貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2018.01.12
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カテゴリ: 作家
あらすじ

夜間高校を卒業、不動産会社に就職し、懸命に働き、24歳で家を購入、
26歳で結婚する。29歳で、会社設立、念願の社長になる。
女性関係も多く、事業も順調、二人の子宝にも恵まれた。しかしながら、
長女、長男共に、学業優秀であるが、覇気がないのが、純一の心配であった。
40歳代半ばで、バブルに遭遇し、幸運もあり、バブルを乗り切り、資産を残す。
だが、息子は事業を継がないと言う。息子は独立し、妻娘と3人暮らしの、
67歳で、大震災を経験し、妻が体調を壊す。医者の誤診で妻はあっけなく

遺産相続について話し合いを持った。純一は、やる事もない日本が嫌になり
チェンマイへ行くことにした。

=============================

「ありがとうございました。」
純一は、旧市街の北側の、小さな日本食レストランで、犬山に殊勝に
頭を下げた。自分一人では、絶対に、こんな多くの部屋を見に行けない。
「良いって事よ、それより、1杯飲もう、乾杯だ。」
犬山は、純一のグラスにも、自分のグラスにも、ビールを注ぎ、コップを
差し上げた。

「ようこそ、チェンマイへ。」
「乾杯!」

「ところで、犬山さんは、どこに住んでいるのですか?」
「この近くの、ほら、あんたが広くて良いな、って言ったマンションよ。」
「え? そうなのですか? そんなら、そこにすれば良かったなー。」
「いや、幾ら親しくても、この狭いチェンマイで、宿まで一緒にいるのは
良くないよ。適度な距離を保って、付き合った方がいい。」


だから、別の宿の方が良いと、それで、自分の宿を教えなかったのだと
言う。さらに、チェンマイに住むなら、あまり自分を頼りにせず、自分の
事は極力、自分でするように、と釘を刺された。犬山だけを頼りにしている
純一は、そう言われて、気落ちした。

「まぁ、困ったことがあれば、言ってくれ、出来るだけ手伝うから。」
犬山は、そう言って、又、ビールを飲んだ。
「すいません、頼ってばかりで、今日は、ほんとにありがとう。」
「まぁまぁ、1週間に1度位は、1杯飲みましょう。」
純一は、1週間に1度しか会ってくれないのか、と残念に思ったが、犬山には
犬山の考えがあるし、事情もあるのだろうと、それ以上、この話題を続ける
ことは出来なかった。

「ところで、犬山さん、僕より、2つ上だから、70歳ですよね?」
「そうそう、もう古希を超えたよ。本物の爺さんだな。」
「いやいや、見た目は、70歳には見えませんよ。」
「そうかね。」
褒められて、若く見られて怒る人間はいないと知っている純一が、褒めた。
「ところで、犬山さん。」
「何だい? ところで、ところで、って?」
「最近、おしっこの切れが悪くて、尿漏れがしたりするのですよ。これは
歳のせいですかね?」
「あぁ、おしっこが出にくいとか、尿漏れは歳のせいだよ。」
「やっぱり歳ですか?」
「歳には勝てないけど、対策はあるんだ。いずれダメになると思うけど。」

「犬山さんは、おしっこの切れは良いですか?」
「数年前から、いや、65歳を過ぎた頃かなー? 同じように悩んだ。」
「そうですか? 今は、大丈夫なのですか?」
「前より良くなった。歳を取ると、身体のあちこちにガタが来る。
おしっこの問題は、骨盤底筋が弱くなっているからなんだ。」
「どこにあるのですか、それは?」
「膀胱や恥骨のさらに下にあるらしいのだけどね。」

犬山の話によれば、
骨盤底筋が健康な状態であれば、骨盤底筋の組織が尿道口を締め、
尿もれを防ぐことが出来る。 しかし、骨盤底筋がゆるむと、尿道口を
キュッと締めることができず、尿がもれてしまうと言うのだ。
だから、骨盤底筋を鍛え、少しでも、健康な状態に戻せば、尿漏れは、
かなり改善されると言うことだ。

「その対策は、簡単だ。」
「教えて下さいよ。結構、深刻なのです。」
「簡単、簡単、尻の穴を閉める訓練をすればいいのさ。」
尻の穴を閉めて5秒間、そして緩める、それを3回繰り返す、それだけで
良いそうだ。
「それなら、簡単ですね。」
「機会を見つけて、1日に何回も訓練すれば良い。」

純一は良い事を聞いた、早速、やって見ようと思った。
続く

=============================

追記

野球の星野仙一さんが亡くなりました。70歳です。
今の世の中からすれば、まだまだ、若いですよね。惜しいです。

この物語に登場する、山川純一や、犬山励と、同年代です。
山川純一は、これから、まだ一花咲かせようと思っているのです。

しかしながら、60歳、70歳の年代は、いつ天国へ召されても
おかしくない歳ですね。仕事も終え、子供も育て、余生と言える生活です。

余生なら、いつ死んでも良いじゃないか、と言う考えもありましょう。
しかしながら、人間は欲張り、誰しも、元気で長生きしたいと願います。

人の命の儚さを知ると、何歳であっても、短い人生、精一杯、
やりたい事をやって、楽しく過ごしたいと願うものでありますな。





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Last updated  2018.01.12 07:45:35
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