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2007年07月16日
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テーマ: 戦争反対(1190)
<モスクろう城>「降伏」合意後に軍が突入 大統領側がほご(毎日新聞)

 【イスラマバード栗田慎一】パキスタンのイスラマバードで起きたモスク(イスラム礼拝所)「ラル・マスジッド」ろう城事件で、国内の有力宗教指導者や担当閣僚らとろう城を主導したラシッド・ガジ師(10日に死亡)との間で「降伏条件」がいったん合意されながら、大統領側がほごにし、その後に軍の突入が始まったことがわかった。同モスク前でガジ師と携帯電話で5時間半もの降伏交渉を続けた宗教指導者らは毎日新聞の取材に、「対話で解決できたはずだ」と大統領側の対応に怒りを隠さなかった。
(中略)
 7人のうちの1人、北部ルワルピンディの「ファルキア・モスク」指導者カジ・アブドゥル・ラシッド師は「あの時のガジ師なら投降させることができた。大統領側の回答はわれわれでも受け入れられない不誠実なものだった。交渉に参加した閣僚や与党幹部も顔をつぶされた」と語り、パキスタンの将来に禍根を残す可能性を示唆した。
 ◇パキスタン神学校連盟 パキスタン約1万5000の神学校のうち、7割の1万500校が加盟する国内最大組織。加盟校は政治活動や政府資金の授受が禁止される。「ラル・マスジッド」の神学校も加盟校だが、反政府活動などへの関与を理由に4月に資格停止処分を受けた。処分後、連盟は同モスクと政府の信頼醸成の仲介役を続けた。


 イスラム教問題をネタにすると、擁護派に食いつかれることが多いんですが、そうは言ってもやはりイスラム教というのは人類にとって大きな問題を起こしている主要因であることは間違いないでしょう。

 イスラム教の教義云々についてはさておき、イスラム教が近年世界各地で問題を起こしている要因の一つに「思い込み」というものが強く根ざしているように思えます。これは、信仰心の深さ度合いとも取ることができるのでしょうが、悪く言えば「刷り込み」「洗脳」の成果でもあります。
 他宗教や他民族の存在や自由をどれだけ共有できるか、が世界平和の鍵を握っているわけですが、今回のモスク籠城事件を見て、小さい頃から「敵」「悪」を刷り込まれてきた人々に対する対話が難しいことを感じました。
 記事では、大統領側が対話合意をほごにしたというものですが、やはり背後には籠城側の不法な要求があったものと推測できます。

 パキスタン人の多くは、過激なイスラム教徒ではないと思われますが、いとも簡単にテロリストが育成される土壌という物はありそうです。民族問題、政治問題など様々な外因に利用されやすい宗教なのだとも言えそうです。

 日本の戦国武将で、宗教に深くはまった武将はほぼ必ずと言っていいほど失脚しています。世を上手に渡る武将は宗教と付かず離れず上手につき合っています。宗教が持つ危険性というものを、敏感に感じ取っていたからだとも言えます。利用すれば有効であることは間違いないが、いつかは歯止めが効かなくなる。それが宗教の怖さでもあります。

 モスク籠城に参加した神学生たちは、果たしてどんな真実を知っていたのか。何を本気で求めていたのか。若くして洗脳、刷り込まれた学生たちを、誰が救うことが出来たのでしょうか。





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最終更新日  2007年07月16日 09時48分27秒
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