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2023.11.04
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カテゴリ: 作家



あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。大学は東京のM大学である。その間、小平由樹枝と良いお付き合いをした。大学2年になりとあるコンパで飲み過ぎて矢代美恵子と深い関係となる。小平由樹枝を愛していたが、愛想をつかされ振られてしまった。その後、美恵子とは変則的な付き合いを行い、1年先輩の美恵子は就職して大学もアパートも去った。悠介は大学4年になり就職活動も終わり、希望の会社に就職も決まった。そして友人高橋の結婚披露宴も無事終了。その後新婦の友人の唐橋由美子と親しくなったが、あまりに積極的な彼女に右往左往する悠介であった。別れたいが別れさせてくれないので困っている。一方、美枝子は玉の輿と言える結婚する事になった。3月末、悠介は就職の為、神田川辺のアパートから引っ越しする。実習中に由美子が自殺未遂をしたと言う連絡を受けて真っ青になった。
大内人事課長と由美子の父親に会い、慰謝料も支払い由美子の心の問題を除けば問題は解決した。


写真はネットより借用

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悠介の即席歓迎会は、5名の参加であったが盛況に終わった。男性の若い人たちの参加がなく女性ばかりなので、華やいではいたが部内の本当の雰囲気なのか分からなかった。

悠介はアパートに住む事にしている。会社の寮でも良いのであるが、大学時代アパートで暮らしていたし、その方が気楽で良いと思っているのであった。会社は会社の人達と一緒、家に帰っても会社の人達と一緒では、気詰まりがすると思うのである。まだ住所も決まっていないので、大阪の寮に荷物は預かって貰っている。今夜から新しいアパートが決まるまで、会社の寮に泊まる事になる。吉成課長が日曜日にアパート探しに付き合ってくれると言う。

日曜日になった。吉成が寮まで迎えに来てくれた。約束の10時ピッタリである。悠介は寮の玄関先で待っていた。車に乗ると、不動産会社に行こう、会社からあまり遠いと通勤に不便だから会社の近くの所へ行こうと言う事になった。悠介は車を持っていないので、会社の近くで良いが、自転車を買う予定なので、自転車で通える地区までOKです、と答えた。

不動産屋に吉成が連絡してくれていたようで、候補のアパートを3軒準備してあった。


一連の作業が完了し、寮の部屋でほっとしている悠介であった。もう7月の半ば近い。
学生ならば夏休みである。夏休みのない生活は悠介にとって初めてであった。何となく落ち着かない。これからずっと夏休みのない生活なんだなー、と思う。会社生活4ヶ月目であるが実習が3ヶ月あったので、本当の仕事はこれからである。早く慣れて皆さんの役に立ちたいと思う。早く給料分の仕事をせねばならないと思う。貰った作業服はまだ新しい。一目で新入社員と分かってしまう。それがとても気になるのであった。

翌日から実務が始まった。まずは伝票切りである。あるデータを転記するだけであるから単調な作業ではある。誰でも出来るなー、と思いつつも真剣に取り組む。初めからミスはしたくない。迷う所は隣の成田京子に聞いた。正確にきっちり教えてくれる。高卒だが頭は良いらしいと悠介は思った。

8月に入った。実務も1ヶ月はこなし、備品の発注管理は滞りなく出来るようになった。8月はお盆休みがある。新入社員であっても同様だ。悠介は長野の実家に帰る事にした。5月に2番目の姉の結婚式があったが、実習中であり列席出来なかったのである。実の姉の結婚式に出られないで辛かったが止むを得ないと自分では思っているが、姉に対する申し訳ない気持ちは余るほどある。実家に帰り、結婚式の写真でも見せて貰うつもりだ。

お盆休みは、一週間の連休で、9日間あった。途中出勤日はあったが、皆さん休暇を入れて9連休としたのである。悠介は実家に戻った。お盆の日には兄弟姉妹全員が実家に集まった。と言っても長女の佳子と旦那の次郎は実家を継いで住んでいる。なので、長野市に嫁いだ次女の路子と旦那の康弘が実家に来ただけである。父母、長姉夫婦、次女夫婦、それに悠介の7名である。
「結婚おめでとう! これ結婚祝い。」
悠介が祝儀袋を路子に渡した。
「披露宴にも出られなかったのに、。お祝いを貰っては悪いわ。」
「いやいや、式に出れなかったお詫びもある。申し訳なかった。」
悠介は、入社以来、東京や大阪で実習があり、忙しかった事を説明した。無理すれば休んで結婚式に出られたろうが、実習で後れを取りたくなかったのである。
「これが結婚式や披露宴の写真。」


親族一同が並んで写真に納まっている。悠介だけがいない。披露宴の挨拶の写真や余興の写真もある。それらを見ながら悠介も式に参列した気分になった。
「さぁ、一杯やろう!」
次郎がコップを悠介に渡した。婿に入ったのであるが、一家の主人然としている。いつの間にかもう実家に慣れているようだ。
「ありがとう。頂きます。」
悠介は礼を言ってビールを注いで貰った。皆のコップにもビールが行き渡った。

父親が音頭をとって乾杯した。

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最終更新日  2023.11.04 16:05:25
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