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2018.01.25
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カテゴリ: 作家



夜間高校を卒業、不動産会社に就職し、懸命に働き、24歳で家を購入、
26歳で結婚する。29歳で、会社設立、念願の社長になる。
女性関係も多く、事業も順調、二人の子宝にも恵まれた。しかしながら、
長女、長男共に、学業優秀であるが、覇気がないのが、純一の心配であった。
40歳代半ばで、バブルに遭遇し、幸運もあり、バブルを乗り切り、資産を残す。
だが、息子は事業を継がないと言う。息子は独立し、妻娘と3人暮らしの、
67歳で、大震災を経験し、妻が体調を壊す。医者の誤診で妻はあっけなく
天国に旅立った。それから半年、娘と息子夫婦が居酒屋で父親からの
遺産相続について話し合いを持った。純一は、やる事もない日本が嫌になり
チェンマイへ行くことにした。

==================================



せい、って、言いましたよね?」
「あぁ、そうそう、歳取ると、皆、そうなる。」
「対策はないのですか?」 
「尿漏れと違って、鍛えれば、良くなるって事じゃなさそうだよ。」
「では、ひどくなれば、医者に行くしかないですね。」
「そうだね。70歳を過ぎると、10人に6~7人は、おしっこが出にくく
なると言う説がある。前立腺肥大だね。」

犬山はなんでも知っている。詳しく、純一に説明してくれた。
男性の尿道は前立腺の中を通っているので、前立腺が大きくなるにつれて
尿道が圧迫され、おしっこが出づらくなるとのこと。
そして、膀胱に負担がかかり、その結果、過活動膀胱が起こり、出ずらい
人は、頻尿になったり、尿意切迫感と言って、急におしっこしたくなって
我慢できなくなったりもするようだ。おしっこした後、まだ尿が残っている
感じがする残尿感なども、前立腺肥大の可能性が高いと言う。

純一は確かにそうだ、と納得した。残尿感があるのだ。感だけではなく、
実際に残尿があるようで、トイレに行く回数が多い。
「まぁ、心配する事ないよ。爺は、みんな、そんな問題を抱えて生きている。
それがひどくなれば、医者に行けば良いし、さらにひどくなれば、
死にゃー良いんだ。」
犬山は達観したような事を言う。しかし、純一は、まだまだ、
死にたいとは思わない。もう一花咲かせたいと思っているからである。

もう、その頃、ビールも飲み終わり、料理も食べ終わった。
「それじゃー、明日、引っ越しだけど、手続きはしたし、問題ないね?」
「ええ、移動するだけだから。」
「それじゃー、又、連絡して。」
犬山と別れ、純一は、旧市街の大通りに出て、歩いて帰るか、ソンテゥに
乗るか思案した。電灯の明るい所で、ちゃ~おの地図を取り出した。
「ちゃ~お」とは、チェンマイの地元紙で、日本レストランなどへ行くと
無料で貰える。純一は、宿泊しているホテルで貰ったものである。

「かなり遠いなー。」地図を仕舞いながら純一は前方を見た。屋台街がある。
「見学して行くか。」
そこは、チャーンプアック門前の屋台街であった。多くの屋台が並び、その
道路と反対側には、テーブルと椅子が並べられてあった。飲んでいる人は
ほとんどいないが、食べている客は多い。人だかりのする屋台があった。
純一は、何だろうと、そちらに向かった。
テンガロンハットを被った、綺麗なお姉さんが、肉を切っていた。
見ていると、大鍋に煮込んだ肉が入っている。豚の足の部分のようだ。
お皿に盛ったご飯に、そのトロトロに煮込んだ豚の足、と言っても、
豚足ではない、ももとすねのような肉をかけて客に出している。

この料理、カオカームーと言うらしい。
客は、20バーツ紙幣を出していたので、たぶん、40バーツ程度で
食べられるようだ。日本円にすれば、130円位だから、安い。
いつか、食べに来ようと思いつつ、純一は、走って来たソンテゥに手を
挙げた。

翌日は、昼頃、Vマンションへ移動した。
「お姉さん、綺麗だねー。」
受付の女性に、声をかけた。日本語が話せる受付嬢である。
美しいと言うほどの女性ではないが、純一は、お世辞が好きだ。お世辞を
言って、怒られた経験がないので、言い得と思っている。
彼女も、例に漏れず、ニコニコと嬉しそうである。
「これから、1ヶ月世話になります。」、受付嬢が理解できたかどうか、
定かでないが、ニコニコして頷いた。

「うん、良い部屋じゃーないか。」
ソファーに深々と腰を下ろし、純一が呟いた。
「うん、悪くない。」、と言って、テレビのスイッチを入れた。
タイ語らしい番組で、見ても分からないので、すぐに消した。

そして、パソコンを取り出し、メールの受信がないか、調べた。
どこでメールアドレスを調べるのか、CMのメールばかりである。
娘の栄美に、マンションの連絡先をメールで送った。

続く

=============================

追記

この所、会食ウィークと言って良いほど、会食が続きます。
別に嫌いでなく、好きですから、楽しい忙しさであります。

本来は、本日も、会食のブログのはずなのですが、山川純一の
進展をさせたいので、アップさせて頂きました。

純一もチェンマイにやって来ました。
迷うのは、チェンマイの実際のレストランの名前や、地名を
どの程度、書いていいのかどうかって事ですね。

山川純一の、モデルはいますが、全てフィクションで、想像で
書いています。

チェンマイを書く場合、やはり実際の地名とかを組み入れないと、
表現しにくいので書いています。良いでしょうかねー? これで。

テンガロンハットのお姉さんのいるカオカームーのお店も
実際にあります。








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Last updated  2018.01.25 09:34:42
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