・

うぬ～・・・
思い出せません・・・

あと・・・
なんだか・・・ずっと前の夢を見ていたような気がします。
なんか・・・昔とちょっと違っていたような気もしますけど・・・

・・・

うん・・・
そうだね。
僕もずっと昔のことを考えていたよ。

（あの時・・・
出会ったあの日、ユウに

って聞かれたとき・・・
もし「そうだよ。」って答えてあげられていたら・・・
僕は・・・君の本当のお父さんになれたのかな、とか。）

うん。
色々・・・考えてた。

ねぇ、ユウ？

ん？
なんですか？師匠。

ユウは・・・
ユウのお父さんとお母さんも・・・小さいころ住んでたところも・・・まだ・・・思い出せていないけど・・・
大丈夫か？
たまに・・・寂しくなったりしてない？

・・・？

なに言ってるんですか？師匠。
自分のお父さんは師匠とパンストで、お母さんは姉御ですよ！！

アイちゃんとジュニアが兄弟で、
奴隷とか下僕とか玩具とか塵箱とか騎士とか執事とかテッツきゅん達もみんな家族にいて！
ソラとかニックとかギルドのみんなもいっぱいいて！
自分は毎日楽しいですよ！
寂しいわけないじゃないですか(`・ω・´)!

・・・・・・っ・・・

そっかぁ～
うん。
良かった・・・
良かった！

僕もね。ユウ。
君の師匠になれて、お父さんになれて、毎日楽しいし幸せだよ。
これからもよろしくね♪ ﾖｼﾖｼ

（ずっと・・・ユウは、出会った頃のまんまで・・・
良くも悪くも全然変わってないって思ってたけど・・・
そう思い込んでいただけで、もしかしたら彼女は僕が思っていたよりずっと大人になっていたのかもしれない。）