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2023.09.06
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カテゴリ: 作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。大学は東京のM大学である。その間、小平由樹枝と良いお付き合いをした。大学2年になりとあるコンパで飲み過ぎて矢代美恵子と深い関係となる。小平由樹枝を愛していたが、愛想をつかされ振られてしまった。その後、美恵子とは変則的な付き合いを行い、1年先輩の美恵子は就職して大学もアパートも去った。悠介は大学4年になり就職活動も終わり、希望の会社に就職も決まった。そして友人高橋の結婚披露宴も無事終了。その後新婦の友人の唐橋由美子と親しくなったが、あまりに積極的な彼女に右往左往する悠介であった。別れたいが別れさせてくれないので困っている。一方、美枝子は玉の輿と言える結婚する事になった。3月末、悠介は就職の為、神田川辺のアパートから引っ越しする。



写真はネットより借用

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手紙には完結に、「会社に入社したばかりで忙しく手紙も書けなくて申し訳ない。娘さんからどのような話を聞いたか分からないが、娘さんと婚約の話もしたことがなければ、結婚の約束もしたことがない。大変申し訳ないが、今後のお付き合いは出来ないので、ご容赦願いたい」、との内容を記した。
この手紙で納得してくれるか否か分からないが、悠介としては区切りをつけたと言う思いが強かった。自分の気持ちをはっきり告げて清々した気持ちであった。

大阪に移動した。大阪は本社であり、大阪方面から入社した新入社員が多い。関東から30名、関西から70名、総勢100名の新入社員である。悠介は由美子との間がすっきりした事もあり、講義に実習に張り切って参加した。大阪工場の実習を終えて、伊丹工場での実習を行っている時、至急大阪本社に来るようにとの伝達があった。驚いて実習中であったが、直ぐに本社へ出かけた。

本社の会議室に本社の人事部長と他数名が座っている。悠介は由美子の事で何かあったのではないかと緊張した。それ以外に呼び出しは考えられない。
「君、大変な事をしでかしてくれたな!」

悠介には何が何やら分からないので、怪訝な顔で人事部長を見つめた。
「君と付き合いのある女性が、自殺未遂をしたと言う事だ。」
「え? そんな・・・」
悠介は驚いた。まさか、自殺をするほど由美子が考えていたとは分からなかった。
「それで、命は? 体調は?」
震える声で、悠介は聞いた。
「一命は取り留めたようで、それは幸いであるが、一大事だ。我が社の社員のせいで自殺未遂が起きたと世間に知れたら、我が社の信頼を損ねる。」
「一体、どうしたのだ?」人事部長の隣の席に座った人物が訪ねた。

悠介は、鹿沼工場の人事部長から由美子の父親の手紙を見せられ、交際はしたくない旨、手紙を出した、と事実をそのまま説明した。

「君にとっては、そうせざるを得ないのであろうが、自殺未遂はよろしくない。対応が悪いと言わざるを得ない。実習は中止して人事課長と一緒にすぐに唐橋さんの所へ謝罪に行きなさい。」人事部長が言った。
「はい、分かりました。」


着替えと財布だけ持って、人事課長とその日に東京に向かった。明日由美子の父親と面会の調整を付けたようである。
「君もこんな事になる前に、何とかならなかったのか?」
新幹線の中で人事課長の大内が言った。
「すいません。まさか自殺までしようとしたなんて・・・。」
「結婚を考え直す事は出来ないのかね?」

「彼女を弄んだと言う事か?」
「弄ぶ気持ちはなかったです。始めは自然とそうなってしまい、その後は別れる事ばかり考えていました。何度も本人には結婚しないと言いました。ですが、ズルズルと。」
「そうか。明日は難しい面会だな。君が結婚しないと言うからには、謝るしか方法はない。謝って謝りぬくんだな。」
「申し訳ありません。課長に出張までして頂き、一言もありません。」

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Last updated  2023.09.06 09:18:33
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