カンパーの里 ~私立竜苑学園~

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4:夢のクレヨン帝国


部屋に訪れた零が見たのは、おぞましい光景だった。
竜水は刻神と抱き合って眠り、由紀は空と共に猫化し、ツバサはなにやらラザラスラザラスと呟き、クロイツは笑いを堪えるので精一杯だった。
「あははは!ひっでーなこれ!」
寒波の声に刻神と竜水は目を覚ます。
「まだ・・・終われない!」
竜水は言うより早くジョッキを手に取ると、それを飲み干す。
そこへシェアが現れ、
「拙者はまだいけるおじゃー・・・。」
と、言って倒れた。
刻神は目が覚めてからずっと頭を押さえている。
「ダウンか?情けねぇな。」
「う、うるせぇ・・・。」
結局刻神はそのままうずくまって動かない。
寒波は諦め、ツバサの元へ。
「おい、ツバサ・・・。」
「ラザラスっ!」
ツバサは寒波を押し倒す!
「あ?相当きてるな、お前。」
「だって・・・。」
「あぁ、お前がラザラス好きなのはわかったから。」
ツバサの顔が寒波に近づく。
「わかったから・・・。な?やめよう、顔近いって!待てよ離れろっ俺はラザラスじゃねぇってのおい!酒?ってなに俺にブランデー飲まそうとしてんだよっ!?」
寒波の口に酒瓶が突っ込まれる。
寒波はそれをすべて飲み干した。

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